はじめの一言
「日本には、一種の連続性という絆があり、それは、おそらく、永遠ではないとしても、今なお存続しているのです レヴィ・ストロース」
「日本賛辞の至言33撰」「ごま書房」
今回の内容
・「上手にできるまで!」
・謝っても終わらない理由
・東南アジアは?
・ドイツは謝罪したのに、日本はしない
・「上手にできるまで!」
「ダメだこりゃ。日本と韓国の関係は、当分、良くはならんわ」
と思うしかなかったのが、2013年5月の中央日報のコラム。
中央日報というのは韓国の大手新聞社のこと。
歴史がある全国紙だから、この新聞に書いてあることは韓国人の考え方や常識をあらわしていると考えていいでしょ。
このコラムの全文はとても長いから、この中の「ダメだこりゃ」と思った部分を抜き出す。
私の記憶では最近10年間在任した8人の首相すべてがさまざまな席で謝罪を表明した。
国を象徴する日王(日本では天皇)もまた、痛惜の念を表わしている。それは認めよう。
そのためか、親しい日本の記者たちは私にお酒の席で「いったいどれほど、さらに謝ればいいのか?」と問い詰めたりする。そのたびに冗談半分・本気半分で応酬する言葉がある。「上手にできるまで!」
【グローバルアイ】佐々江大使さま、形容詞が違いますよ
日本人が「いったいどれほど、さらに謝ればいいのか?」と聞く。
すると、韓国人は「上手にできるまで!」と答える。
このコラムを書いたのは「東京総局長」ということだから、日本と韓国のことをよく知っている人のはず。
驚いたのは、この言葉は「半分本気」だということ。
いくらお酒の席でも、こんな言葉はないでしょ。
この言葉の全部が冗談だったとしても、笑えない。
もちろん、価値観は人それぞれだから「上手にできるまで、日本は謝るべき」と考える人は、それでいい。
でも、ボクからしたら「ダメだこりゃ」の一言。
日本人の考え方と韓国人の考え方には、すっごく深い溝があることが分かった。
・謝っても終わらない理由
「上手にできるまで!」というのなら、上手に謝罪ができたら「それで終わり」になるということなんだろう。
でも、きっとそれはない。
「韓国にとって日本はいつまでも謝罪、反省、補償をしない存在であってほしいのかもしれない。
いつまでも日本を叱り、諭し、教え、導くことができるからだ。この民族的快感は捨てられない。
この民族的快感のゆえに、日本がたとえいくら謝罪、反省を表明し補償したとしても、それは終わらない、いや韓国にとっては終わらせたくないのだ。(‘日本離れ’できない韓国 黒田勝弘)」
つまり、「日本はまだまだ、謝罪が足りない!」ということによって、韓国人は「民族的快感」を得ることができるという。
要するに、上から目線でものを言うことが「気持ちが良い(民族的快感)」ということ。
だから、いくら上手に謝罪してもダメでしょ。
まあ、ボク個人は韓国に対して、反省や謝罪をするようなことはしてないけどね。
ボクは何回も旅行に行ってお金を使っている。
「韓国に行きたい」という友だちがいたら、アドバイスもしている。
むしろ、韓国から感謝されてもいいと思ってる。
国と国とのことは、政治家が決めてください。
・東南アジアは?
「日本は、上手にできるまで謝罪をする必要がある」という韓国人がいれば、「日本が何度も謝罪することは、理解できない」というマレーシア人もいる。
一九九四年八月下旬、東南アジア四か国を歴訪した村山富市首相は、フィリピン人とシンガポールで戦争責任問題について謝罪し、各国で事実上のODA増額を約束した。
そしてマレーシアでは、マハティール首相に「日本が五0年前に起きたことを謝り続けるのは理解できない。過去のことは教訓とすべきだが、将来に向かって進むべきだ。
日本はこれからアジアの平和と安定のために国連安保理常任理事国入りして、すべての責任を果たしてほしい」と求められ、面食らってタジタジとなってしまった。
(アジア人と日本人 大前研一)
でも、日本人の中には、このマハティール元首相の言葉を素直に受け入れられない人もいた。
「ウソだろう?東南アジアの人は、日本に謝罪を求めているはずだ」
こんな強い先入観をもっていたから。
そして、「日本から金がほしいから、謝罪はいらないと言ったのだろう」と言う人まででてくる。 そうした人に、大前氏が怒りを見せている。
マハティール首相の安保理常任理事国入り支持発言の裏には、日本の援助に対するが期待があるから素直に受け取れない、という趣旨の解説をしていた。
私は怒りを通り越して、解説したジャーナリストの見識を疑った。マハティールは日本の援助がほしい、金がほしいと言ったことは一度もない。(アジア人と日本人 大前研一)
日本の支援をうけて国道をつくったことをしめすプレート。ラオスで。
・ドイツは謝罪したのに、日本はしない。
韓国人にこんなことを言われたことはない?
同じ敗戦国で戦犯国なのに、戦後のドイツに比べ日本は何も反省していない、何も償っていないという主張だ。
戦後のドイツはよくやっているが日本はダメだ、だからドイツは近隣諸国から信頼されているが、日本は信頼されていないという(‘日本離れ’できない韓国 黒田勝弘)」
ボクは、インドで会った韓国人からこれを言われたことがある。
「ドイツはしっかり補償したのに、日本は何もしていない」
これに対しては、このようなことを言った。
過去補償については国家補償か個人補償かの違いであって、日本は前者を選択し、ドイツは後者を選択したという違いにすぎない
(‘日本離れ’できない韓国 黒田勝弘)」
おおまかに言ったら、日本は韓国という国に対して補償をして、ドイツは個人に補償をしたということ。
どちらも、本質的には同じことをしている。
インドで会った韓国人は、国家補償と個人補償を知らなかった。
自分が知らないことを言われたから、もう、それ以上何も聞かれることはなかった。
もし、ボクがもっと英語ができたら、これも言ったのに!
二○○五年、韓国で公開された日韓国交正常化交渉に関する外交文書によると当初、日本が個人補償を主張したのに対し、韓国側がこれを断り政府間の国家補償を要求し、そうなったことが記されている。
したがって、日本が個人補償をしなかったからドイツに比べてダメだということは決してならない。(‘日本離れ’できない韓国 黒田勝弘)
個人補償を断ったのは、韓国じゃん!!
おまけ
2016年08月09日の中央日報の記事でこんなものがあった。
韓国が世界中でつくろうとしている慰安婦象について、こんなことをいっている。
【噴水台】慰安婦少女像と安倍首相の錯覚
安倍政権が少女像の拡散を願わないのなら方法はただ一つ。「もういい」という声が出るまで謝罪を繰り返すことだ。
「上手にできるまで!」と、基本的な発想は変わってないなあ。
こちらの記事もいかがですか?
東南アジアに反日感情はある?→「日本は、いつまで謝るってるの?」
歴代の韓国政権が日本の謝罪・屈服を勝ち取ることで支持率を上げる手段としているので
政権が交代する度に支持が低下する度に日本に謝罪を要求してくる
要求の度ごとに国交正常化交渉(これこそ正しい歴史)で決着済みと反論することで
政治的手段として使えなくする事が肝要です
そして1000年恨むと言う韓国に対しては教えない、助けない、関わらないの
三原則守り距離を置く事こそ、これからの日韓関係改善に向かう道です
「困ったときの日本たたき」は、よくやりますね。
困ってちゃいますけど。
金大中大統領も、李明博大統領もやってましたね。
感情的にならずに、客観的な事実を知ることが大事ですね。