【知ると病気】旭日旗に韓国人が憤怒。が、英国企業は“無視”

 

韓国には「知ることは病だ」、「知ると病気になる」といったことばがある。
何かを知ってしまったばかりに、心が不安定な状態になることを意味するらしい。
もちろんこれには中途半端なことや、知らなくもいいことだったというニュアンスがある。
最近このことばを知って、なるほどこれは日本人にも当てはまると思った。

さて韓国の人たちにとっては、海外にある旭日旗がまさにそれ。
韓国では軍国主義や侵略の象徴で「戦犯旗」と呼ばれるこの旗を知ってしまったら、たとえ外国であってもその存在を認めることはできない。

国内でそういう理論があるのはまだいいとして、自国の価値観を海外の外国人に押し付けるとしたら、トラブルになるのは極めて当たり前。
イギリスにいる韓国人が最近、日本(風)料理を提供する現地の企業「SugoiJpn」(スゴイジャパン)がロゴに旭日旗を使っているとSNSで指摘した。

 

画像は公式ツイッターのキャプチャー

 

するとすぐに火が点く。

英国や本国、さらにほかの国の韓国人から「スゴイジャパン」の公式ホームページやインスタグラムなどに批判が殺到。
ちなみにオーナーはベネズエラ出身の人らしい。

2018年に開業していまではロンドン、チェルシー、サウスウィンブルドン、フラムなどに店舗があるというから、それなりに成功していて、そこそこの知名度もあるはず。
だから、目を付けられた。

 

すこし前、日本で活躍する俳優のサヘル・ローズさんが朝日新聞でこう話していた。(2021年1月11日)

「これが普通」といった自分の基準、標準で他者を除外するのではなく、異なる視点や価値観を学びとして吸収して欲しい。他者は自分にとって人生の教科書になります。

違いを超え、共に生きるために 朝日教育会議

 

御意。
これがさらに進んで「これが正しい」という自分の基準を他者に押し付け、異なる視点や価値観を排除することが、いま旭日旗をめぐってイギリスで行われている。
「これはナチスのハーケンクロイツと同じだから使ってはいけない」、「すぐに変更しろ」といった無数の批判が店に寄せられ、店はすぐに謝罪してロゴのデザインを変更した。
というのなら事態は収束したはずだ。

でもこの会社はがんばって、韓国人の要求を拒否。
これに怒った韓国側は会社のSNSなどに抗議コメントを洪水のように送ると、「スゴイジャパン」側は、旭日旗は日本では伝統的に日常生活の場面で使われてきたもので、軍国主義の象徴ではないと説明した。
これによって過激なコメント飛んでくると、企業は削除やブロックで徹底抗戦する。
それでいま激しいバトルが展開されているところだ。

 

ではこれもダメなのか。

 

この件は異なる視点を否定して、旭日旗を「戦犯旗」とする韓国の見方を押し付けたことがいけない。
イギリスにはイギリスの価値観があるのだから、自分と違っていても、その国にいるのなら尊重する必要がある。
それが無理でも、少なくとも排除しようとしてはいけない。
そんなことをSNSで主張するから、多くの人が心の平穏を乱され怒り出す。

ハーケンクロイツのように世界が「悪」と認識したものならいいが、旭日旗はまったく違う。
これは日本文化のひとつで、海上自衛隊の艦船がこれを掲げて世界中の国に入港しても、文句を言われたことがない。韓国を除けば。
中国でさえ観艦式で、旭日旗が翻る自衛隊の艦船を迎え入れたのだ。

 

海外の一企業のロゴを取り上げて、大騒ぎするほうが間違っている。
というのに、それを国内最大の全国紙が記事で報道するから「病気」が大拡散してしまう。

朝鮮日報の電子版ではトップ記事でこの出来事が報じられた。(2021/01/28)

在英韓国人たちは組織的な対応に出ている。ロンドンのサディク・カーン市長をはじめ、BBC放送、日刊紙ガーディアンなど現地メディアにこの事実を伝え始めた。韓国のサイバー外交使節団「バンク」と関連活動を続けている徐敬徳(ソ・ギョンドク)教授にも賛同を要請したという。

旭日旗使用のロンドン日本食店に在英韓国人ら憤怒…企業代表は「知らんぷり」

 

同じく全国紙・中央日報の記事(2021.01.28)

旭日旗を使ったロンドン和食店「軍国主義と関係ない」…論議も無視

「スゴイジャパン」は丁寧に説明したけれど、韓国人がそれに耳を貸さずにメール爆弾を送るから、もう相手にできなくなったのだ。
それを全国紙が「知らんぷり」「無視」と悪意のある表現をして、読者の反日感情をあおる。
こんなことは韓日関係にとって悪影響しかないのだから、日本の全国紙なら、国民にこんな無用な“お知らせ”はしないはずだ。

 

2018年に韓国が観艦式を主催したとき、直前になって海上自衛隊の旭日旗が国内で問題となって、それを下ろすよう日本に要求してきた。
国際常識にしたがって、日本がその要求を拒否すると韓国側は激怒する。(なんというデジャブ)
このことについて問われたチョン・ギョンドゥ国防部長官はこう答えた。

中央日報の記事(2018.10.02)

日本海上自衛隊艦の「旭日旗(旭日昇天旗)」掲揚問題に対して「日本は参加することになっていて、国際慣例に従うほかない事案」と述べた。

韓国国防部長官、旭日旗問題に「国際慣例に従うほかない事案」

 

韓国には韓国の価値観や見方があったとしても、国際社会の一員なら国際慣例に従うほかない。
日本もこのルールを守っている。

海外で旭日旗を見つけて、個人がSNSにアップするのは仕方ないとしても、大手マスコミが大々的に報じて国民を刺激するから、これほどの”大事件”になってしまった。
知らなかったら、「憤怒」することもなかったのに。

代わりにこういうことを知ってほしい。

自分の基準で他者を除外するのではなく、異なる価値観を学びとする。他人は自分にとっての教科書になる。
偏狭な愛国心は多文化共生の敵でしかない。

 

 

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。