新型コロナウイルスのせいで遊びに出かけることがほぼ禁止となってしまい、ゴールデンウイークがほぼ「がまん大会」になってしまった。
そんなこんなでいま日本では政府の対応に批判的な雰囲気が占めているけど、海外では日本を高く評価する声がある。
きのうのデータだけど、外務省ホームページの「各国・地域における新型コロナウイルスの感染状況」によると、1万人当たりの感染者数はイタリアが30.02人、フランス17.10人、ドイツ17.04人でアメリカは23.56人。
こんな欧米先進国に比べて日本は0.88人と断トツで少ない。
また死亡者数(4月22日現在)はアメリカで45,318人、イタリア24,648人、フランス20,796人、ドイツ5,086人、イギリス17,337人に対して、日本は281人とケタが2つ違うほど少ない。
各国の現状は「info/coronavirus」でご確認あれ。
他国と感染者や死亡者の数で比較すると、日本の対応は完璧じゃないけど、かなり成功しているから、イギリスBBCは「健康的に生活できる国」で日本を世界2位に選んだし、知人のドイツ人は「日本はすごい!」と称賛していた。
くわしいことは前回の記事をどうぞ。
でも日本にいるとそんな実感は持てず、政府を見る国民の目は冷たく厳しい。
韓国メディアの中央日報は記事でこう書いた。(2020.04.21)
極限危機の局面ではリーダーの支持率は上がるのが世界的な傾向だが、唯一日本だけが逆行している。
右往左往する安倍氏、ナンバー2の菅氏が消えた
先週、日本で働いているインド人も100万人当たりの各国の死者をSNSで紹介して、「日本はすごい!」とSNSに投稿していた。
前回の記事でそれを紹介しようとしたのだけど、その投稿が見つからなかったから、本人にメールしたらこんな返事がくる。
「unfortunately I deleted that information. Because many people complain about that post. Sorry friend」
たくさんの人から不満を言われたから、その情報は消してしまった。
話を聞いたら、まわりの日本人(おそらく30代以上の日本人)から、「いま日本は頑張らないといけないときで、そんな楽観的な情報を出すべきではない」とか、「警戒心を保って油断しないようにしないといけないから、ほかの国と比べて『日本はうまくいっている』という情報はいらない」といった不満や文句がいくつも寄せられたから投稿を消したという。
彼は日本人を応援するつもりだったし、その人たちは紳士的な日本人だったから、この投稿への反応はまったく予想できなかった。
ボクも同じ気持ちで、いま現在進行形で日本に住んでいるボクもその苦しみは分かるけど、データをもとに「日本はすごい!」と言うと、まわりから石を投げられるとは思わなかった。
コロナの疲れが怒りに変わっている人がかなり多いらしい。
ただ、「政府の自粛要請がぬるくていけない!」と言う知人もいて、家族で行くと「密」になるからと1人でスーパーに買い物へ行ったら、イートインコーナーで4人のお年寄りが座って、マスクもしないで大声で競馬の話をしている。
それを見て、怒りで震えたという。
罰則がないと、どうしても無視する人がでてくる。
ルールを守って周囲に気をつかっている人からしたら、殺気がわくのも当たり前だ。
政権支持率の低下もその表れだけど、いま不満や怒りをため込んいる日本人がすごく増えている。
日本人が本来の「らしさを」失って、攻撃的になって他人を傷つけるようになった。
中国メディア・東方網がその“異変”に注目して、日本国内で「人が人を傷つけあう状況が多発している」と報じる。
新潟県では感染者が出ると、その人の職場に対する差別や嫌がらせが起こり、SNS上でぶったたかれて、社長は「ここから出ていけ」という脅迫電話を受けた。
コロナウイルスとたたかう医療従事者には、子どもが保育園の受け入れを拒否されたとか、タクシーから乗車拒否されたといったことが多発していて、厚生労働省がツイッターで差別行為をやめるよう呼びかけたという。
むごいのは三重県で発生したことで、コロナに感染した人の家には石が投げ込まれて壁はペンキで落書きされた。
知事が「誰にも感染の可能性がある状況で互いを傷つけあうことは全く意味がない」と差別をしないよう市民に呼びかけるという事態はこれまでの日本で記憶がない。
くわしいことはサーチナの記事(4月22日)をどうぞ。
コロナ禍のなか、互いに傷つけあい始めた日本人=中国メディア
いまの日本でコロナに感染した人はまるで「犯罪者」だ。
こう言うと怒られるかもしれないけど、他の欧米先進国はもっと状況が悪化していて、ロックダウン(都市封鎖)をしているところでは、日本よりはるかに不便な生活を強いられている。
だから日本人もいまは歯を食いしばって!と言いたいところなんだが、コロナ疲れの日本人が頑張る気になれるのは、他国との比較ではなくてこんな映像か。
こちらの記事もどうぞ。
>でも日本にいるとそんな実感は持てず、政府を見る国民の目は冷たく厳しい。(改行)韓国メディアの中央日報は記事でこう書いた。(2020.04.21)
???
