外国人が日本語の勉強をすると、いろいろな壁にぶち当たる。
中国人や台湾人でもなければ、「漢字」というラスボスに苦戦するのは当然として、「和製英語」に手こずる外国人も多い。
知り合いのイギリス人は、「イギリス」という和製英語を知って驚いたし、アメリカ人は日本人から、「アメリカ人って陽気でテンション高い人多いよね」と言われ、ナゾに包まれた。
英語のテンション(Tension)とは「緊張」や「ストレス」の意味。
たとえば、サッカーの試合で PKを蹴るときなど、極度に緊張する場面で「ハイテンション」を使う。
あるトルコ人の留学生は日本人に「いちごサンドって好き?」と聞かれ、「イチゴと砂? それって何?」とまったく意味が分からなかった。
この時、彼女は初めて、日本語でサンドウィッチを略して「サンド」と言うことを知った。
何も知らない外国人が「ホットサンド」と聞いたら、「熱い砂? 鹿児島の砂むし温泉のこと?」と思うことは、まぁないか。
和製英語のサンドよりも先に、砂むし温泉を知っている外国人は激レアだ。
ところで、サンドウィッチの語源はご存知だろうか?
きょう3月4日は、1665年にイギリスがオランダに対し宣戦布告をして、第二次英蘭戦争がはじまった日。
そのきっかけは、イングランド軍が北米にあったオランダ植民地、ニューアムステルダムを占領したこと。
この戦争によって、イギリスはニューアムステルダムを手に入れた、その後、「ニューヨーク」と改名する。
この都市は大発展し、現在では「NY」だけで世界中で通じる。
でも、ここで注目したいのは、この英蘭戦争でイングランド海軍の指揮を執っていた「サンドウィッチ伯爵」だ。
彼は賭け事が大好きで、食事をする時間を惜しんで楽しんでいた。
彼はゲームを中断しないように、パンに肉をはさんだ食べ物を手に持って、それを食べながら賭け事をしていた。
こうして、サンドウィッチという食べ物が生まれたという。
といっても、これは都市伝説レベルの話で、どこまで事実かは分からない。
しかし、この食べ物の名前が、第4代サンドウィッチ伯爵(ジョン・モンタギュー)にちなんで命名されたのはガチ。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、それを「美食へのイギリス最大の貢献」と評している。
The sandwich is named after its supposed inventor, John Montagu, 4th Earl of Sandwich. The Wall Street Journal has described it as Britain’s “biggest contribution to gastronomy”.
サンドウィッチ伯爵
外国人が「ニューヨークシティサンド」と聞いたら、どんなものを連想するのだろう?
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