いま日本で10代20代の女性を中心に大惨事、じゃなかった第三次韓流ブームが起きている!らしい。
朝日新聞の記事(2020年1月22日)
不安定な日韓関係に左右されることなく、好きなものは好き、という姿が見えてくる。なぜ「韓国っぽい」が「かわいい」「憧れ」なのか。
カワイイ韓国、若者の憧れに 第3次ブームが呼ぶ消費
こういう記事が出るとネットでは「嘘くさい」「必死っすなぁ」なんて声が上げるけど、韓国の芸能人なんかを見て「かわいい!」と憧れる日本人は実在する。
「不安定な日韓関係に左右されることなく」というより、そういう若い女性は慰安婦問題や徴用をめぐる問題といった政治問題に興味がないからほとんど知識もない。
知らないものを嫌いになることは不可能だ。
上の記事では韓国風のメイクやファッションをして、「韓国人になりたい日本人女性」の生き様を紹介している。
そういう人の憧れはTWICEで、メンバーのメイクや服装をマネすることが多いらしい。
韓国人になりたい!と言っても血は変えられないから、そういう人は言葉やメイクで韓国人に近づきたいようだ。
中にはこんな質問を投げかける人もいた。
「1度死んで生まれ変わるしか手はない。」という答えとセットで、これはただのネタ。
でも、ネタではなくて、日本に生まれたことを後悔し、“ガチのマジ”で韓国人になりたいと思った日本人が500年ほど前にいた。
歴史資料に残る「韓国人になりたい日本人」は、ボクが知る限りこの人が初めて。
韓国人に憧れるという10代20代の日本人の大先輩にあたる人だ。
時代はこの韓国の英雄・李舜臣がいたころにさかのぼる。
16世紀後半、豊臣秀吉が朝鮮出兵をしたとき、日本軍が朝鮮半島から捕虜として連れてきた人の中に姜沆(カン・ハン:きょうこう)という儒学者がいた。
日本軍の進撃によって全羅道戦線が崩壊し、一族で避難中に鳴梁海戦後に黄海沿岸へ進出していた藤堂高虎の水軍により捕虜とされ、海路日本へ移送された。
捕虜という立場だったけど姜沆は虐待を受けていたわけではなく、約3年間の日本滞在の間、いろんな日本人と交流することができた。
姜沆は優秀な儒学者だったから、儒学を学ぶ日本人にとっては、カワイイと思ったかは知らないけど憧れの人ではあった。
そんな日本人に藤原惺窩(ふじわらせいか)という儒学者がいる。
藤原惺窩はこんなビッグ2に教えたすげーやつ
豊臣秀吉・徳川家康にも儒学を講じており、家康には仕官することを要請されたが辞退し、門弟の羅山を推挙した。
姜沆が日本で見聞きしたことをまとめた「看羊録」(かんようろく)の中で藤原惺窩がでてくる。
やつは、こう言いやがりました。
実に残念です。私が、大唐に生まれることができず、また、生を朝鮮に得ることができないで、日本のこのような時代に生まれ合わせたとは!
「看羊録 朝鮮儒者の日本抑留記 (平凡社東洋文庫)」
*大唐は中国のこと。
藤原惺窩にとっての姜沆は、韓国人になりたい日本人にとってのTWICEメンバーと同じ。
これを本気で言うのが藤原惺窩
日本に生まれたことを心の底から悔しがって、中国人か朝鮮人に生まれたかったと姜沆になげいている。
記録に残る「韓国人になりたい日本人」第一号の誕生だ。オルチャンだ。
さらに藤原惺窩は姜沆に「明と朝鮮の連合軍で日本を占領してほしい」と話している。
藤原惺窩は家名の「冷泉」を使わず、中国式に「籐(とう)」を名乗っていた。
「韓国っぽい」をかわいいと思ったり憧れたりする日本人にも、韓国名があるかもしれない。
あっても不思議ではないけど、日本が韓国に併合されてほしいと願うバカはいないだろう。
韓流ブームで韓国人になるのはいいけど、国賊になってはいけない。
ちなみに元駐韓日本大使で韓国通の武藤 正敏氏の意見はこうだ。
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日本人に生まれて後悔して、韓国人になりたいと言うような奴は、韓国人として生まれてたとしても、アイドルにしろ一般社会にしろ激しすぎる競争社会の中で同じように不満をゆってると思うな笑
パラサイトって映画が公開されてますね。韓国の格差社会を扱ったブラックコメディで、韓国国内では共感も多いのか大ヒットしています。おもしろい映画ですよ。
うーん。。。なりたければなればいいと思いますけどね。
昔と違って国籍変えることは可能なんですから。
正直、努力もせずにどうしましょう?って聞く人は、どこに行っても「うまくいかない」って愚痴る人ですし。
藤原惺窩って知りませんでしたが、儒学の考え方に惚れ込んで、儒学を第一とした世界に生きたかったということなんですかね。
まぁ「日本を占領してくれ」まで言うと、目的と手段がごっちゃになってきてる気がしますが。
韓国人になりたいのなら韓国人と結婚すればいいのでは? で向こうにずっと住めばいいのでは?
