「初めてなのに懐かしい」
「近くて遠い国」
日本では韓国のことをそんな風に呼ぶことがある。
といっても「初めてなのに懐かしい」というのは、何十年も前の韓国観光のキャッチコピーで、今ではこの言葉は台湾に対して使われている。
いまの日韓関係は互いに「近くて遠い国」。
九州からは東京より釜山の方が近いけれど、韓国人と日本人の価値観や考え方はぜんぜん違う。
それは毎日のニュースを見ればわかるはず。
例えば10月22日、産経新聞にこんな記事があった。
韓国議員竹島上陸に河野外相「未来志向とは思えない」
そして次の日には、中央日報にこんな記事(2018年10月23日)がある。
韓銀総裁「日本との通貨スワップ、いくらでも再開できる…条件はまだ整わず」
韓国の国会議員が竹島(韓国名:独島)に上陸した日は10月22日。
韓国銀行の総裁が「日本との通貨スワップ、いくらでも再開できる」と豪語したのも10月22日。
おっ、すげー偶然!
じゃねーし。
日本への挑発行為をした日に、日本と通貨スワップを結びたいという期待を口にする。
日韓通貨スワップは実質的に韓国への経済支援だ。
反日パフォーマンスをしておきながら、日本に何かを要求する。
「国会議員は竹島に上陸したけど、通貨スワップはよろしくね」
韓国はこんなことを前からやっている。
でも、これが日本人の価値観には合わないのだ。
だから「近くて遠い国」がどんどん遠くなっている。
これからこの2つの出来事を通して、世にも奇妙な日韓関係を見ていこう。
今回は竹島上陸、次回は通貨スワップについて書いていきます。
独島と韓国の国旗がデザインされたのり
スーパーで普通に売っていた。
日本とは感覚が違う。
日本が領有権を主張している竹島に、韓国の国会議員が上陸しやがりました。
これをやったら日本は怒る、ということを承知でやっているからタチが悪い。
しかもつい最近、韓国側が海上自衛隊に旭日旗を降ろすよう要求して、日韓が対立したばかりなのに。
これに対して河野外相は、
「とても未来志向とは思えないことが持ち上がってきている」
「未来志向の精神とかけ離れたことが起きているのは極めて残念だ」
と批判したり不快感を示したりしている。
さあ、怒りを見せたところで、日本政府として韓国にどう対応するのか?
「政府として対応をどうするか考えていかなければいけない」とも指摘したが、具体策については「検討しているところだ」と述べるにとどめた。
韓国議員竹島上陸に河野外相「未来志向とは思えない」
出ました伝家の宝刀「遺憾の意」と「ただいま検討中」。
相変わらず頼りになります。
韓国の国会議員による竹島上陸は2016年にもあった。
このとき中央日報は意外にも、「与野党の政治家が騒がしく独島を訪問するのは政治的な人気を得る戦略ではないかという疑いを拭えない」と批判的な記事を載せていた。
韓国メディアがこんな不安そうなことを言うのは、2012年のとても苦い記憶があるからだ。
中央日報の記事(2016年08月15日)から。
これまで多くの政治家が独島問題に触れながら得るものもなく韓日関係を悪化させてきた。代表的な事例が2012年の李明博(イ・ミョンバク)前大統領の独島訪問だ。これによってピークを迎えていた韓流は直撃弾を受け、韓日関係も急激に冷え込んだ。
政界が警戒すべき「独島ポピュリズム」=韓国
李明博元大統領の竹島上陸のあと、日韓関係は戦後最悪と言われるまでに悪化した。
韓国外交官の中では、この出来事について「韓日外交史の最悪の瞬間と記憶する人が少なくない」と記事に書いてある。
国会議員もあれが「最悪の瞬間」だったのは知っているはず。
それなのにあえて上陸し、韓国銀行総裁は「日本との通貨スワップ、いくらでも再開できる」と述べる。
反日パフォーマンスをした日に、日本の経済支援を期待する。
当然これには、日本のネットで「都合良すぎるわっ」と大ブーイング。
次回、「国民感情なら日本にもあるわっ!」ということを書いていきます。
竹島上陸のあと、日本での韓国の印象は崩れ落ちた。
外務省ホームページ「大韓民国 最近の韓国情勢と日韓関係」から。
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日韓関係。過去最悪・戦後最悪からは、ちょっと良くなってるぞ。
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