日本の小中学校で3年間英語を教えていた知人のアメリカ人女性が、いま韓国のソウルで英語の先生をしている。
そんなアメリカ人が友人の結婚を祝うために、きょねん日本へやって来た。
日本と韓国をよく知る彼女に違いを聞いてみたところ、「サービスが全っ然違う。日本のお店のサービスは本当に丁寧で、配慮が行き届いている」と言う。
具体的にはコンビニで、ソウルでも日本でも数えられないほど利用したことがあるから、彼女は日韓の全体的な違いを指摘することができる。
日本に比べて、韓国のコンビニ店員は笑顔や客にかける言葉がとてもすくない。
日本では100%確実の「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」も韓国では店員の気分しだいで、レジでは無言でお金を受け取って商品を袋に入れることも珍しくないとか。
それに韓国では店に入ると、店員が下を向いてスマホをいじっていることは日常茶飯事。
そのアメリカ人は、日本と韓国は同じぐらい経済やサービス精神が発達していると勝手に思い込んでいたから、このカルチャーショックはけっこう衝撃的だったという。
産経新聞のソウル支局長・名村隆寛氏もコラムで、同じような日韓のちがいを書いている。
客がいるのにコンビニ店員がモノを食べている、携帯電話で話す、化粧をするといった日本では考えられない光景をよく目にする。
これは韓国に住む日本人の間で話題になるというから、日韓の代表的なちがいだ。
韓国事情に精通した名村氏でも驚かされたことがコラム(2015.01.29)にある。
最近、衝撃を受けたのは、レジの中年女性従業員が堂々と納豆を食べていたこと。日本式のあの発泡スチロールに入ったもので、臭いが漂っていた。手で口を拭い、平然と当方から札を受け取り、釣りをよこした後、また食べていた。
日本人には“衝撃的”な韓国コンビニ店員の接客
店に入ったら店員が納豆を食べていたという、日本ではコントの世界が韓国では現実にある。
そう言えばむかし中国の銀行で両替を頼んだら、窓口のお姉さんがラーメンを食べながら業務をするのを見て言葉がなくなった。
納豆は知らないけど先ほどのアメリカ人からも、レジの店員がモノを食べているという話は聞いた。
でもそれは不快ではないし、気にもならないらしい。
というのは、アメリカでもスーパーやコンビニの店員は雑でぶっきらぼうなことが多いから、韓国のサービスはアメリカに近い。
それに韓国人は大ざっぱで自己主張が強いから、低賃金で多くを求めると誰も働いてくれない。だから韓国では現実的にあれぐらいのサービスが妥当で、それ以上求めてはいけないのだ。
韓国が悪いのではなくて、日本のサービスがエクセレントなだけ。
だからこれを標準として見ると、きっと世界中の店で失望する。
海外でイラっとすることがあったら、それだけ日本は恵まれているということになる。
おまけ
ソウルの様子
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