「平和の少女像」が日本と韓国にもたらした、これだけの厄災

 

「平和の少女像」と呼ばれるあの像が、一度でも平和をもたらしたことがあったか?

韓国内では日本大使館や総領事館前に設置したことで、日韓の深刻な外交問題を生み、日本は抗議の意味で韓国大使を一時帰国させた。
でも像が撤去されることはなく、いつものRPGゲームのような展開で終わったのだけど。

「日本は遺憾の意を示した。
しかし、何も起こらなかった。」

その後も慰安婦像は韓国内で増えつづけ、同時に日本社会には、反日感情の高まりに対する怒りや不安が深まっていく。
韓国でも心ある人たちは、日本の反発に不安を感じていたのだ。
日本を怒らせて通貨スワップ協定の話がなくなり、経済的な心配をする人も多かった。

2017年には秋田県が市民の反発などから、韓国へ高校生を派遣することができなくなるなど、日本のいろいろな自治体が青少年の交流事業を中止するようになる。

くわしくはこの記事を。

韓国少女像②日本の中高生・市長が韓国訪問を中止した理由。

 

韓国との交流を願う日本人の気持ちを無視して、韓国では平和の少女像がどんどん増え、翌年18年には埼玉の秩父市が職員交流を断念。

毎日新聞の記事(2018/11/28)

秩父市が韓国への職員派遣休止 慰安婦像で抗議の声

 

もちろん悪いのは像そのものではなく、それを建てて反日感情をあおる市民団体

 

ことし2020年にはドイツの首都ベルリンに平和の少女像が建てられ、日韓関係に亀裂と分断が生まれた。
日本政府はドイツやベルリン側に像の撤去を要請し、一度は像のあるベルリンのミッテ区はそれに応じたものの、韓国系市民や本国の支援者から猛烈な怒りをくらって、撤去指示を撤去した。

だから像はいまもそのままの状態である。

少女像によって日本とベルリンの友好・姉妹都市の絆に傷が付けられたことで、日本の自治体からベルリン側に像の撤去を求める動きが相次いでいる。

例えばミッテ区と友好都市関係にある新宿区は、区長に書簡でこう訴えた。

毎日新聞の記事(2020年10月28日)

ドイツ在住の日本人やミッテ区への交流事業に参加を希望していた新宿区住民らから、像設置を受けた日本人差別を懸念する投書が相次いでいると指摘。「両都市の友好に有益な結論を期待する」と対応を求めた。

慰安婦像撤去の働きかけ続々 国内自治体からベルリン市に 現地は「板挟み」

 

いま日本では政府と各自治体が連携して、ドイツ側に少女像の撤去を求めている状態。
韓国政府も日本との関係改善を望んでいるから、こんなふうに足を引っ張る国内の市民団体にはウンザリしているだろう。
だからドイツのこの像については、積極的に支持を表明していない。

結局、ベルリンのミッテ区はこの像について何も分かっていなかったのだ。
平和の少女像がもたらすものは平和や平穏の逆で、日本と韓国、さらにそれ以外の国のいろんな人の怒りや不安をまねき、とんでもない外交的厄災を作り出す。
像の設置を認めたミッテ区はいま、日本政府関係者によると「団体側と日本の板挟みになっている」と苦しそう。

慰安婦像を建て、大阪市の要請を蹴とばしたサンフランシスコ市の場合は、大阪から姉妹都市関係を解消された。
ベルリンはこれからどんな判断をするにしても、日本や韓国からの反発は避けられない。
平和の少女像を設置するというのは、混乱を招来するということなのだから。

 

 

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2 件のコメント

  • >平和の少女時代を設置するというのは、混乱を招来するということなのだから。

    まあ、いくら韓国人グループ「少女時代」であっても、メディアに出て歌って踊っているだけの彼女らに日韓問題の責任はないですから。「平和の少女像」と一緒にしてしまっては気の毒ですね。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。