韓国は奥深いというか、底知れない。
これまで複数の韓国紙を15年以上読んできたから、韓国人の価値観や発想はそれなりに理解しているつもりだけど、そう思っていただけで、実は知ったかぶりだったと反省させられることがある。
アメージングな国では、ボクの想像を超える出来事が現実になるから。
たとえば2年前、2017年に韓国のバーガーキングが「ズワイガニワッパー」というハンバーガーを販売したところ、その包装紙が旭日旗に見えると激しく抗議する人たちが現れて、全国紙で報じられるほどの騒ぎになった。
ハンバーガーにまで「親日」のレッテルを貼ることには、「常識外れだという声が多い」と中央日報も批判的に報じていた。
著作権の関係でその包装紙の画像を載せられないけど、上のカニとほとんど変わらない。
これが旭日旗に見えるというのは、目ではなくて心の問題だ。
こういう出来事に驚くということは、まだまだあの国を理解できていないということだ。
くわしいことはこの記事をどうぞ。
このまえ、韓国にはまったく関心のない友人が怒っていた。
そいつは韓国の国民感情やそれにもとづく発想をまったく知らなかったから、反日への”免疫”がまるでない。
だから東京五輪・パラリンピック組織委員会が発表した「扇」をモチーフにしたメダルのデザインを見て、韓国側が「旭日旗に見える」と抗議してきたことついて、彼ははじめ何の話がさっぱり分からなかった。
韓国で旭日旗は軍国主義の象徴で「戦犯旗」と呼ばれてタブーになっていることを知り、韓国側の主張を理解すると、「言いがかりじゃねえか」と怒りがわいてきたという。
一般国民がズワイガニを見て怒りだすのはまだいい。
今回は韓国のパラリンピック委員会が日本へ正式に抗議してきから事態は深刻だ。
そのメダルの画像もここには載せられないから、検索して見てほしい。
これから旭日旗を連想する発想力には脱帽だ。
メダルに描かれた扇のデザインには、人種や国境を越えて人の心をたばねるという意味が込められている。
韓国の抗議に対して、懇切親切丁寧に説明しなければならなかった日本の組織委員会も大変だったと思う。
でも、これで終わる隣国ではない。
韓国のパラリンピック委員会は国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長にも、東京パラリンピックのメダルは旭日旗に似ているからデザインを見直してほしいと訴えた。
パーソンズ会長は「全く問題ない。日本文化の要素を扇のイメージで反映したもの」と韓国の抗議を一蹴。
「言いがかりじゃん」と内心あきれたかもしれない。
ちなみに韓国側は、オリンピックの競技会場で旭日旗を使うことについても禁止するよう要請したけど、会長は「大会とは無関係」とこれも拒否。
くわしいことは読売新聞の記事(2019/09/12)をどうぞ。
国際パラ会長、メダル「全く問題ない」…韓国「旭日旗連想」
韓国に関心のなかった友人が“やや嫌韓”になった過程を見ると、いま日本で嫌韓感情が高まっている理由に、「いままで知らなかった韓国人の発想や反日感情が見えてきたから」ということがあるように思う。
そういう人ほど反日への”耐性”がないから怒りやすい。
ボクは2年前の“ズワイガニ騒動”も、きょねんサッカーW杯で韓国が国際サッカー連盟に旭日旗について抗議したことも知っていた。
だから今回、扇のデザインから旭日旗を連想して日本に文句を言ってきたと聞いても、「今度はそれか」と思っただけで、韓国への見方は変わらなかった。
でも、韓国の反日感情やいままでの行動を知らない人がこのニュースを聞いたら、驚いたあとに、ウンザリする・怒る・あきれるのどれかだろう。
しかもこのニュースは“ズワイカニ”と違って、読売新聞やNHKなど大手メディアが報道していたから、そういう日本人をたくさん生みだしたと想像する。
シェイクスピアの作品「ウィンザーの陽気な女房たち」にはこんな言葉があるそうだ。
「もともとあまり好きではなかったが、よく知り合えば知り合うほどますます愛情が薄れてゆく」
韓国の反日を知って免疫や耐性ができていれば、何を知っても評価はあまりゆるがない。
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元々日本人は韓国に興味がなかったのですが、2000年代後半以降からいつの間にか韓国に興味を持つようになりました。
私は中学生から韓国に興味があり、当時は第2次韓流ブームで、韓国ドラマ(特に歴史系)が好きでした。
高校生の頃は、嫌韓ブーム・日韓関係の悪化(竹島・慰安婦)・セウォル号沈没事故・中国人観光客激増の影響で台湾・東南アジアに興味を持つようになりました。
しかし、日本から一番近い隣国であることは紛れもない事実なので韓国に一番興味があります。
この記事の著者は右派で、嫌韓は親韓以上に韓国が好きを意識しています。
https://www.multilingirl.com/2019/10/young-people-and-old-people-in-korea.html?m=1
日本人が韓国に興味をもったきっかけはいくつかありますが、サッカーW杯の共同開催は大きかったです。
ただ、第2次韓流ブームを李明博元大統領が竹島上陸でつぶすなど、せっかくの好機を無にすることがありました。
いまの関係悪化もムン大統領が誕生してから生まれましたし。
最近では、放韓とか無韓心なんて揶揄されることもあります。まだ意識されているうちに、ムン政権は前向きな行動をするべきですよ。