「韓国海軍の駆逐艦が自衛隊機に射撃用レーダーを照射したかどうか?」
これが問題の核心なのだけど、韓国側の言うことは、宿題を忘れた小学生のように二転三転する。
レーダーをあてたと言っては後から否定したり、「レーダーではなくカメラだった」と言い出したり。
もう何を信用していいかわからない。
でも困っているのは、苦しい言い訳を続ける韓国側だ。
それで最近はレーダーの照射を焦点にされるの嫌がり、「韓国側が恐怖を感じるほど、自衛隊機は危険な低空飛行をした」と論点をすり替えてきた。
さらに攻めに転じて、「だから日本こそ謝れ」とまさかの謝罪要求までしてくる。
「自衛隊機の飛行が問題だった」ということを世界に証明しようと、韓国国防部は証拠映像を公開する。
この映像への反応が日本と韓国では本当に対照的。
これから韓国の反応と日本とアメリカの専門家の意見を書いていこうと思う。
まずは韓国側の反応。
それまで韓国は、日本に矛盾や事実誤認を指摘されて劣勢に立たされていた。
当然、国民の不満も溜まりまくり。
国防部が映像を公開したことで、そのうっぷんを一気に晴らす。
コメント欄には狂喜乱舞するような言葉が書き込まれる。
China, Korea, North Korea, Russia, US,…military airforces from any country in the world CAN FLY 150 MTS close to Japanese self defence vessels. Japanese say it’s OK.
「中国、韓国、北朝鮮、ロシア、アメリカ…、どこの国の軍用機も自衛隊の艦船の上150mを飛ぶことができる。日本が「OK」と言ったのだから」
Stupid Japanese military plane. What are they doing? 21st Kamikaze????
「バカな日本の軍用機だ。彼らはなにをしているんだ?21世紀の神風か?」
It reminds me Jap’s The Attack On Pearl Harbor…..
「日本の真珠湾攻撃を思い出す…」
looks like Jap’s ready to war again!!
「日本は戦争の準備ができたようだ!!」
they must be thankful to ROK NAVY for not shooting them down. lol
「韓国海軍が撃ち落さなかったことに感謝しないといけない。笑い」
「Where is japan P1’s super law flying video???(どこに日本のP1機の低空飛行があるんだ?)」と日本人が質問すると、「I guess Japanese people have bad eyesight(日本人は目が悪いらしい)」と返ってくる。
本当に言いたい放題。
デトックスのように、たまっていたものを吐き出してスッキリしている。
日本人が日本人した?
こんな表現は初めて見た。
これと対照的な態度が日本の専門家だ。
韓国側の映像を見て、海上自衛隊幹部はこう言う。
「信じられない主張だ」
「BGMであおっているだけで、中身がない」
ほとんど日本国民が感じたこともまさにそれ。
自衛隊機からの呼びかけは雑音で聞き取れなかった、という韓国側の説明については「艦番号は聞こえている。それに反応しないなんてあり得ない」と完全否定。
韓国が問題視する自衛隊機の飛行についてはこう話す。
「低空飛行を脅威に感じたというだけで、客観的なものの提示はない。主観の問題でいつまでも平行線だろう。韓国の主張する高度150メートル、距離500メートルだとしても、一般的には脅威ではない」
以上の海自幹部の言葉は、時事通信の記事(1/4)から。
「主観的で一方的」=韓国反論動画にあぜん―防衛省
韓国側の映像を見て防衛省幹部は、自衛隊機の交信音声が削られていて「絶対に細工をしている」と断言。
そして、「ひどい。こっちも反論し続けないとだめだ」と覚悟を決める。
韓国の動画は燃料になったようだ。
以上は、時事通信の記事(2019年01月05日)から。
韓国動画に反発広がる=防衛省は反論文書発表-レーダー照射
客観的な根拠を示さず「低空威嚇飛行」と決めつけ、日本に謝罪を要求する。
そんな韓国にいま日本政府は「話し合える状況にない」とみている。
きっと大正解。
では、日本と韓国以外の国の人はこの映像をどう見たか?
ANNニュース(1/5)で、「自衛隊機に危険な動きはなかった」とアメリカの軍事専門家が太鼓判を押している。
「日本側に危険な動きない」米専門家が動画を分析
またアメリカの過去の事例を見ても、このときの自衛隊機の飛行に問題はないという。
くわしいことはこの記事を検索してほしい。
過去のアメリカ海軍の認識「高度180m距離500m程度の接近飛行をされても全く脅威ではない」
韓国国防省の言うことは本当に主観的で、根拠の薄さは金沢の金箔とほぼ互角。
それに対して防衛省は、客観的で説明も一貫しているから信頼性は高い。
そのことは、両者が公開した映像を確認したり第三者の意見を聞けば明白だ。
それでも韓国は声が大きいし勢いがある。
だから相手にするのはすごく疲れる。
そんなことをしているうちに日本では「一見中立、でも実は韓国寄り」という意見が出てくる。
例えば東京新聞の社説(2019年1月9日)だ。
レーダー照射 対話重ね、矛を収めよ
「これ以上の応酬は、どちらの得にもならない」「これ以上、対立を深刻化させるべきではない」と言って韓国のピンチを救い、日本に譲歩を求める。
でも今回ばかりは対立を恐れず、韓国に事実を認めさせてほしい。
日本が折れるということは、真実が負けるということだから。
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