やっぱり「日本離れ」できなかった韓国。理由は明確、円稼ぎ

安倍政権の「輸出規制」という強硬政策が反発を招いて、いま韓国人の間で“日本離れ”が進んでいる。
と、朝日新聞論説委員の人が書いていた。

旅行をするなら日本はやめてベトナムにする。
放射能汚染が不安だから、日本製品から韓国製品に切り替えた。
それがいまの韓国社会の雰囲気や日本観という。

くわしいことはこの記事を。

かといって、日韓関係の土台となる重要な約束を２つも破った韓国に、日本が譲歩する必要と理由はない。
日本国民の70％も同じ考えだ。
「去る者追わず」で正しいことをした結果、離れていく人なら、さようなら。

でも３日前の韓国紙を見ると、韓国が日本に戻ってきている。

聯合ニュースの記事（2020/02/02）

韓国ＬＣＣ　中国路線運休で日本回帰へ＝新型肺炎拡大

韓国の格安航空会社（LCC）が自国民のノージャパン運動の直撃をくらって、日本路線を減らして中国便を増やしたところ、武漢で新型肺炎が発生したことで中国線は運休を余儀なくされた。
それでも航空会社は客を乗せて、飛行機を飛ばさなかったらやっていけない。
中国線の代わりをどこにするか？
日本離れが進んでいるというのなら、ベトナムをはじめ東南アジア諸国が最適だ。

でも韓国の航空会社が選んだのは日本。
その理由は簡潔にしてシンプル、そして都合がいい。

収益性と市場性から代替路線として日本線が浮上しているという。搭乗率が高く、運航距離が短い日本線はＬＣＣにとって「ドル箱路線」だ。

東京はソウルより放射線量が低くて安心にもかかわらず、「放射能オリンピック」とやゆするポスターを日本大使館の敷地内に貼る。
それでも「ドル箱路線」と思えば増便するところが、自己中心というかご都合主義。

画像はツイッターのキャプチャー

日本路線は儲からないから手を引いたけど、「このところ日本製品の不買運動も下火になっていることから日本線は回復傾向にある」ということから、結局は戻ってきた。
いま韓国では「航空各社は日本線の供給増による利用客の早期回復を期待している」という状態。
これは当然、これからたくさんの韓国人がやって来るということで、「日本離れ」ではなくて「日本回帰」に他ならない。

そして韓流も日本から離れられなかった。
中央日報の記事（2020.01.31）

「円稼ぎ」に出たＪＹＰ、「韓国エンターテインメントの時価総額１位」の座を守る

日本進出の目的は「円」。
夢とか希望じゃなくて、ハッキリ金儲けだと明言するころは清々しくて好感がもてる。
荒稼ぎと言わずに「円稼ぎ」だなんて、すこし謙虚じゃないか。

JYPエンターテインメントは、韓国・日本・台湾人のメンバーからなるTWICEが所属するエンターテインメント会社で、急成長を果たして、長年１位だったＳＭエンターテインメントを抜いてトップに躍り出た。

その理由は日本市場の攻略に集中してきたことが大きい。

米国市場に傾いたＫ－ＰＯＰに対する関心の中で日本市場を逃がさずにアジア圏でのトップ人気をけん引してきた結果だ。

所属タレントを日本で活動させるだけではなくて、これからは日本で新人発掘に乗り出すという。

安倍政権の失策「輸出規制」に韓国国民が怒っている。日本製品は買わないし、日本にも行かないい。深刻な事態だ。
というのとは、まったく別の世界が韓国に広がっていた。
せっかく日本人が「日本離れ」を演出してくれたのに、韓国紙がそれを否定してどうするのか。
全体的に見ると、韓国は一時的には離れたけど、結局は日本に近づいてきた。

その目的は単純明快でお金。
日本は「ドル箱路線」で「円稼ぎ」と正直に書いている。
別にそれは悪いことではなくて、「韓日は離れられない運命共同体」よりも、「円の切れ目が縁の切れ目」というビジネスライクな関係のほうが気楽でいい。
離れて行っても、また戻ってくるのだから、安倍政権はいまの強硬政策を変える必要は１ミリもないのだ。