【比較される日本】外交にスポーツ、韓国の対抗意識にウンザリ

 

少し前の記事で、いまアメリカで「韓国疲れ」が広がっていることを書いた。

【文政権にはウンザリ】日本とアメリカに広がる「韓国疲れ」

日本でそれは数年前(数十年前?)のことで、いまはもう韓国には疲れ切っている。
くり返す謝罪要求や約束破り、さらに「日本は謙虚になれ」という上から目線の韓国・文政権に、心の底からウンザリしている日本人は山のごとし。
あきらめを超えて、もう韓国には何も期待しないという「無の境地」に達したような人もいる。

今月28日に安倍首相が国会で施政方針演説をおこなったとき、韓国については一切触れなかった。
これも「韓国疲れ」が原因だろう。

【韓国が消えた】安倍首相の演説で分かる日本政府の韓国無視

 

日本人が韓国疲労を感じる原因には、「やたらと比較されること」もある。

2日前、このブログの「検索ワード」にこんなものがあった。

韓国ではいろんなことで日本と比べるから、USJを見て「うらやましい」と思う韓国人も出てくる。
でもきっと日本人はうれしくない。
日本との比較抜きで楽しめばいいのに。

 

少し前、韓国紙・中央日報にこんな記事(2019年01月16日)があった。

「韓日アニメの自尊心激突」…『アンダードッグ』vs『未来のミライ』同時公開

「アンダードッグ」は韓国のアニメで、「未来のミライ」は日本のアニメ。
この冬、2つのアニメが韓国で同時に公開された。
それでどちらの映画が観客に評価されるか、韓日の「国の自尊心をかけて」激突するという。

どうだろう?
軽い疲れを感じないだろうか?
韓国は勝手に一人で盛り上がり過ぎ。

この記事と同じ日、朝鮮日報にはこんな記事(2019/01/16)があった。

ダボス会議:韓日、よりによって同じ日に晩さん会開催

今月22日、スイスで世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)が開幕された。
このとき韓国政府と日本政府が同じ日に晩さん会を行うことが分かり、上のようなニュースになる。

韓国のほうは立食形式の簡単な晩さん会で、参加人数が少なく規模も小さい。

これに対して、同時刻に行う日本政府主催の晩さん会は、世界の政財界関係者が参加する盛大なものになるという。

このままでは日本に比べて、韓国の晩さん会がみすぼらしく見えてしまわないだろうか?

朝鮮日報の記事で、韓国政府の当局者がこう説明している。

「『日本の夜』と偶然重なったが、日本と張り合う構図というわけではない」
「日本の場合、首脳が主導する行事なので規模が大きいが、韓国は出席者間の対話が可能な規模で行うので、より充実した会となるだろう」

でも、外交関係者は「招待の対象となる主な人物は異なるが、韓国と日本の晩さん会が同時刻に行われるため、対照的に映る可能性が高い」と不安そうに話している。

日本のマスコミだったら、こんな「日韓対決」なんて取り上げない。
日本がダボス会議で注目しているのは別のところで、韓国の晩さん会はどうでもいい。
それにしても、「よりによって」という無念そうな記述が韓国紙らしい。

ちなみにこのバッティングには、韓国のネットユーザーからこんな声が上がっていた。

「韓国もグローバル企業のトップらを出席させて韓国を輝かせてよ。それに日本とかぶっちゃ駄目でしょ。まずは韓国の評価を上げないと」
「外交が正常に動いてないせい。アマチュア政権にアマチュア外相だからこんなことになる。今後世界が韓国を正常な国として見てくれないんじゃないか心配」

以上は、レコードチャイナの記事(2019年1月17日)から。

日本とかぶった!韓国でダボス会議の晩さん会に懸念の声「対照的に映る可能性」

 

韓国が日本と比べるのは、外交よりスポーツのほうが多いだろう。
去年のサッカーワールドカップのときには、中央日報がこんな記事(2018年06月25日)を掲載していた。

<W杯>韓国、初めて日本より劣る成績か

それまでのW杯の成績は、韓国が日本を上回ったか互角。
つまり、韓日が同時に決勝トーナメント進出できなかった。

でもこのときのW杯では、日本が決勝トーナメントに進んで韓国にはそれができない可能性が高まった(その後、この悪夢が現実となる)。

「これまでのW杯本大会で韓国は成績で日本を下回ったことがない」のに、「初めて日本より低い成績で終わるのだろうか」と落胆している。

ボクの記憶では、ここまで露骨に韓国と比較する日本のメディアを見たことがない。
しかも中央日報は全国紙だから、読売や朝日新聞のようなもの。
日本でこんな感情的な報道は考えられない。
このときも日本のネットでは、「こっち見なくていいから」「自分のことに集中して」といったウンザリ感ただようコメントがたくさんあった。

 

外交やスポーツの面で日本に対抗意識をあらわすのは、百歩譲ってまだ分かる。
でも、中央日報のこのコラム(2019年01月12日)にはあきれて言葉がなくなった。

日本よりも良い国を作っていきます=韓国

今年2019年は、1919年の反日独立運動「3・1運動」から100周年になる。
そこでコラムの筆者はこの記念の年に、国ために亡くなった「殉国烈士の前」で、こう誓ってみようと呼びかける。

日本よりももっと良い国を作っていく、と。歴史わい曲を正すと同時に、新しい100年に向かって日本とポジティブ競争をすることだ。

 

今後100年間、韓国は日本と競争するつもりらしい。
韓国がこんなにエネルギッシュでポジティブだから、日本は心底ウンザリする。
比較するほうは楽しいけど、されるほうは疲れるのだ。

韓国はいつも「過去」にこだわっているのだから、こういうときも過去の自分と比較すればいい。
なんで過去最高の韓国を作ろうという発想にならないのか。

 

 

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。