「動物・二等国」韓国の議員が日本を侮辱してもなぜ問題なし

韓国政府によるおさえこみ失敗によって、新型コロナウイルスの感染拡大が急激に進む韓国に対して、入国禁止や制限をもうける国が世界中で増加中だ。
3月４日の時点で、韓国での感染者は5328人と次のイタリア（2502人）を倍以上も引き離して世界で２番目に多い。

そんな現状をふまえてカン外務大臣が「いまのわが国を見れば、入国制限もやむを得ないとおもう。感染拡大をおさえることが規制撤回への近道だ」とでも言えばよかったのに、「自らの防疫能力がない国々は入国禁止という無粋な措置をしている」と話して批判が集まった。

中央日報の記事（2020.03.04）

「防疫能力がない国々」「無粋な措置」など相手国を見下すような言及をしたことをめぐり、外交のトップとして軽率だったという指摘が出ている。

韓国外交部長官の「軽い口」…相手国見下して入国制限緩和要請通じるか

これは、韓国からの飛行機の着陸を認めなかったベトナムを念頭においての発言らしい。
国によっては先進的な医療技術がない場合もあるから、感染力の高いウイルスの侵入にはどうしても警戒しないといけない。
韓国から「無粋な措置」と思われようがなんのその。
それぞれの国の政府は自国民の健康と命を守ることが第一で、そのための入国制限はしかたがない。

日本もいま同じ問題に直面しているけど、外務大臣が「防疫能力がない国々」と見下す発言をしたことはない。

韓国としては、経済人が海外出張できないと激しく困る。
だから各国の入国制限に対しては、新型肺炎に感染していないということを政府が認証する証明書を発行して、それを持つ人には隔離措置なく入国できるようにしようと取り組んでいるところだ。
「防疫能力がない国々」「無粋な措置」と上から目線の言葉はこの努力を無効化してしまう。
トップとしてこの言葉は関係国にも部下に対しても失敗だ。

自分たち政府の失敗を反省することなく、一方的に相手国を非難するごう慢な態度は朝鮮日報も問題視した。（2020/03/04）

韓国人の入国禁止　「防疫能力ない国の野暮な措置」＝康外相

逆から言えば、韓国政府はいまそれだけ追い込まれているのだ。
実際、４月に選挙があるのに韓国の政府・与党はコロナウイルスに対して有効な対策を打ち出せず、国民からそっぽを向かれて支持率を大きく落とした。

でも日本人からすると、失言したら非難されるなんてうらやましい。

相手が日本なら、韓国議員の表現の自由は銀河系なみに拡大する。
だから失言を言っても問題視されず、失敗にも失態にもつながらない。
例えばちょうど一年ほどまえ、韓国の野党議員が公の場でこう発言した。

「まずは安倍首相が日本政府を代表して慰安婦問題における責任を認めなければならない」
「日本は真実と責任を認めない限り文明国として世界の中心になれず、いくらお金を稼いでも経済動物レベルのままだ」
「帝国主義の蛮行を洗い流すために謝罪せよ」

慰安婦問題をふくめて過去の歴史問題は、韓国政府が「最終的な解決」を解決を確認していて日韓の間ではすでに終わっている。
あとは韓国の国内問題として残っているのに、日本に謝罪を要求するどころか命じるというのは見当違いもはなはだしい。
「真実と責任を認めない」のは一体どっちだ。

それより問題は、野党の代表という重い責任のある議員が日本人を「経済動物レベル」と侮辱したこと。
くわしいことはRecord chinaの記事（2019年2月22日）をどうぞ。

「日本はいくら稼いでも経済動物レベル」慰安婦問題で韓国議員から厳しい批判

この言葉に国民は「適切な表現だ」「気分がすっきり」と好意的というから、こちらとしては絶望的だ。

さらにその一年前、韓国で観艦式がおこなわれるとき、海上自衛隊の艦船が旭日旗を掲揚して参加することに与党議員が怒ってこう言った。

「非常識をもちろん、一抹の良心さえも見られない日本の傍若無人にあきれる」
「日本が旭日旗を誇っているのは、日本が永遠に二等国家にとどまるしかない理由でないかと思う」

くわしいことはこの記事を。

前「日本は永遠の二等国」→今「韓国の国民感情を尊重しろ」

＊旭日旗の掲揚は法律で定められているから、これをしないと“違法行為”になる。だから海上自衛隊に降ろすという選択肢はなかった。

「動物レベル」「永遠の二等国」と韓国の議員が日本を見下したり侮辱する発言をしても、韓国で問題になった記憶がない。
向こうでは「日本＝加害者、韓国＝被害者」という身勝手な設定があるから、このぐらい言ってもかまわないと考えているのだろう。
そも、こうした言葉を伝える日本のメディアは本当に少ないから、日本での反発も小さい。
日本が問題視しないことを、韓国が問題にするはずない。
メディアが韓国に配慮してこういう言葉を隠して日韓友好を叫んでも、いつかバレてしまえば逆効果。
日本がもっと怒らないとこういう侮辱発言はなくならないし、本当の関係も築けない。