きょう7月19日(金)、駐日韓国大使を外務省に呼んだ河野大臣は激しく怒っていた。
それは、ヤフートップ画面のトップニュースになるほど。
きょねん10月、韓国最高裁が日本企業に元徴用工への賠償を命じた。
でも徴用工問題は1965年の請求権協定で、日韓両政府がすでに解決を確認している。
終わったことを持ち出して日本企業に賠償を命じるデタラメな判決に、「国際法違反だ!」と日本政府が激怒してから、いまの最悪の日韓関係がはじまった。
この問題をめぐって日本は韓国に仲裁委員会の設置を求めていたのだけど、その回答期限はきのうまで。
しかし韓国側からの返事はなし。
韓国政府は国際法違反の状態を正そうとしない。
過ちを黙認するスタイルに怒った河野外相は韓国大使を外務省に呼んで「非常に残念に思う」と、わりとソフトな口調で抗議した。
これに対して韓国大使は韓国政府の見解を説明する。
すると河野大臣はその説明をさえぎって、「きわめて無礼」と大使に大激怒。
というのは、このとき大使が話した韓国側の提案というのは、すでに日本が断っているものだから。
その案というのは、日韓の企業が自発的に賠償金を出して原告側にわたすというものなので、韓国政府はこれにかかわらない。
それだけでも無責任なのに、日本企業に慰謝料を払わせるとなると、国際法違反の状態はまったく是正されないことになる。
会社の取引で、一度却下された案と同じものを相手がまた提示してきたら、こちらとしてはあきれるしかない。
そのために割いた時間を返してほしい。
没になった話をまた聞かされるなんて論外。
そんなものは最後まで聞く必要もないから、「ちょっと待ってください」と話を打ち切って、河野大臣は大使にこう怒った。
毎日新聞の記事(7/19)
「韓国側の提案は全く受け入れられるものではないことは以前にお伝えしている。それを知らないフリをして改めて提案するのは極めて無礼だ」とまくし立てる一幕もあった。
河野外相「極めて無礼」韓国大使呼び強く抗議 徴用工仲裁委問題
このあと河野大臣は、「韓国政府が国際法違反の状態を野放しにせず、ただちに是正措置をとることを強く求める」と釘を刺す。
ただし、刺さったかは不明。
「その案は全く受け入れられない。前にそれを伝えているのに、それを知らないフリをしてまた提案するのは極めて無礼だ。」
そう言われた韓国大使は内心、「ですよねー」と思ったかもしれないけど、本国は「反日」「抗日」で一丸となっている。
中央日報の記事(2019年07月19日)
文大統領・与野党5党「日本の経済報復、撤回せよ」
ムン大統領と与野党5党の代表が、「日本の輸出規制措置は自由貿易の秩序に反する不当な経済報復であり、韓日両国関係を深刻に損なう措置」であるから「日本政府は経済報復措置を直ちに撤回せよ」と発表した。
大使が政府と別の見解を示すことなんてできるわけがない。
しかもいま韓国は、与野党がそろって「日本は措置を撤回せよ」と求めるほど対決姿勢を強めている。
駐日大使としては「知らないフリをして」、また同じことを言うしかないだろう。
ちなみにムン大統領は上の席で、「このように集まって協議する姿を見せることだけでも多いに役に立つ」と、まるで役に立たないことを言う。
これはいったい何度目の「直ちに撤回せよ」なのか。
国際社会のルールを無視して、仲裁委員会の設置も拒否する。
「韓国によって更なる協定違反が行われたことを意味します」と述べたうえで、河野外相は“これから”の話をする。
外務省ホームページにある談話
日本政府としては,こうした状況を含め,韓国側によって引き起こされた厳しい日韓関係の現状に鑑み,韓国に対し,必要な措置を講じていく考えです。
ネットを見ると、多くの人が「韓国に必要な措置」にワクワクしている。
駐日大使としては、知らないフリではなくて、死んだフリをするしかないらしい。
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