きょねんの５月ごろ、韓国の文大統領は自信に満ち溢れていた。
それは国民に向けて発したこんなメッセージに表れている。
「すでにわれわれは防疫において世界をリードする国となりました。
K防疫は世界の標準になりました。
大韓民国の国家としての地位と国民の誇りは
いつにも増して高まっています。」
たしかにこのころの韓国はコロナ対策で成功していて、感染拡大をうまく抑えていて世界的に高い評価を受けていた。と思った。
日本でも「韓国に見習って、PCR検査をもっと積極的にすべき！」なんて声があったのは確かだ。
もはや韓国は世界をリードする国となり、K防疫は世界標準になった！
日本だったら一体どんな状態になれば、首相の口からそんな自画自賛のセリフが飛び出してくるのか想像できない。
でも、「わが国はこれほどすごい！」と国民の誇りや愛国心を刺激することは悪いことじゃないし、PCR検査は置いといて日本はこの点を韓国に見習ってもいい。
でも「山高ければ谷深し」で、こうなるとダメージがデカくなる。
中央日報（2021.11.12）
「ウィズコロナ」一気に緩和しすぎたか…英国「韓国の防疫強度、Ｇ２０で最低水準」
先月から韓国政府は段階的に規制をなくしていき、日常生活を回復していく「ウィズコロナ」を実施していったところ、世界をリードしていた国がＧ２０の最低水準になってしまった。
韓国より低い国はメキシコとスロベニアだけ。
ウィズコロナの直前、11月の終わりごろにソウルに住んでいる韓国人に話を聞くと、すでにそのころから感染者は増えていたから、「いま規制を減らすなんて絶対アブナイ。でも政府はメンツを大事にするから、このまま突き進む」と政府の対応を不安視していた。
かといって、営業時間や入場人数などの規制をなくしていかないと、自営業の人たちがやっていけなくなるから、文大統領にとってこれは「賭け」だったはず。
そしてそれは失敗した。
１日の新規感染者、重症者、死者の数はどんどん上がっていき、政府も動かざるをえなくなり、こんな大胆な措置を断行。
日テレNEWS24（2021/11/30）
政府方針は“ポップコーン禁止だけ”韓国
「厳しい状況で始まった段階的な日常回復から、過去に後退することはできない」と強い口調で語った文大統領は、飲食店などへの制限はかけずに映画館での飲食を禁止した。以上、それだけ。
だから韓国メディアも「防疫強化は“映画館のポップコーン禁止”だけ」（東亜日報）と怒りを隠せない。
日本のメディアも文政権に批判的だ。
テレ朝ニュース（2021/11/30）
医療崩壊でも…韓国“ウィズコロナ政策”継続へ
コロナ患者で病院があふれてしまい、必要な治療も受けられずに、国民が次々と亡くなる「医療崩壊」が始まったのはこのころからだったと思う。
政府としては「ウィズコロナ」を維持しながら、３回目のワクチン接種を急いで、その一点突破に賭けたのだろう。
でもそれはいまのところ、完全に裏面に出ている。
中央日報（2021.12.14）
韓国コロナ重篤患者９０６人・死亡９４人で歴代最多更新…新規感染者は５５６７人
「韓国における新型コロナウイルスの感染状況・グラフ」を見ると、ここ２カ月ほどで新規感染者は7000人を超えるなど急上昇していることは一目瞭然。
人口差を考えると韓国の7000人は、日本なら１万7500人に相当する。
それでも政府は動かない。
朝鮮日報（2021/12/14）
コロナ緊急対策の発動基準超えに韓国政府「まだその段階でない」…医療界は深刻な被害を懸念
政府が設定した「危険基準」を突破したにもかかわらず、文政権は防疫対策の強化に取り組むとうとしない。
それで限界を迎えている医療従事者や医療界などでは、
「政府が提示した基準と原則に、政府自ら違反している」
「政府は自ら立てた明確な基準を破った。重症者用病床不足により、新型コロナ感染者以外の患者の命まで脅かされている状況だ」
と怒りや不満の声がどんどん湧いてくる。
現時点でさえ過去最悪のレベルで国民が死んでいるのに、「まだその段階でない」と様子見をしていると、「そう遠くないうちに深刻な人命被害が発生する可能性が高い」という。
この地獄はちょっと想像できない。
一方、日本ではこのところの１日の感染者は100人ほどで、死者ゼロという日もある。
韓国の真逆を行っていて、コロナ対策では世界トップ水準の成功を収めているから、医大教授のソ・ミン氏が韓国メディアで政府自慢の「K防疫」を痛烈に批判した。
コリア・エコノミクス（2021年12月14日）
韓国紙「嘲笑していた日本の防疫に韓国は敗北した」「世界最高などと過度に誇り…文大統領は謝罪を」
「韓国政府はコロナ防疫に終始一貫して無能だった」と指摘するソ教授は容赦なくこう畳みかける。
