天皇が代わって新しい時代をむかえて、日本は再始動をはじめた。
あるインドネシア人は雨の中、こんなところで「Celebrating the start of Reiwa 😄」と新時代の幕開けを祝福していた。
傘でよく見えないけど、イスラーム教徒の女性が髪を隠す布(ヒジャブ)を巻いている。
これだけで、日本国籍付与条件の半分は満たしているのでは?
新しい天皇陛下に対して海外から山のようなお祝いの言葉が届いているから、今回はそのごくわずか、東アジアの反応をみていこうと思う。
まずは日本の永遠の友人、台湾さん。
蔡英文総統は日本語でこんなツイートをしている。
5月1日は私たちの大切な友人である日本にとって重要な日です。平成が終わり、新たな時代が始まりました。30余年続いた平成の時代、台湾と日本は相手を思いやりながら、最良の関係を築いてきました。
令和の時代も、台日が互いに最高のパートナーであり続けられますように!#令和もよろしく#台日友好— 蔡英文 Tsai Ing-wen (@iingwen) 2019年4月30日
台湾はあいかわらず「ありが台湾」だった。
世の中には不易と流行、どんなに変わっても変わらないものがある。
平成から令和になっても、日本と台湾の関係はきっと最良か最高しかない。
上のツイートに寄せられた日本人のコメントを見ても、台湾とは輝かしい未来しか想像できない。
・蔡さんは、いつもグッドタイミングで温かいコメントを発信してくれる。しかも日本語で!
・これからも佳きパートナーであります様に祈念致します
・台湾大好きこれからも仲良くしてください⭐︎
では続いて、日テレニュース(5/1)から中国と韓国の反応をみてみよう。
新天皇即位に海外からも祝意 中国・韓国も
中国の習近平国家主席は「両国の美しい未来を共に作り出していくべき」といった祝電を送ったという。
「べき」って語尾が厳しいけど、一緒に努力していくということだから、中日関係をそれだけ大事に真剣に考えているということだろう。
「私たちの大切な友人」「最高のパートナーであり続けられますように!」という蔡総統のメッセージに比べると、校長先生と女子高生のような違いを感じてしまう。
まあ習国家主席が「ますように!」なんてツイートしたら、アカウントを乗っ取られたとしか思えないけど。
最後のオチはやっぱりこの国。
日本にとっては永遠の隣国、韓国さん。
日テレニュースでは文在寅大統領が「両国関係の友好的発展のため大きな関心と愛情を持たれることを期待する」と新天皇に祝電を送ったとある。
「期待する」というけど、ではあなたは何をするのか?
韓日関係の友好発展を願うなら、慰安婦合意と請求権協定という大事な約束を二度も破った韓国側がすさまじい努力をしないといけないはずなのに。
一方的に期待して、望み通りの結果が得られないと身勝手に失望する。これはそんなパターンじゃないか?
他力本願というか、丸投げ感がすごい。
これだったら、「共に作り出していくべき」という中国のほうがまだ責任感と重みがある。
でも、韓国メディア・聯合ニュースの報道(2019.05.01)をみると、文大統領のメッセージがちょっと違っている。
戦争の痛みを記憶しながら平和へとしっかりした歩みをつないでいくことを期待するとした。また、韓日関係の友好的な発展に向け大きな関心と愛情を注ぐよう要請したという。
文大統領が新天皇に祝電 韓日関係発展へ関心呼び掛け
文大統領が期待したのは「戦争の痛みを~」という部分で、両国関係については「要請した」とある。
日本の報道と明らかに違うのだが?
経験的に、この場合は韓国の報道が正しいと思う。日本の報道はきっと韓国に配慮しているから。
それにしても、日中戦争で戦った中国は何も言ってないのに、日本と戦争をしなかった韓国がなんでこう言うのか?しかもお祝いの場で。
それは置いといて、文大統領がしたことは要望ではなくて「要請」という。
要請とは、「必要だとして、強く願い求めること。(デジタル大辞泉)」という意味だ。
「韓日関係の友好的な発展」はいま主に韓国側が必要としていることだけど、そのために新天皇に「大きな関心と愛情を注ぐよう要請した」というのは、筋違いか見当違いか的外れだ。まずは自分なのだから。
ただこれだと日本人が反発して嫌韓感情が高まるから、日本のメディアは「要請した」を「期待した」に取り換えたのだろう。かぐやだったら「おやさしいこと」とか言ってる。
でもそんな忖度もむなしく、韓国メディアの報道がネットに広がっていて、それなりの反応が返ってきている。
・祝電じゃねーじゃん
・普通祝電はお祝いだけだろ
・いつまで戦争戦争言ってんだよ、バース忘れられない阪神ファンかよ
・祝福ムードに冷や水を浴びせる
・既読スルーしたい
・韓国が日本による朝鮮半島支配について言及するのは良いとしても、タイミングを考えろよ……
結局やっぱり不易と流行で、どうしても変わらないものは存在するのだ。
平成から令和になっても、韓国が変わらなかったら韓日関係もそのままだ。
それにしても台湾や中国と違って、なんで文大統領はチャンスをピンチに変える達人なのか。
出したら反発される祝電なんてまずないぞ。
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