30年前と比べて、浜松市はずい分変わった。
いろいろな違いがあるけど、「外国人がめちゃ増えた!」ということで、市民に異論はないはず。
コンビニでベトナム人や中国人の店員さんを見かけることは、いまはもう全然めずらしくない。
ほしいものがなくて何も買わずに店を出ても、中国人の店員さんが「ありがとうございました」と言う。日本の従業員教育力は恐るべし。
中国のコンビニでは、店員がよくスマホをいじっていたのに。なんなら鼻も。
アジア人だけではなくて、英語を教えるアメリカ人やイギリス人も増えた。
外国人の増加は全国の都市に広がっている。
海外の歴史や文化に興味があるボクにとって、国際化は基本ウェルカムなんだけど、ノーサンキューな時もある。
政治的な話になると、「めんどくせー」と思ってしまう。
外国人と知り合ったら、連絡先を交換する。
フェイスブックでつながったら、その外国人の投稿やシェアを見ることになる。
当然、「ハロウィンの仮装で、囚人服を着て自転車に乗っていたら、警察官に職務質問された」というものばかりではない。
マジメな時事ニュースをシェアしたり、自分の思いを書き込んだりする外国人も多い。
去年、サンフランシスコ市が慰安婦像とプレートを市の公共物に指定しやがりました。
姉妹都市である大阪市では、市長がこれに反発。
「市の公共物指定を取り消してほしい。そうでないと、姉妹都市関係を維持することはできない」とサンフランシスコ市に訴える。
このとき大阪市長が問題にしたのは、プレートにこんな言葉が刻まれていたから。
「性的に奴隷化された数十万の女性と少女の苦しみ」
「ほとんどが捕らわれの身のまま亡くなった」
いやいやいや、そんな事実は確認されてませんがな。
だからそれは歴史ではない。
読売新聞は社説(2017年11月17日)で、サンフランシスコ側をこう批判した。
史実を歪曲した内容だと言うほかない。旧日本軍が慰安婦を強制連行したかのような誤った印象を与える。
「米国の慰安婦像 姉妹都市解消はやむを得ない」
「慰安婦は性奴隷にされた」や「強制連行された」なんて主張は、歴史のわい曲でしかない。
事実というのなら、その根拠をしめせばいい。
これは「証拠があるか?ないか?」という問題で、「いろいろな見方がある」ということではない。
例えば、原子爆弾の投下については、見方は分かれる。
「もしアメリカが原爆を落とさなかったら、日本列島が戦場になって、もっとたくさんの人が殺されていた」と、原爆投下を正当化するアメリカ人がいた。
ボクはそれに賛成はしないけど、そういう見方があることはわかる。
でも、「アメリカが日本に原子爆弾を落としたかどうか?」ということについては、議論の余地はない。
落としたという明確な根拠があるから、これは「見方が分かれる」ということではない。
「性的に奴隷化された数十万の女性と少女」というのも、「議論が分かれる」という問題ではない。
大事なことは「根拠があるかどうか?」ということ。
あれば真実、なければフェイク。
これは見方の問題ではない。
読売新聞が「史実のわい曲」と言ったのに、それを信じるアメリカ人がいた。
浜松で知り合ったアメリカ人(20代の女性)から、「大阪市が姉妹都市をやめるって本当?日本人はどう思ってるの?」というメールが来た。
自分は政治的な話題を避けていても、相手から持ち出すこともある。国際交流好きは覚悟せよ。
メールの中で、そのアメリカ人はこんなことを書いていた。
「Koreans wouldn’t have forced their own women to be sex slaves if they didnt have to.」
「sex slave(性奴隷)」だと?
彼女は「性的に奴隷化された」を本気で信じている。
だから、「その説には根拠がない。だからそれは事実といえない」というメッセージを返す。
それからいろいろなやり取りがあった後、こんなメッセージが来た。
「I think we can just agree to disagree on this.」
「私たちはこのことで、一致できないという点では一致できる」という意味で、「たがいの意見の違いを認め合いましょう」ということ。
結局、このアメリカ人の認識を変えることはできなかった。
「ハッキリした根拠は知らないけど、日本は韓国の女性を性奴隷にしたと思う」ということで話は終わり。
このことは下の記事をどうぞ。
残念ながら、日本の名誉を傷つけるフェイクニュースは世界に広がっている。
このアメリカ人は日本に住んでいて、日本が大好きと言っていた。
そんな外国人でも「性奴隷」は事実で、日本の戦争犯罪と考えていた。
外国人と話をするのはいいけど、こんなふうに対立すると面倒くさくなる。
ボクと違う意見を言うことはかまわない。
でも、事実誤認は訂正したくなる。
浜松が国際化したおかげで、「日本は韓国の女性を性奴隷にした」と言う外国人は他にも出会ったことがある。
「へえ」と聞き逃す場合もあれば、「へえ。で、その根拠は?」とたずねる場合もある。
当然、その外国人は根拠をしめすことができない。
それで、その場が気まずくなってしまうこともあった。
国際交流は好きなのだけど、いろいろと面倒なことも多い。
自分が避けていた話題を、相手が持ち出すことがある。
すると、避けていたぶん、対応がむずかしくなる。
だから今回、大阪市長がサンフランシスコと姉妹都市を解消したことには、全力支持ですわ。
「日本は歴史のねつ造は許さない」という姿勢を世界にしめすほうがいい。
姉妹都市解消を伝える大阪市長のツイート
でも、この決定に反対する日本人が予想外に多くて驚いた。
そのことは次回に書きます。
根拠をしめさず、感情的な人が多い。
ヤフコメでは「大阪市長支持!」が圧倒的。
こちらの記事もいかがですか?
法律より国民感情。「これが国?」怒る韓国人に冷ややかな日本人。
韓国の反日の結果。”少女像”が嫌韓日本人をつくって韓国が苦しむ。
日本は敗戦国だから 何言っても無駄だよ。
個人的に反論するのはもちろん有りだけど、日本軍は女性を性奴隷にしたって認識は絶対に変わらないよ。
自分も正直ムカついてるけど、敗戦国として その認識を変えるのは絶対に不可能。
あのですね、姉妹都市解消したからと言って、慰安婦が性奴隷という世界的な認識は絶対に変わらないよ。
無駄なことはしないほうがいい。日本は敗戦国だもの。
敗戦国の日本が 何言っても絶対に『慰安婦は性奴隷』という認識は変わらないんだよ。無駄なの。
個人的な反論はもちろん良いことだけども。
あきらめたら、そこで試合ですよ。とスラムダンクで安西先生が言っていました。
ささやかながら、抵抗してみます。
なお、ここに載せられるように、コメントを編集させてもらいました。
「性奴隷だったという根拠はない」ということを相手に理解させることで、認識が変わることはあります。
これは私の経験上、ありました。
何も言わないと現実は変わりません。