【お掃除ジャパン】海外で称賛される日本代表に、国内では不満

 

「日本チームにおめでとう🎉‼︎ ベトナムチームもよく頑張ったな。次の試合は両チームでもラッキーになるように。
そして 試合後、勝った🇯🇵選手がゴミを拾った事に対して、ベトナムのネット界が大称賛しているそうです。これからベトナム人も日本人の清潔意識を真似して欲しいですね。」

先日ベトナムで行われたサッカー「日本 vs ベトナム」戦のあと、ぎこちない日本語でこう称賛したのは、日本に住んでるあるベトナム人さん。
1ー0でベトナムに勝利したあとに日本代表のスタッフが、ピッチ上に転がっていた給水用のペットボトルを拾い集めていたのを見て、複数のベトナムメディアがこう絶賛した。

「ベトナムのファンの心に美しいイメージを残した。」
「これは、チームの使命ではないが、日本人のプロ意識と文化を感じさせる美しい光景だった。これは、アジア地域の国々、特にベトナムが学ぶべきことだ」
「日本のサッカーチームのスタッフが熱心に水の入ったボトルを拾い、ミーディンスタジアムを掃除している姿に対し、多くのファンが興奮した」

くわしいことはフットボールゾーンの記事をどうぞ。(11/14)

「これはアジアの国が学ぶべきだ」 サッカー日本代表の“美マナー”を海外絶賛「美しい光景」

 

最近、世界で知られるようになった新しい日本文化が「お掃除」だ。
ヨーロッパのホテルを対象にアンケートをしたところ、礼儀正しさやマナーの良さから「最も歓迎したい旅行者の国」の1位に日本が選ばれたこともあった。
なんせ日本人は部屋を汚さないし壊さない。

日本人の伝統的な価値観に新しい発想を加えた、こんまり(近藤麻理恵)さんの片づけ術は欧米でめっちゃ高い評判を受けていてるし、オリンピックなどのスポーツの国際大会では、試合終了後に青いビニール袋を持ち、スタジアムに落ちてるゴミを拾う日本人の姿はよく海外メディアに取り上げられる。

2018年のロシアW杯では、日本は16強でベルギーに「2-3」で敗退したあと、ロッカールームを完っ璧に掃除して、「ありがとう」とロシア語でメッセージを残して去って世界を感激させた。

翌年UAEで行われたアジア杯でも、決勝で負けた日本代表チームのロッカールームが”ニュース”になる。

 

ふだんは日本をホメるくらいなら黙殺する韓国メディアも、この日本代表の振る舞いには、優勝は逃したがロッカールームをキレイにして再び目を引いた。床にはゴミ一つなかったと称賛の拍手を送った。

ただ日本国内では、こんな「お掃除ジャパン」に対する目線はわりと厳しい。
ピッチやロッカールームをキレイにするまえに、まずは試合に勝て!と不満を感じる人がけっこういるのだ。
2016年のリオ五輪ではサッカーで決勝トーナメント進出を逃し、(韓国が進出したこともあって)、試合後に掃除をして海外からはホメられたけど、国内では「地球の裏側まで行って掃除かよ」「もうゴミ拾いジャパンはいいって」とネットでたたかれた。

今回のベトナム戦でも、アーセナルやリバプール所属とか個々の力や過去の代表チームの成績からすると、圧倒的な差で勝つのが普通なのに「1-0」で何とか勝った形だ。
「簡単な試合なんてない」で納得してくれるほどファンは甘かない。

そんなことを含めて日本人の反応は、「日本チームにおめでとう🎉」や「これはアジアの国が学ぶべきだ」とはかなり違う。

・弱いのをなんとかしろよ
・海外ではゴミを拾うけど自国ではゴミを撒き散らす国民性
外ヅラばっかり気にする
・最優先に処分すべき粗大ゴミがあることを感じているが
何も言えないもどかしいスタッフもいるだろうに
・日本人は白人の前と外国に行った時だけお行儀がいい
・サッカーでは褒めるとこがどこにもないからって
気使わせてすまんね

これも結局は、ファンが試合を見て満足できなかったからだ。
心の根底に不満があれば、それはいろんな表現となって現れる。
まずは試合に勝って、勝ち続けて、他のアジアの国に恐怖を感じさせるような日本にならないと。
そのあとで掃除をしたら、外からも内からも称賛される「完璧ジャパン」になれるはず。

 

 

こちらの記事もいかかですか?

イギリス人が見た日本・日本が世界の歴史で初めてした誇っていいこと

海外から見た日本の特徴 「世界八大文明」の一つ。

日本はどんな国? 在日外国人から見たいろんな日本 「目次」

W杯の反応:「日本はアジアの誇り」って、日露戦争以来?

きれいな日本サッカーには、マリーシア(ずる賢さ)が必要では!

日本人ナラアタリマエ!外国人が驚く“お掃除文化”の身につけ方

 

1 個のコメント

  • イチローは、他の選手が先に帰っても、残って野球の備品をきれいに磨くという習慣を小学生の頃から守っていたそうです(メジャーリーグ移籍後もやっていた)。

    出典:夢をかなえるゾウ

  • コメントを残す

    ABOUTこの記事をかいた人

    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。