知り合いのアメリカ人女性は、3年間ほど日本の小中学校で英語を教えていた。
いまは母国に戻って、ジョージア州に住んでいる。
今回は、そんなアメリカ人から聞いた話を紹介しようと思う。
ーーこのまえ、メキシコ人と会って話をしたんですよ。
彼はいま日本の大学で学んでて、卒業後は、アメリカかカナダで働くことを考えています。
彼から見るとカナダ人に比べて、アメリカ人はフレンドリーだそうです。
え、マジで? アメリカでは逆。アメリカ人はカナダ人に対して、『フレンドリーな人たち』というイメージを持ってるから、それはビックリ。
ーーそうなんですか。
日本人のボクから見ると、アメリカ人もカナダ人も同じぐらい明るくて、気さくなイメージがありますが。
「フレンドリーレベルでは、カナダ人のほうが上」というのは、具体的にどんなふうに?
カナダ人は何かあるとよく『ソーリー』って謝るけど、アメリカ人は同じ状況でも謝罪しない、みたいな。
だから、カナダ人はきっとアメリカ人を『エラそうな連中だ』って思ってるw。
ーーたしかに。
アメリカ人には、「退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!」のサウザー気質がありますね。
それは言い過ぎ。そこまでではない。
ーーそのメキシコ人としては、カン違いかもしれないけど、アメリカ人の良いところはフレンドリーさだそうです。反対に、アメリカ社会のダークサイドについては、「銃が出回っていて治安が悪い」「人種差別がひどい」と言っていました。
この印象についてはどう思います?
まぁ、それは当たってる。
きょねん、わたしが勤務している病院の近くで、銃を持った男が建物に侵入したり、ショッピングモールで客が撃たれる事件がおきたりした。それに、トランプが大統領になってから、ヒスパニック系やアジア人への暴行事件が増えたし、ネットで差別的な書き込みも多くなったと思う。だから、その2つは否定できないかな。
ーー身近なところで、1年で2回も銃撃事件がおきたというのは恐ろしい。
では、アメリカ人はメキシコ人に対して、どんなステレオタイプを持っています?
なんだろう? まって、いまネットで調べるから。(カチャカチャ)えっと、アメリカ人はメキシコ人に、違法移民、英語ができない、なまけもの、ギャングが多いってイメージを持っているみたい。
ーーそれはムゴイ…。
だよねー、わたしもそう思う。
でも、公では言えないけど、これがホントのところ。アメリカ社会には、メキシコにこんなイメージがあるのよ。
ーーその印象はどうやって形成されたと思います?
さっきも言ったけど、トランプの責任が大きい。彼が大統領になる前、演説で『メキシコは犯罪者をアメリカに送ってくる。メキシコ移民は麻薬を持ってくるし、彼らが増えると強姦が増加する』とトンデモナイことを言った。それを非難した人もいたけど、悲しいことに、拍手を送った人も多かった。そんな人間が大統領になったら、社会も差別に寛容になっちゃった。
ーー扇動する人間の存在は大きいですね。
じゃあ、最後にメキシコの良いところで締めてもらいましょうかね。
食べものがおいしい!
人に対してはいろいろな見方があっても、アメリカ人はタコスやトルティーヤが好きだし、メキシコの料理は人気は高い。
友人はテキーラをよく飲む。
それにメキシコはビーチがきれいで、アクセスも良い。
ジョージア州から飛行機を使えば、カンクンまで2時間45分行けるから、ニューヨークへ行くのとほとんど変わらない。
だから、アメリカでメキシコ旅行はすごく人気があるのよ。
ーーなるほど。
あなたもメキシコに行きたいと思う?
それはない。
ーーおい。
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