はじめの一言
「日本で貧者というと、ずい分貧しい方なのだが、どの文明人を見回しても、これほどわずかな収入で、かなりの生活的安定を手にする国民はいない
(シドモア 明治時代)」
「逝きし日の面影 平凡社」
アフリカの小学生か中学生
最近、西アフリカの「マリ」という国について書いている。
マリという国名は動物の「カバ」という意味。
「カバ」がそのまま国名になっている。
こんな国は珍しい。
これがマリの国旗。
緑・黄色・赤のシンプルなデザイン。
そして下がレゲエのシンボルカラー「ラスタカラー」と、レゲエの神様「ボブマーリー」。
レゲエのラスタカラーとマリの国旗って、似てると思いませんか?
これは偶然ではないのです。
じつは関係があるのです。
今回と次回で、そのことについて書いてきます。
マリの村
ところで、音楽の「レゲエ」は好きですか?
日本のレゲエミュージシャンなら、三木道三、MEGARYU、湘南乃風あたりが有名。
この「レゲエ」の由来は、「ぼろ布」「口げんか」という意味のジャマイカ英語といわれる。
「レゲエ (reggae)」と言う呼称の語源には諸説あるが、「ぼろ、ぼろ布、または口げんか、口論」という意味を表すジャマイカ英語のスラング、パトワ語で「レゲレゲ (“rege-rege”)」が転じたものという説が有力である。
ボクはレゲエ(Reggae)のことはあんまり知らないけど、ボブマーリーなら分かる。
世界的に有名な歌手だから。
それと、レゲエのシンボルカラーである赤・黄・緑の「ラスタカラー」も知っていた。
ヤーマン
Reggaeを愛する私たちにとってジャマイカの国旗柄と同じぐらい、
有名なのがラスタカラーですよね。夏場の野外イベントなどでは、Reggae好きが集まるとジャマイカ国旗柄のタオルとラスタカラーのタオルで会場が埋め尽くされています。
そのぐらいポピュラーなラスタカラー。私のイメージではReggae初心者はジャマイカ国旗、
ちょっと詳しくなってきた人はラスタカラーを身につけている印象があります。
ラスタカラーとはヒンドゥー教で『道』という意味を持っています。
ラスタカラーはヒンドゥー教と関係ある、というのは意外!
赤・黄・緑の「ラスタカラー」
で、大切なことはここから。
このラスタカラーの配色について。
このレゲエのシンボルカラーである「赤(戦士の血)・黄(太陽や富)・緑(自然)」は、アフリカを象徴する色で、「汎アフリカ色」と呼ばれている。
大事なのはこの「汎アフリカ色」だ。
汎アフリカ色(はんアフリカしょく)はアフリカ諸国で主に国旗などで使用される三色の組み合わせ。通常、赤・黄・緑の三色の組み合わせを指す。
この汎アフリカ色が、レゲエのシンボルカラーになった。
マリの国旗も、まさにこの汎アフリカ色でできている。
さらに、汎アフリカ色のアフリカの国旗にはこんなものがある。
この国旗を見て、その国名が分かった人はすごい!
答え
ガーナ カメルーン ギニア コンゴ共和国
セネガル ベナン 南アフリカ共和国 モザンビーク
この汎アフリカ色の起源はエチオピアの国旗にある。
真ん中の「五芒星(ごぼうせい)」は、エチオピアの国章。
この三色は1798年よりエチオピアの国旗で使われ始めた。
赤は殉教のために流された血、緑はアフリカの植生、黄はアフリカの富と繁栄を象徴している。
アフリカ唯一の独立国であったエチオピアはアフリカの独立運動家から尊敬を集めた。
宗主国からの独立に際してエチオピア国旗と同じ三色を国旗に使ったのは1957年のガーナが最初である。
エチオピアを理想とするジャマイカのラスタファリ運動にもこの三色は影響を与えた。
(ウィキペディア)
今のレゲエを生んだのが、ここに書いてあるジャマイカの「ラスタファリ運動」。
ラスタファリ運動
1930年代にジャマイカの労働者階級と農民を中心にして発生した宗教的思想運動である。
(ウィキペディア)
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ラスタフアにはエチオピアのハイデセラシア国王が深く関わっているよなぁ〜?。
言うなればアフリカ回帰の思想だよなぁ〜?。
ジャマイカの先住民は絶滅して、いまいる人たちのほとんどのルーツはアフリカだからね。