敵意？友好？無関心？日本と欧米の「旭日旗」に対する見方

さいきん「旭日旗」というキーワードで、このブログへいらっしゃる人が増えている。
来年の東京オリンピックをまえにして、これを問題視して騒いでいる国があるからだろう。
ということで今回は日本と欧米の視点から、旭日旗についての理解を深めようと思う。

まず、東から昇って西に沈む太陽はどこの国にもあって、これは人類のもの。
旭日旗のデザインは太陽をかたどったものだから、これと似たものは世界中にある。

北マケドニアの国旗

アメリカ・アリゾナ州の旗

昇る太陽には勢いがある。
日本で旭日旗は「めでたいものの象徴」として、太平洋戦争がはじまる前から、日常生活のいろんな場面で使われていた。
いまや日本文化のひとつで、大漁旗や出産、節句の祝いなどでこのデザインを見ることができる。
世界で「the contry of rising sun（日の昇る国）」といえば日本を指す。

めでたいものの象徴で、明るく元気がある。
旭日旗に対するそんな日本人の見方がよくあらわれているのがこのツイート。

明けましておめでとうございます
今年の夏は「銀魂」だ～♪
銀さん、ぱっつぁん、神楽から新年のご挨拶です。
（作詞：小栗旬、作曲：橋本環奈、振付：菅田将暉）
※映像は本編の内容と異なる場合があります。#映画銀魂 pic.twitter.com/xdeSjGKD4m

— 映画『銀魂2』公式 (@gintama_film) January 1, 2017

現在の日本では、海上自衛隊や陸上自衛隊がこの旗を使用している。
きょねん2018年、フランス革命記念日のパレードに参加した陸上自衛隊はこの旗をかかげなら、パリのシャンゼリゼ通りを行進した。
この様子は世界中で放送されたけど、文句を言った国は１カ国だけ。

またことし４月には、中国で開催された観艦式で、海上自衛隊の艦船がこの旗をたなびかせながら参加した。
中国が受け入れたことからも分かるように、旭日旗は世界中から認められている。
ある国をのぞけば。

ヨーロッパの次はアメリカの反応を見てみよう。
太平洋戦争で日本と戦ったアメリカはいま旭日旗をどう見ているのか？

きょねん京都旅行で、沖縄の米軍基地で働いているアメリカ人と知り合った。
彼の話では、旭日旗はまったく問題ない。
「アジア侵略の象徴」ではなくて、いまでは日米友好のシンボルになっているという。
その証拠として送ってもらったのが上の栓抜き。
基地のショップで売っていて、米軍兵士がこれでビールを開けて乾杯するのだ。
こんなアメリカ人が旭日旗を問題視するはずがない。

ということで本日のまとめ

欧米で旭日旗は問題視されていない。
もっと正確にいうと、この旗には関係ないから関心もない。
まわりのアメリカ人・フランス人・ドイツ人に聞いてみたら、みんなそう言う。
旭日旗に対する知識がないから、どこかからクレームがくると削除されることはある。

下は佐世保基地のマーク