太陽をかたどった旭日旗のようなデザインは世界中にある。
日本ではめでたいものの象徴とされ、新年のあいさつにも使われている。
明けましておめでとうございます
今年の夏は「銀魂」だ~♪
銀さん、ぱっつぁん、神楽から新年のご挨拶です。
(作詞:小栗旬、作曲:橋本環奈、振付:菅田将暉)
※映像は本編の内容と異なる場合があります。#映画銀魂 pic.twitter.com/xdeSjGKD4m— 映画『銀魂2』公式 (@gintama_film) January 1, 2017
日本と韓国は古代から隣同士で漢字や仏教など共通する点もあるけど、歴史認識ではいつも「agree to disagree」。
お互い同意できないという点では同意できる。
つまり認識が絶望的に一致しない。
つい先日も中央日報の記事(2019年09月11日)に、韓国政府が来年の東京オリンピックについて、国際オリンピック委員会(IOC)に「旭日旗問題に関して公式に問題を提起した」とあった。
1964年の東京オリンピックのときに、韓国がこんな問題提起をしたというのを聞いたことがない。
現在の「旭日旗問題」は韓国発の新しい問題なのだ。
ついでに旭日旗に対する韓国の見方を紹介しておこう。
旭日旗が19世紀末から太平洋戦争をはじめとする日本帝国主義のアジア侵略戦争に使われた日本軍隊の旗として、現在も日本国内の極右団体による外国人に対する差別や嫌悪デモなどに広く使われていることを明らかにした。
韓国政府、IOCに抗議書簡…「旭日旗問題、積極的に出てほしい」
これにくわえて上の記事では、旭日旗はナチスのハーケンクロイツと同じ意味を持つという独特の世界観を披露している。
こういう価値観を先ほどの「銀魂」のツイートに押しつけるから、日本人も怒り出す。
・そろそろさスポーツ、音楽、映画などの文化的なものに戦争というワードをいちいち持ってくるのやめない?
・なぜダメなのですか!?
他国の祝い事の一種の文化にケチつけるんですか?
・文句を言ってる人は、日本文化をディスカウントするのが目的なので絶対にスルーして下さい
「このツイートは表示できません」という表示も多い。
そうとう差別的・侮辱的な表現をしているのだろう。
韓国の認識によると旭日旗は、「軍国主義・帝国主義のシンボル」「極右団体による外国人への差別や嫌悪の象徴」「ナチスのハーケンクロイツと同じ意味をもつ」といったものになる。
だから旭日旗を「戦犯旗」と言うのだけど、こんな表現をするのは韓国だけ。
でもきょねん、そんな見方をフランスが粉砕した。
フランス革命記念日のパレードに招かれた陸上自衛隊が、日の丸と旭日旗をかかげてパリのシャンゼリゼ通りを行進したのだ。
自衛隊がシンガポール軍と一緒に、フランス国旗をはさんでパレードの最初で行進しました。 pic.twitter.com/zvJDh0hWvS
— 河野太郎 (@konotarogomame) July 14, 2018
マクロン仏首相の目の前を旭日旗が堂々と通って行く。
フランスはもちろん、シンガポールもこの旗に何も文句を言わない。
こんな世界の当たり前に韓国側は大きなショックをうけた。
でも韓国は逆境に強い。
ヨーロッパに自分たちの価値観や見方を否定されても、それを「彼らの理解不足」とポジティブに解釈する。
またまたナチスのハーケンクロイツを引き合いに出して、中央日報はこう書く。(2018年07月16日)
同じ意味を持つ日本の旭日旗を国家的行事に堂々と掲げて行進することを許した点は、日帝強占期の被害国の事情は考慮していないと解釈される余地がある。
「旭日旗を翻しながら」 パリ市内を行進した日本自衛隊
フランス革命記念日のパレードで、なんでフランスが韓国の国民感情を考慮すると考えるのか?
中国でさえ何も言っていないのに。
韓国人の価値観や考え方は韓国紙の日本語版より、現地の韓国語の記事によくあらわれている。
旭日旗に対する韓国人の認識・見方がよくわかる写真があるから、それを紹介しようと思う。
きょねん韓国の大学生が旭日旗の「使用反対キャンペーン」のパフォーマンスをおこなって、それを韓国毎日新聞が記事にした。
旭日旗の中央に、血だらけになった女性が手を後ろに縛られたような状態で横たわっている。
これは慰安婦の女性を象徴したものだ。
白い服も顔も血に染まっていて、真ん中からのびる赤い放射線はこの女性から流れた血のように見える。
その女性のかたわらのボードには、「殺人者はだれか?」と書いてある。
この状況から考えると、答えは日本以外にない。
日韓の歴史問題になると、韓国人はあまりに主観的にものごとを見る。
旭日旗を「戦犯旗」と憎悪を込めて誇張するのがその象徴。
学生たちの考えに共感した韓国の会社がこのパフォーマンスの全費用を出したというから、これは学生と企業のコラボレーションになる。
著作権の関係でここにその画像を載せられないから、韓国毎日新聞の記事(2018-10-26)で見てほしい。
韓国人の価値観や見方を知らない日本人が見たらショックをうけるかもしれない。
でも韓国人の認識は韓国人読者を対象にした記事でこそわかる。
동성로 한복판 욱일기와 피 흘리는 여성…’욱일기 사용 반대 캠페인’ 화제
旭日旗は「日本帝国主義のアジア侵略戦争に使われた日本軍隊の旗」という韓国政府の見解はこの延長にある。本当にこんなものだったら、「旭日旗問題、積極的に出てほしい」とIOCに抗議書簡を送る気持ちもわかる。
これと銀魂のツイートを比較してほしい。
歴史認識で日韓は、「agree to disagree」ということがよくわかる。
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カンボジアのポル・ポト派のところのコメントにも書きましたが、どんな崇高な宗教・考え方であろうと、他国民や他人への「憎悪」を煽る、つまり他人にも同じ憎悪を抱くことを強いる、あるいは教え導く、そのような考え方は間違っていると思う。そのことが理解できないようなら、そんな人間は魂から一度生まれ変わるべきだ。
他国・他人のことを個人的に嫌いになることはあり得るだろうし、個人としての心情の自由だから構いませんけどね。
旭日旗をこう表現するのはやり過ぎですけど、韓国ではこれが正義や教育ですから問題ないです。
だからスポンサー企業が出資したわけで。
「日本なら何をしてもいい」という雰囲気があって怖いです。