日本と韓国の関係が悪くなって大変な思いをするのは、やっぱり日本に住んでいる韓国人の人たちだろう。
在日本大韓民国民団の代表者が最近、韓国に行ってユン・ビョンセ長官(外相)にこう直訴した。
「釜山の(日本総領事館前にある)慰安婦を象徴する少女像を移転してほしい」
朝鮮日報の記事(2017/02/07)
韓日慰安婦合意や釜山少女像の移転に対しては韓国国内の反対が多いことについて、呉公太団長は「機会があれば説明したい。在日同胞としてその部分は実に難しい」と述べた。
「在日は苦労」 民団代表が韓国外相に釜山少女像の移転を要請
刻も早く慰安婦を動かしてほしいが、韓国には反対意見が多くあってそれはむずかしい。
この背後にも前に指摘した「被害者意識」がある。
大阪の寿司で食べた寿司にわさびがたくさんあったといことで、韓国の全国紙の新聞がそれを「テロ」と報道した。
中央日報(2016年10月06日)
韓国人客に出すすしにわさびを必要以上に入れた大阪寿司店の「わさびテロ」が問題になっている
テロの語源は「恐怖」を意味するフランス語の「terrorisme」。
わさびって、それほどのものか?
これを知人のイギリス人に話すと、彼女はこれを「テロ」と呼ぶ感覚が理解できなかった。
イギリス人にとってテロとは、たとえば2005年に56人が殺害された「ロンドン同時爆破事件」がある。こういう事件をテロと思う彼女にとって、「わさび増量」なんてどうでもいい。
アメリカ人にも聞いてみると、「そんなテロなら歓迎だ。日本の寿司には、わさびが少ないって前から思ってたんだ」と笑うだけ。
数千人の犠牲者を出した「アメリカ同時多発テロ」とコレは比べられない。
タイのスシレストラン
外国人には大したことではないものが、韓国人に「テロ」に見えてしまうのは被害者意識が高すぎるからだろう。
2015年に靖国神社であった事件を思うと、そんな気がしてならない。
韓国人の男が靖国神社のトイレに爆発物をしかけて爆破させた事件を、韓国の全国紙・中央日報は「靖国神社爆発音事件」と表現した。
これは人の命の危険に関わる重大時なのだから、わさび増量の寿司よりもこの事件こそ「テロ」に近い。
「爆発音事件」というと、どこかで爆発音があったような印象をもってしまうが、これは意図的に爆発物を仕掛けて破裂させたのだからまったく違う。
ケガ人や死者が出なかったのは、このとき誰もトイレを利用していなかったからだ。
「靖国爆発音事件」ではなく、この犯行は危険かつ悪質と判断した東京地裁は被告に懲役4年を言い渡す。
産経新聞の記事(2017.2.7)
2審も懲役4年 「人的被害出なかったのは偶然」 東京高裁
わさび大盛りを「テロ」と書いて、これは爆発音事件と表現する。
これも、韓国の被害者意識の高さが関係あると思う。
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