「表面的な観察だけでK-防疫がまるで《世界最高》というような過度な誇りに陥ったのではないかと振り返る必要がある」
「二度と日本に負けないという大統領の誓いもあったが、35年間植民地だった過去のために日本には負けたくなかったのが国民感情ではなかったか？」
日本で東京五輪後に感染者が一時的に急増すると、これを「嘲笑していた」韓国メディアも教授は断罪した。
コロナ対応で韓国は日本に敗北した（日本は競ってないけど）ことを文大統領は認めて、
「今でも現政府がK-防疫が虚像だったことを認めて謝罪してほしい」
と迫る。
知人の韓国人に聞いても、政府の無責任や無能っぷりに激怒している国民は多い。
「すでにわれわれは防疫において世界をリードする国となりました。K防疫は世界の標準になりました」
そう高らかに宣言した１年後に、国民からそれは“ウソ”だったと指摘され、謝罪を要求されることになるとは、このとき文政権の誰もが夢にも想像していなかったはず。
本当に一寸先は闇の国だ。
というか、「韓国すごい！」はすべてが終わってから言えばいいのに。
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そもそもK-防疫は虚像でした。
防疫を理由に非民主的手段で国民の私生活まで追跡するなどした。強圧的に国民の行動を規制しましたが、発源地の中国人の入国は制限していませんでした。「隣人の痛みが自分の痛み」という感性的なキャッチフレーズを掲げました。理性的な考え方をする韓国人なら、政府の行き過ぎたK-防疫広報が非正常だということが分かりました。
当時、ある新聞のコラムでは、日本のコロナ19混乱をあざ笑って、「ソウルは天国、東京は地獄」というような学者がいました。 チャールズ·ディケンズの「二都物語」を利用して日本を嘲弄したのです。
今、韓国では世界最高レベルのワクチン接種率を記録したにもかかわらず、感染者数は以前よりずっと増加する奇異なことが起こっています。韓国のマスコミは、日本の感染者数が急減した理由に神経を尖らせています。
うらやましいからではなくて、日本が真実を隠していると思っているような姿です。
反日は精神病です。
> 韓国紙「嘲笑していた日本の防疫に韓国は敗北した」「世界最高などと過度に誇り…文大統領は謝罪を」
この期に及んで、新聞がまだ「日本に勝った負けた」だの、「世界最高」だの、「誇り」だの、「大統領は謝罪を」だの、ですか･･･。上記の新聞見出しの文章で、感染症に関係する単語は「防疫」が一言だけとは。
その新聞にも呆れるなぁ。「正しい／正しくない」の話じゃ済まないのですよ。
いま必要なのは、現状の分析と誤っていた対策の方向修整です。それをやろう（やらせよう）と考える人はいないのですかね？
＞韓国では世界最高レベルのワクチン接種率を記録したにもかかわらず、感染者数は以前よりずっと増加する奇異なことが起こっています。
これは知人の韓国人も不思議に思っていました。
「韓国のワクチンには重大な問題があった」と政府の言うことを信じていません。
> 韓国のマスコミは、日本の感染者数が急減した理由に神経を尖らせています。
> うらやましいからではなくて、日本が真実を隠していると思っているような姿です。
で、このタイミングにおいて、「国土交通省が統計調査でデータの捏造を指示していたことが発覚」ですか。
まあ、日本でそういうニュースが出たことを喜ぶ人も、日本人の中にはいるのでしょうね。
まったく、有名大学卒で成績優秀なはずの官僚が何をやってんだか。
ウィルス学者の中には「道路上でも満員電車の中でも会話さえしなけりゃ空気感染しない、マスクなんか感染予防の効果はない」と主張する人もいるようですが。
おそらく、医学・疫学・ウィルス学の問題じゃなく、「啓蒙効果」や「用心深い国民性」という社会的要因が決め手になっているのでしょうね。現在、満員電車の中でマスクをつけてない人なんて一人もいないし、電車内で大声で会話している人もまずいません。そんな風に皆がマスク装着・注意行動をしていれば、それを毎日目にする人々にとっては「感染リスク警告」としてイメージが頭に残るだろうし、日常生活においても自然と用心して「黙食」「手洗い」「小声で会話」「距離を取って相手に触らない」することになる。そのことが結局は、感染防止に極めて有効なのだと思います。（TVのバラエティー番組とか見てても出演者の行動が以前と違います。）
今年はおそらくインフルエンザの感染率も以前より低くなっているのでは？
でも梅毒感染（最近の日本で増大しているらしい）は感染の仕組みが全然違いますからね。別の用心が必要。