日本人を知っているのは外国人
日本人の価値観や考え方、行動パターンを、実はほとんどの日本人はよく知らない。
欧米やアフリカ、アジア、南米など、世界中の人と交流がある人なら、そうした外国人と比べることで、日本人の特長を知ることができるのだ。
ただ、日本人が日本人を評価した場合、「日本はすごい国だ!」という先入観から実際以上にポジティブな結果になったり、逆に「日本はひどい国だ!」という思い込みからネガティブになったりすることがある。
ということで、信頼できるのは第三者の見方だ。
たとえば、世界中の国の人たちと接する海外の旅行関係者の話なら、きっと精度が高い。
彼らの目に、日本人はどう映っているのだろうか?
結論から言えば、日本人は世界でもトップクラスに信頼され、好意的に受け入れられていた。
それは「マナーが良い」という表面的な話だけではなく、もっと深い理由があった。
ここからは、日本人がどうやって信頼を獲得しているのか、2つのエピソードで見ていこう。
トルクメニスタンの旅行会社「最も信頼できるのは日本人」
最近、「X」でトルクメニスタン(中央アジア)にある旅行会社が、
「私たちは改めて断言できます。現在でも、私たちにとって最も信頼できるのは日本人です」
と力強く語っていた。
ちなみに、そんな嬉しい投稿をしてくれたのは、「地獄の門」のツアーを専門としている「トルクメニスタンビザ旅行地獄の門」だ。
『地獄の門』については以下の記事を見てほしい。

世界中の旅行者を受け入れているこの旅行会社によると、日本人には以下の特長があるという。
・ツアー中に問題を起こさない。
・時間厳守で行動する。
・現地のルールに敬意を払い、それをしっかり守る。
・ツアーについて何度もスケジュール変更を求めてこないし、理不尽な要求をすることもない。
実は、この旅行会社には過去に「日本人」にだまされた経験があった。
日本人は約束をきっちり守るため、トルクメニスタン滞在中にツアー代金を支払えないことがあっても、帰国してから必ず支払ってくれていた。
そのため、「私たちは日本人を100%信頼していました」という。
ところが1年ほど前、ある日本人のグループが帰国後に残金を支払う予定だったにもかかわらず、それがおこなわれず、メールをしても返信がない事態が発生。
旅行会社はこの手痛い経験から、日本人に対する見方が揺らぎ、今後はほかの外国人客と同じように、日本人の客も前払い制にするべきか悩んでいた。
しかし、この会社の投稿によると、その後、そのグループは日本人ではなかった可能性が浮上し、正確な正体は分かっていないらしい。
そんな出来事があってから今まで仕事をしてきた結果、やっぱり日本人が相手だと仕事が進めやすく、安心感があることを実感し、「私たちにとって最も信頼できるのは日本人です」と、改めて断言することができた。
そんなことで、彼らはいつでも日本からのゲストを歓迎しているという。
インドネシアの旅行会社が絶賛した「約束を守る姿勢」
個人的にインドネシアのバリ島を訪れたとき、日本人の誠実さが高く評価されていることを実感した。
ボクが泊まったホテルのロビーに旅行会社があって、一日ツアーの内容と料金を確認したところ、「日本人には特別割引があるんだ」と言い出した。
欧米など他国の旅行者の場合、予約したあとにもっと安いツアーを見つけると、当然のようにキャンセルして返金を求めたり、値下げを要求したりすることが多い。
安いツアーとはガイドの経験や車の性能が違うことを説明しても、彼らは納得しないし譲らない。
しかし、日本人は違う。
あとから安いツアーを見つけたとしても、キャンセルや返金を求めることがほとんどない。
彼はさまざまな日本人に聞いて、その理由を「約束を破ることに強い抵抗を感じるから」と結論づけた。
日本人は目先の利益より約束を重んじるから、最初に契約したツアーに参加するのだ。
まぁ実際には、英語でキャンセルするのが面倒くさいとか、「誠実さ」以外の理由もあったと思うのだが。
とにかく、ホテルの従業員やほかの旅行会社のスタッフに聞いても、日本人はマナーが良いし問題を起こさないからと、圧倒的な信頼を集めていた。
当たり前の行動が「世界からの信頼」を築く
トルクメニスタンとインドネシアの事例に共通しているのは、日本人は何も特別なことをしていないという点だ。
交わした約束はしっかり守るし、相手の都合を無視して条件を変えるような無茶な要求をしない。
日本人が国内にいるときと同じ基準で行動するだけで、自然と現地の人から信頼され、好意的に見られるようになる。
ただし、ほかの外国人と比較しないと、その「スゴさ」に気づかない。海外の旅行会社からの「日本人なら安心だ」という評価を通して、それを実感することができる。
世界における日本人の信頼は、一人ひとりの行動の積み重ねで作られてきたものだ。
これからも「私たちにとって最も信頼できるのは日本人です」と歓迎してもらえるように、日本人としてその「信頼」を裏切ってはいけない。

コメント