日本国内の状況を示すのに、どうして韓国メディアの記事を取り上げるのですか? そのような記事があったのは事実でしょうけれども、韓国メディアは、日本のことに関して、決して客観的な事実を報じようとはしません。
こういうやり方はほとんど「フェイクニュース」に等しいと思いますが。紹介するならまずは日本のメディアの記事から取り上げるべきでしょう。
>イートインコーナーで4人のお年寄りが座って、マスクもしないで大声で競馬の話をしている。(改行)それを見て、怒りで震えたという。
???
その反応も私には理解不能です。こちらへの感染を避けるためなら、その年寄り集団から距離をとって近づかなければよいだけの話でしょう? 別に向こうが近寄ってくるわけじゃあるまいし。
バカな年寄りが自分たち同士で感染しあって早く死ねば、世の中それだけ早く片付くというものです。
そりゃ呆れてしまうかもしれないが、怒りで震えることはないと思うのですが。
あともう一つ、日本で起きている感染者に対する「差別」的な態度(?)ですが、世界全般においてはさほどのことはない。欧米も韓国・中国その他の国でも、海外においては、もっとひどい「差別」あるいは「対立」が生じているのだということを日本人は知っておくべきだと思いますね。
たとえ個人のブログと言えども、そのような視点での情報が併記されていないのでは、このブログを見ている日本人に対して結果的に歪んだ情報を伝えることになると思います。
日本人ってマイナス思考なんでしょうね。 韓国・中国から批判されてきているので批判慣れしているけど
「出る杭は打たれる」国なので目立ちたくないっていうのもあるのかも。
そしてついに韓国を抜いちゃいましたよ。 あちらのしてやったり顔が目に浮かぶようです。
最終的に日本ってどれくらいの被害になるんでしょうね~。
さていよいよGWです。 日本人の民度が問われる時がやってきました。 どうする? どうなる?
インド人もそうですが、ここでは海外の視点で見てみました。
安倍政権の支持率だけが落ちているのは確かで内容は正しいです。
差別は人権問題ですから少ないほうがいいのですが、家に石を投げるとか壁にペンキで落書きされるということは許されません。
最近、静岡で他県ナンバーの車が傷つけられたとか、他県で別のところから来た車があおられた、石を投げられたとか起きてます。
SNSで外出自粛やそれを無視する人への怒りや不満もありますし、なんか日本全体がいら立っているみたいですね。
こんな雰囲気のGWはかつてないです。
日本人は個よりも社会性を重視する文化ですから、出る杭は打たれるとコメントもありますが、均衡を崩す者に対して村八分は今に始まったことじゃありません。
そうゆうこともあって、すごいものをすごいと、自信をもって発言することもためらいがちです。例えば容姿を褒められたら、ありがとうでいいのに…日本人は、そんなことないですよって謙遜しがちですよね。
日本の致死率の低さは確かに目を見張るものがあります(亡くなられた方は本当に残念ですが)。ですが、そこで日本すごいと言うと、批判や慎ましくってなるんでしょうね。
外出自粛や在宅勤務で夫婦が一緒にいる時間が増えて、気まずさやイライラ、喧嘩が絶えずにコロナ離婚とか、世界的にもDVが増えているという話も聞きます。これはもう人間性の問題ですよね。
今回の内容やこういった話を聞くと、人間の弱さを感じるし、一部の良識のある人を除いて、大衆の民度の低さは嘆かわしく思います。
>例えば容姿を褒められたら、ありがとうでいいのに…日本人は、そんなことないですよって謙遜しがちですよね。
インドネシア人がこの謙虚の感覚が違うととまどっていました。
褒められたら素直に受け取るのがインドネシア人らしくて、相手の言葉を否定するのが礼儀やマナーというのはなかなか理解できなかったらしいです。
他県ナンバーの車をあおるとかコインで傷つけるとかの事件も発生しています。日本中がイライラしているようです。
外出自粛を守る人と守らない人の差があって、余計怒りやすいのでしょう。