『乃木坂46』の与田祐希さんがインスタで、さいきん髪を明るく染めたことを報告した。
そう聞けばこのブログの読者さんなら、「で?」となると思われる。
与田、依田、世田と日本で「ヨダ」という名字を持つ人はめずらしくないから、これで何かトラブルが起こることは無い。
でも、知人に聞いた話によると、文化圏の違う海外ではそうでもない。
海外にいた日本人のヨダさんがクレジットカードを申請したところ、記載に不備があるということで審査に通らなかった。
アレ?と思って確認しても、どう見てもすべて正しい。
それでまた申請すると、またしても却下される。
何が問題なのか問い合わせると、「冗談はやめなさい。しっかり本名を書きなさい」といった返事がきて、「これはガチの名前ですけど」と伝えると、しばらくして申請が通ってカードをゲットすることができた。
このトラブルの原因は、対応した外国人がこっちの映画界のレジェンドとカン違いしたからだという。
身長は60㎝で体重は13㎏しかないけれど、『スターウォーズ』に出てくる全キャラクターの中でも、最強クラスにいるのがこのマスター・ヨーダ。
主人公のルークを訓練させるためのキャラとしてつくられたから、ゴクウにとっての「亀仙人」みたいなものだ。「考えるな…感じろ!」というヨーダのセリフは、いまでも日本のネットで使われている。
このマスター・ヨーダの人気はもはや空前絶後。
海外メディアから、これまでの映画史上、25番目に偉大なキャラクターに選ばれたこともある。
最近では2019年に、イギリスの有名ディスカウントストア「Poundland」が、全店舗のセルフレジの音声でヨーダの声を採用して話題になった。
In 2019, discount store Poundland used the voice of Yoda at its self-service checkouts in stores across the United Kingdom.
日本語では「ヨーダ」なんだが、英語版ウィキペディアにあるように英語では「Yoda」と表記される。
世界的には日本人名の「ヨダ」よりも、マスター・ヨーダのほうが知名度は圧倒的に上だ。
ということで日本人のヨダさんが申請しても、カード会社の人間が「Yoda」という文字を見て、「ジェダイ・マスターかよ? ふざけんな!」と誤解して審査に受からなかったというオチ。
(ヨダさんがマスターカードを申請したら、何か特典があるかも。)
これと本質的には同じ話がある。
なりすましや偽名を禁じる「Facebook」で、日本人のヨダさんがアカウントを作ろうとしたところ、名前がはじかれて登録することができなかった(ブロックされた)。
理由はもう分かりますね。
全世界にファンを持つスターウォーズの「Yoda」について、すでにフェイスブックのほうでブロックリストに入れていたからだという。
イギリス紙テレグラフの記事(27 Aug 2008)
“The name ‘Yoda’, also being the name of a popular Star Wars character, is on this list of blocked names.”
Woman called Yoda blocked from Facebook
この日本人女性は「わたしはリアルでヨダなんです」と主張し(おそらくそれを証明して)、フェイスブックに登録することができた。
これから与田祐希さんが世界的に活躍し、マスター・ヨーダを超える日がきたら、「Yoda?銀河系最強を自負してんのか?」と外国人を誤解させることもきっと無くなる。
ちなみにマスター・ヨーダの名前の由来については、映画監督の溝口健二の脚本を手がけた「依田義賢」(よしかた)だという有名な説がある。
ジョージ・ルーカスは溝口監督のファンで、依田義賢へヨーダのぬいぐるみを贈ったという。
となると一周まわって、始まりは日本人名だったことになる。
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