夏になると、韓国でも怪談話が出てくるらしい。
朝鮮日報(2023/06/17)
世界で韓国だけが「福島汚染水怪談」、天日塩買いだめは喜劇か悲劇か
国際原子力機関(IAEA)が福島原発の処理水を検証し、科学的に問題ないと結論づけたことを受けて、日本政府はこの夏にも処理を海へ放出する予定だ。
でも、韓国社会では「放射能汚染された魚が韓国の海にやって来て、それを食べると健康に深刻な被害が出る」といった根拠のないデマが広まっていている。
韓国政府はそんなデマを「怪談」と否定しているが、野党を中心とする左派勢力は存在しない危険を強調し、政府を批判する。
日韓間の共通の敵は「放射能汚染」に関する怪談や風評被害だ。
ただ、日本では塩の買いだめが起きる気配はなく、韓国政府のほうが悩みは深い。
さて、日本人と比べると、韓国人は「本音と建前」が少なく、心に思ったコトをそのまま口にする傾向が強い。
野球の投手でいうなら、日本人が魔球のようなカーブを投げるのに対して、韓国人は直球ストレートを何球もぶち込む感じだ。
だから、韓国の全国メディアは「放射能汚染」のデマについて、日本のメディアでは考えられないような表現を使う。
朝鮮日報(2023/07/07)
日本で3議席しか持たない没落野党・社民党と手を組んだ韓国167議席の第1党・共に民主
どんなに議席の数が少なくても、日本の全国紙が韓国の政党を「没落野党」と表現することはない。
社会民主党の副党首が韓国を訪れ、福島の処理水放出に反対する韓国の野党「共に民主党」の議員らと面会した。
彼らは共に、「汚染水放流」に反対し、日韓の連帯を示したかったらしい。
結果として、韓国の常識は日本の非常識だったことが判明してしまう。
社民党の前身である日本社会党は連立政権で首相を生み出すなどし、戦後40年以上にわたって有力な野党として存在感を示していた。
でも、世の中は諸行無常&盛者必衰。
どんなに勢いのある者もいずれは衰退し、滅亡してしまう。
現在の社民党には、自民党に対抗していた強大な野党の面影がまるでない。
保有する議席数は465議席ある衆議院で1議席、248議席の参議院では2議席だけ。
「713分の3」という残酷な比率を見たら、韓国メディアに「没落野党」と書かれてもまぁ仕方ないか。
「絶滅危惧種」とか「超希少種」とか、もっと別の言い方もあったと思うけど。
朝鮮日報の分析によると、社民党の没落は「時代に逆行したことが大きな原因」だ。
具体的には、「露骨な北朝鮮寄り」の姿勢が際立ったこと。
1987年の大韓航空機爆破テロについて「韓国の自作自演」と主張する、北朝鮮の日本人拉致を否定する、金日成(キム・イルソン)氏を「素晴らしいリーダー」と称賛するといった議員の言動を見て、多くの日本の有権者は離れていった。
朝鮮日報は、同様に北朝鮮にやさしい韓国の野党にこう警告する。
韓国で167議席を持つ共に民主党が日本で0.4%の議席しか持たない没落した政党と連帯しているのだ。共に民主党が社民党から学ぶべきことは国際的な連帯ではなく、時代に逆行した政党の末路ではないだろうか。
いまのところ、日本で処理水放出に反対する議員は「0.4%+α」の超例外だ。
立憲民主党の議員が先日、韓国の議員と海洋放出に反対する共同声明を発表したところ、党の考えに反するとして、立憲民主党はこの議員を注意した。
国民民主党の榛葉賀津也幹事長は、韓国の原発が海に流している放射性物質の量を指摘したうえで、韓国の議員に呼応した立民の議員をこう批判する。
「韓国の処理水は安全で、その3分の1の福島の処理水は危ないぞ、というのは少し残念を通り越して、違う感情が沸く」
日本の処理水は危険だけど、その3倍の放射性物質を含む韓国の処理水は安全だというのは、科学や事実を無視した単なる「反日」だ。
こんな無責任議員の言動が「風評被害を拡散している」という榛葉氏の指摘は正しい。
実際には、福島処理水の海洋放出よりも、デマが社会に流される方が恐ろしい。
一方、日本と違って、「放射能汚染」怪談が広がっている韓国は大変だ。
ソウル大学の教授が事実と違う主張を繰り返し行って国民を不安にさせると、韓国の漁業団体が風評被害に怒って教授を訴えた。
いま韓国政府や保守派は「汚染水デマ」を打ち消そうと努力しているが、野党を支持する国民も多く、苦戦を強いられている。
ラスボスである最大野党が自身の発言力を増すために、日本のパートナーを探したら、相手は”没落野党”しかなかった。
この事例は、処理水・怪談・科学に対する日韓の見方の違いをよく示している。
桜(ソメイヨシノ)の韓国起源説は間違いです by 森林総合研究所
「わっしょい」の語源は韓国語(ワッソ)?やっかいな「韓国起源」
コメントを残す