でも真の韓国人にはなれないですよね。 やっぱどうしても日本人だと思います。
在日4世の人が韓国の親戚の家に行ってしばらく暮らしてみて韓国にルーツはあっても自分は韓国人ではない。でも日本人でもない。という記事を読んだことがあります。 悩んで最終的に日本に帰化したと書かれていました。 暮らすと見えてくるものがありますよね。
藤原惺窩の場合は時代背景でしょう。 大唐に生まれたかったというところと明と連合軍作って侵略して欲しいというのは転じて日本の戦国時代を終わらせたい願いからなのではないかと思います。
なるほど! この人がそんなことを言ったので秀吉がじゃあその李朝を侵略してやると思ったのかも?(笑)
結局朝鮮出兵は失敗しいっきに老いて死ぬことになったんだなぁ秀吉は。
その間も情勢を読み水面下で着々と勢力を伸ばしていた家康によって戦国時代は終わるわけですね。
家康時代になっても藤原惺窩は朝鮮人になりたいと思っていたのかなぁ。
韓国スターが大好きで韓国に心酔している人達の中には日本は慰安婦と徴用工にずっと謝罪し賠償しないといけないと言い出来ないのなら韓国に侵略されても仕方ないと考えている人は確かにいるんです。 上記の韓国人になりたい人もそう思っているんじゃないかなぁ。
韓国情勢を見てると日本人で良かったとやっぱり思います。 日米中の3か国語が自在に操れても三流大出身だと就職先がないとか。 まあそれだけ語学を身につけてる人が多いってことなんだろうけど聞けば聞くほど高卒な私は韓国では生きられないと思ってしまいます。
言ってるだけですよ。
ちょうど文春にこんな記事がありました。
韓国の若者たちが「ヘル朝鮮」と嘆く激烈すぎる格差社会はなぜ生まれたのか
韓国で生まれたら「地獄」と言っていたしょうね。
誰にも迷惑はかけていないので、好きにしたらいいですよ。
この時代の日本に「国民」という意識はほとんどなかったでしょうし、儒学を極めたい人なら中国・朝鮮が理想の国だったはずです。
>韓国スターが大好きで韓国に心酔している人達の中には日本は慰安婦と徴用工にずっと謝罪し賠償しないといけないと言い出来ないのなら韓国に侵略されても仕方ないと考えている人は確かにいるんです
これは驚きました。そんな日本人がいるんですね。
このブログの読者で韓国好きの女子高生や大学生とメールでやり取りすることがあったのですが、そういう人たちは慰安婦問題や徴用工問題なんかをまったく知りませんでした。
ボクはBTSやトゥワイスの歌は一曲も知らないし、お互い住んでいる世界が別々と思いました。
まあ、「ずっと謝罪し賠償しないといけない」と思うのなら、無知でいるほうが健全ですけどね。
昨今の日韓事情で自分なりにネットとか本とか見てみましたが…
すごく大雑把に、韓国は中国の属国→李朝鮮→日韓併合→朝鮮戦争→現在、みたいな感じで考えていますけど、支配されてばかりで不幸だとは思いますが、鬱憤を(強烈な男尊女卑とか学歴社会など)日本にぶつけられてもと思います。
トラウマは結局自分で乗り越えなければならないわけで、その過程で日韓基本条約や慰安婦合意(謝罪と賠償)があったと認めなければならないと思います。
それを見つめない限りは一生今のままかと。
日本を蹴落として先進国だと言っても、欧州の先進国には通じないのではないかと思うのですが…
韓国語の翻訳ブログなんか読んでいると思うのですが、いくら韓流ブームで韓国と韓国人に憧れる若い人が増えたとしても、「実は日本人になりたいと心底願っている」韓国人の方が人数的には圧倒的に多いと感じます。ただし、そのことを公言する(できる)韓国人は、ごく少数の特殊な学者やブロガー等を除いて、韓国にはめったにいないでしょうけど。
韓国人に生まれなくて本当によかったです。
私は武藤氏と違って韓国で暮らした実体験はないですが、韓国についてのどんな情報を見聞きしてもそう思います。
韓国人には「恨」という独特の考え方というか感情があります。
知り合いの韓国人の話ではいまの恨の対象は日本です。
朝鮮半島は日本に統治されていましたが、敗戦によって独立することができました。
独力で独立を勝ち取れなかったということが恨につながっています。
それをいまの日本にぶつけられても困るのですが。
韓国では自国を「地獄」と表現する若者がたくさんいます。
くわしいことは文春オンラインの記事をみてください。
韓国の若者たちが「ヘル朝鮮」と嘆く激烈すぎる格差社会はなぜ生まれたのか
ノージャパン運動があっても日本企業への就職を希望する人が多いですし、表面的な「韓国人になりたい日本人」とはまったく違います。