日本にやって来た外国人はむかしからいろんな感想を残している。
たとえば戦国時代に来日した宣教師のフランシスコ・ザビエルはこう記した。
日本人は、総体的に、良い素質を有し、悪意がなく、交わって頗(すこぶ)る感じがよい。
「日本絶賛語録 (小学館)」
それからおよそ300年後、明治の日本を旅行したイギリス女性イザベラ・バードはお世話になった日本人についてこう書いている。
彼にその骨折り賃として何銭かをあげようとしたが、彼は、旅の終わりまで無事届けるのが当然の責任だ、と言って、どうしてもお金を受け取らなかった。彼らは互いに親切であり、礼儀正しい。それは見ていてもたいへん気持ちがよい
「逝きし日の面影 (平凡社)」
1878年(明治11年)に来日したバードは東京、日光、新潟県、北海道、神戸、京都、伊勢、大阪などを旅行した。
山形県南陽市の赤湯温泉の湯治風景に強い関心を示し、置賜地方を「エデンの園」とし、その風景を「東洋のアルカディア」と評した。
さて、令和の日本を訪れた外国人はどんな感想を持つのか?
世界の3大スポーツイベントのひとつ、ラグビーW杯がいま日本で行われている。
日本でW杯を開催するのはこれが初めて。
それに、もともと日本でのラグビー人気はあまり高くない。
それで事前は「日本で開催してうまくいくのか?」という不安があったのだけど、ニュージーランドメディアは開始一週間で、ホスト国として日本を選んだことは正解だったと結論をくだす。
その大きな要因は日本人のおもてなしだった。
THE ANSWERの記事(2019.09.27)
「チームが到着した時に受けた温かい歓迎が最初の7つの試合からの賑やかな雰囲気に匹敵するものであれば、今回のラウンドを楽しみにするだけの素晴らしい雰囲気がある」
日本のおもてなし効果? NZメディアがもう認定、日本開催は「見事な選択だった」
ニュージーランド代表がうけた温かい歓迎のひとつに、日本の子供たちによる「ハカ」がある。
ハカはニュージーランドの先住民マオリが戦いの前に行う踊りで、いまではオールブラックス(ニュージーランド代表チーム)が試合前に踊ることで世界的に有名だ。
「わたしはニュージーランド人だけどあれは完璧だ」、「日本が他国の文化を大事にしているのを見てうれしい」といったコメントが寄せられている。
「I’m a new Zealander and that was perfect」
「Very cute! Glad to see Japan embracing other cultures.」
今回のW杯で来日した外国人の反応をみていると、「embracing other cultures」という言葉がキーワードになっている。
日本人が外国の文化や価値観を、敬意や愛情をもって受け入れていることに感激している人が多い。
そんな日本式歓迎の例なら他にもたくさんある。
ウルグアイの選手と入場した小学生は事前にウルグアイの国歌を覚えていて、選手と一緒に歌っていた。
ラグビーW杯の公式ツイッターがその様子を取り上げて、「素晴らしい瞬間」と賞賛する。
Amazing moment as @rugbyuruguay‘s mascot sings along during the national anthem #RWCKamaishi #FIJvURU @LandRoverRugby #LandRoverRugby pic.twitter.com/ODds5r1sw0
— Rugby World Cup (@rugbyworldcup) September 25, 2019
くわしいことはこの記事をどうぞ。
日本がロシアと試合を行ったときには、その直前に日本人サポーターがロシアの国歌を練習していたことが世界から注目された。
また北九州で行われたウェールズ(イギリス)の公開練習では1万5000人以上がスタジアムに集まり、赤いチームカラーの服を着てウェールズの応援歌「カロン・ラン」を合唱。
これを見て涙を流すウェールズ人もいた。
This is incredible. Our open session here in Kitakyushu is about to begin. More than 15,000 people have packed the stadium in the city. pic.twitter.com/BL23hmFsCY
— Welsh Rugby Union (@WelshRugbyUnion) September 16, 2019
ウェールズ代表のハドリー・パークス選手も北九州市の歓迎に胸を熱くした。
イギリスメディア「BBC」のコラムでこう書いている。
北九州にいる時はまるでウェールズにいるような感覚でした。なぜなら国旗やウェールズ語のメッセージがそこら中に溢れていたからです。
人々は本当に素敵だった。あまりに礼儀正しくて、いつでもお辞儀をしてくれる。ウェールズとウェールズラグビーを本当に受け入れてくれる人々がいる街にいることは、本当にアメージングなことでした
THE ANSWERの記事(2019.09.26)から。
ウェールズ選手が北九州で感銘を受けた“日本人の美徳”「あまりに礼儀正しくて…」
「彼らは互いに親切であり、礼儀正しい。それは見ていてもたいへん気持ちがよい」という明治の日本人とあまり変わらない。
日本人は世界の国に対して敬意や親しみを持っていて、それを具体的な形であらわす。
そうした日本の歓迎は十分な配慮や準備、練習を重ねてきたものだから、来日した外国人を感動させることができた。
とはいえ、いろんな失敗もあったと思うけど、外国の観光客やメディアが賞賛している部分はとても多いのだから、それは日本人がシェアして自信を持ったほうがいい。
感動や感激は連鎖するのだ。
日本文化を楽しむカナダ代表チーム
Kon’nichiwa @RugbyCanada !
Ou comment se débrouiller pour devenir tout de suite les chouchous de la #RWC2019 !
Trop fort les gars ! pic.twitter.com/dyXXnqHG7A— Rugby World Cup (@RugbyWorldCupFR) September 23, 2019
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来年のオリンピックには韓国も来る
競技ごとにホストタウンがあるから、日本中に韓国のホストタウンができる
ラグビーワールドカップ同様、日本人らしく韓国人を受け入れて、日韓友好をはかりましょう
東京オリンピックに韓国が来なかったら?
ますます韓国に絶望
そして韓国人オリンピアンに同情する
五輪ホスト国として、他の国と同じように韓国を歓迎すると思いますよ。
それと韓国が五輪をボイコットすることはないと思います。
文大統領には北朝鮮との合同チームの結成という強い野心がありますから。