また韓国で、「戦犯旗騒動」が起こっている。
韓国人が言う「戦犯旗」とは旭日旗のこと。
日本が第二次世界大戦中にこの旭日旗を使っていたことから、韓国では「戦犯旗」と呼ばれている。
でも大事な点は、「旭日旗は問題ない」ということ。
中央日報の記事(2017年05月09日)で、日本政府(菅官房長官)はこう言っている。
「旭日旗は自衛隊旗だけでなく、大漁旗や出産・節句の祝い旗などとして日本国内で広く使用されている。法令上も使用実態も国旗とは異なる」という立場を明らかにした。
海上自衛隊の艦船が旭日旗をかかげていても、敵として戦ったアメリカが文句を言ったことは一度もない。
韓国での旭日旗への反応は、世界でも飛びぬけている。
海上自衛隊の護衛艦「こんごう」
韓国のニュースメディア「インサイト」にこんな記事(2018-02-04)があった。
‘트와이스’ 불러놓고 ‘전범기’ 계속 보여준 일본 방송국
「’トゥワイス’ を呼んでおいて、 ‘戦犯旗’ を見せた日本の放送局」
*韓国語を機械翻訳して修正した文だから、多少の不自然さは見逃してほしい。
2月2日に放送された「ミュージックステーション」に、韓国のガールズグループ「TWICE」が出演した。
去年の紅白歌合戦にも出たグループだから、韓流アイドルとしては今日本でもっとも人気がある。
と思う。
韓流アイドルのことはあんまり知らない。
この日放送されたミュージックステーションで、高校生のダンスチームが登場する。
そのチームのメンバーが着ていたTシャツに、旭日旗のようなデザインがあった。
これがそのときの画像。
2月2日放送のミュージックステーションから。
この高校生は、TWICEとはまったく関係ないところで登場していたのだと思う。
でも、これを見た韓国人が問題視。
「TWICEには韓国人のメンバーがいる。なのに、彼女たちは戦犯旗を見なければならなかった」ということで、先ほどの記事によると、韓国のネットではこんな非難があるという。
韓国人が多数ふくまれたトゥワイスの前で、戦犯旗模様のシャツをそのまま露出したことは例のない行動という指摘だった。
ニュースになるほどだから、かなりの韓国人がこの放送を見て怒ったのだろう。
でも、この批判は行き過ぎだし的外れだ。
この高校生はTWICEの後ろで踊っていたわけではない。
バックダンサーが旭日旗のTシャツを着ていたのならともかく、まったく関係ない高校生の普段着にまで韓国人が口を出してはいけない。
「それは韓国人の価値観に合わないから」と文句を言うのはムリがある。
ニュースメディアも「’トゥワイス’ を呼んでおいて、 ‘戦犯旗’ を見せた日本放送局」なんて、韓国人を刺激するようなタイトルをつけるのはやめてほしい。
でも、反日感情をあおるようなタイトルをつけると、記事が読まれるのは事実。
最近、日本と韓国の関係は非常にうまくいっていない。
最大の原因は、韓国文政権の反日的な姿勢であることはまず間違いない。
文政権は「慰安婦記念日」を制定したり、「最終的な解決」で合意したことを今になって「あれで慰安婦問題は解決できない」と言い出したりしている。
そのたびに日本政府が抗議をしていて、日韓関係はギクシャクしてきた。
最近の世論調査では、文政権の慰安婦問題についての方針に「納得できない」が9割、「韓国を信頼できない」が8割もあった。
関係悪化の原因は、もちろん日本側にもある。
でも、文政権の反日的な態度を指摘しないと話にならない。
トランプ大統領の夕食会で、「独島エビ」と「元慰安婦」を登場させる必要はない。
日本政府はこういうことはしない。
反日には嫌韓が返ってくるから、政治では韓日関係の改善はむずかしい。
そういうことで、最近の韓国は「韓流」を関係改善の突破口に考えている。
慰安婦問題にも竹島問題にも興味がない、10代の日本人に韓流をアピールしようとしている。
例えば、朝鮮日報には「日本は今、再び韓流ブーム(2018年1月27日)」という記事があった。
渋谷駅前にある「渋谷109」では、ここ数年、韓国人アイドルを見ることがほとんどなかったという。
でも、「K-POP人気もよみがえった」としてこう書いている。
最近はEXOやBLACKPINKなどが登場した。防弾少年団やWANNA ONEも韓国での人気に劣らず、日本でも人気だ。日本に輸出されたK-POPコンテンツは、2010年の712億ウォン(約74億円)から16年には約3000億ウォン(約311億円)へと4倍に増えた。
この記事の3日後には、中央日報にこんな記事(2018年01月30日)が掲載された。
「韓流」をはじめとする文化の力も相変わらずだ。ある日本の言論人は「TWICEと防弾少年団は日本の高校生に人気がある」とし「韓国の化粧品や化粧方法をSNSに載せる若者はそれが韓国であろうとどこであろうと関係ない」と伝えた。
韓流にハマっている若い日本人をターゲットにしぼって、韓国の良いイメージを日本に広がていく。
それが「韓日関係の解決法」だという。
そんなうまくいくかな?
この発想は韓国政府の「ツートラック外交」と同じ。
「慰安婦問題などの政治と、それ以外の分野を切り離して対応する」という考え方。
それを全面否定するつもりはないけど、慰安婦合意での日本との約束を守らない限り、日韓関係が大きく動くことはないだろう。
TWICEや防弾少年団が日本で活躍するのもいいけど、韓国政府が慰安婦像を動かして「韓国は約束を守る国だ」という態度を見せたほうが効果は高い。
それはいいとして、「政治と文化交流は切り離して考える」という姿勢で韓日関係の改善に期待する韓国人がいる一方で、「韓国ガールズグループ「TWICE」を呼んでおいて「戦犯旗」を見せた日本の放送局」と音楽番組に政治を持ち込んで非難するニュースメディアがある。
今の時代、韓国語のニュースがすぐ翻訳されて日本にも伝わる。
その結果、このニュースを知った人はこんなコメントをしている。
「もう日本に来なきゃいいんじゃね? 」
「もうじき富士山御来光にまでいちゃもんつけるんじゃないか 」
「どうでもいいんだけど、呼んでおいて・・・呼んだの?
こういうのって普通、使ってくれと営業の結果出演じゃないの? 」
「戦犯国だと思うなら来るな。」
韓国にとってのチャンスを韓国人がつぶしてどうするのか?
こういう意味でのツートラック、韓国人的な発想はいらない。
韓流を逃したら、もう韓日関係改善の突破口がないような気がする。
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