韓国の人たちは日本をどうみているのか?
4年前、全国紙の朝鮮日報はこう書いていた。(2016/09/11)
歴史の延長線上でばかり考えることに完全に慣れ切ってしまっているのだ。韓国人は「日本は韓国に対する加害者だから、韓国は日本に対して何を言ってもやっても問題ない」と考えている。
「日本はいくら侮辱し続けても韓国の友好国であり続けるのか」
向こう側の見方では100年ほど前、日本は韓国を侵略・支配して、耐えがたい苦しみをあたえた。
現在をその続きとしてとらえているから、自分たちを被害者、日本を加害者という設定に当てはめてものごとを見ようとする。
その間、元徴用工問題は1965年の日韓請求権協定で、慰安婦問題は2015年の日韓合意で両政府が解決を確認したのに、そういう都合の悪いことはいつも歴史の中には入れない。
もちろん韓国のすべての人がそう思っているわけではなくて、事実に基づいて正しい韓日関係を築くために『反日種族主義』という本を書いた人もいる。
上と下の画像は「池上彰スペシャル!」(フジテレビ系 2月2日放送)のキャプチャー
元ソウル大学教授で『反日種族主義』の主著者のイ・ヨンフン氏は韓国の歴史教育を厳しく批判する。
でもそれは「反日愛国」に反する意見だから、社会からは排除される。
こうした教育や社会によって行き過ぎた被害者意識が育てられ、それを前提に韓日関係を考えて言動に表すから、両国関係はなかなか前進しない。
同じく日本統治を受けた台湾人はこんな意識を持っていないから、日台関係は絶好調、友人を超えて家族のようになっている。
「日本は韓国に対する加害者だから、韓国は日本に対して何を言ってもやっても問題ない」という意識は韓国社会には昔からあったけど、ムンジェイン氏が大統領になってからさらに強まった。
日本をたたけば国民の支持が集まるという構造があるから、ムン政権が慰安婦合意を破棄(財団の解散)しても、国際法違反の状態を黙認しても国民からは責められない。
反日感情を利用するのがムン政権の大きな特徴。
新型コロナウイルスの感染が拡大していて、日本が韓国に対して入国制限をすると、韓国も対抗して日本からの入国を制限することにした。
韓国に同じような措置を取っている国と地域は世界の半分以上、約140カ国以上あるのに、ムン政権が激怒したのは日本のみ。
対抗措置をとったのは世界で日本だけだった。
パフォーマンス好きの文大統領は、こういうときには自分が前にでる。
韓国では日本が相手に負けは許されず、「ジャンケンでも負ければ一大事になるのが韓日関係だ」と指摘した上で、朝鮮日報はコラム(2020/03/15)でこう書く。
韓国で日本を国内政治に利用する歴史は古い。文在寅(ムン・ジェイン)政権の青瓦台は、外交部に任せてもいいことでも、「日本非難」とあればあえて自らマイクを握る。韓日が相手国をたたくと、国内の支持率は上がる。
【萬物相】外交なのか、それとも幼稚園児のケンカなのか
日本はそう単純でもない。
だからムン政権は日本が相手なら、、大したことのないことでも「声を荒らげる」という。
こういう姿勢を国民が“リーダーシップ”と思っているうちは、韓日関係が未来に進むことはなさそうだ。
こちらの記事もどうですか?
コメントを残す