来日外国人が絶賛!日本のトイレは「世界チャンピオン」だった

 

幕末の日本にアメリカ人のペリー提督が軍艦に乗ってやってきて、「開国しろ」と大砲をチラつかせながら要求した。
江戸幕府が上へ下への大騒ぎをしたあと、それに応じて横浜を開港して外国人の上陸を認める。

極東の未知なる島国に降り立った外国人は現地の風習に鼻をゆがめた。

安政6年6月2日(1859年7月1日)の横浜港開港後より外国人から立ち小便についての苦情があり、取締りや市街への便所の設置を行政府へ強く要望したという。

公衆便所・明治時代

 

このときから160年後、日本はついに世界の頂点に立った!

デイリースポーツの記事(2019/10/01)

ラグビーW杯で脚光 日本のトイレに世界が称賛「世界のチャンピオン」

いま日本でラグビーW杯が開催されていて、この期間中、世界中から200万人以上の外国人が来日するとみられている。
もちろん全てがラグビーファンではない。
そんな来日外国人の熱い視線を浴びているのがトイレだ。

仏メディア「フランスアンフォ」は「日本、世界チャンピオンのトイレ」という記事で、日本のトイレ技術の結晶・温水洗浄便座を興奮気味に紹介している。

「日本はトイレ技術の世界的リーダーです。ラグビーW杯では何十万人ものファンがその近代的なトイレに出合います」とし、「『ウォシュレット』と呼ばれ、日本の各地で見ることができます。ジェットに、加熱便座、自動開閉、さらには音響効果も。初心者でもパネル操作が可能で、技術は絶えず進化している」と、絶賛。

ラグビーW杯で脚光 日本のトイレに世界が称賛「世界のチャンピオン」

 

たくさんの外国人が日本のトイレに刮目しているという。

「フランスアンフォ」の動画が見つからなかったけど、きっとこういうものだろう。

 

日本のトイレは近づくと自動的に“ふた”が開いて、座るとなんとシートが温かい。
ビデはもちろん、デオドライザー(防臭剤・消臭剤)もある。
こんなハイテク・トイレが日本では珍しくない。
一部の特権階級だけのモノではなくて、庶民も利用できるのだ。
アメリカ人やインドネシア人など日本にいる様々な外国人から、コンビニのトイレに入ったら自動的にふたが開くのを見て、「あれには本当に驚いた」という話を何度も聞いた。
そして温かい便座に座って、ここは天国かと思う。

日本のトイレが「世界チャンピオン」と賞賛されたことについて、日本人の反応を見ると、その着眼点に不満を感じる人が意外と多かった。

・こんなんしか記事にできないの?
・もっと違う褒めるトコあるだろ・・・
・完全にバカにされてるな
・今の日本ってトイレくらいしか褒めることないのか
・トイレで飯も食えるくらい綺麗だからな
・こんなんって誰でも、人種関係なく毎日使う物で誇れる事だろ。
・海外にウォシュレット持ってく番組あるもんな

やっぱり日本人としてはトイレではなくて、世界的なスポーツで日本代表チームが頂点に立ってほしいらしい。
まあそりゃそうだ。
トイレの「W.C」はワールドカップのことではない。(ウォータークローゼット)

 

以前タイを旅行したとき、昭和の日本に住んでいたというアメリカ人と出会った。
その当時の来日外国人は和式トイレで、しゃがみながら“する”ことにかなり苦労していたらしい。
畳ではなくてイス文化の国では、ひざを屈伸する機会が日常的に少ない。
このときアメリカ人が使った「スクワット」という単語が印象的でいまもその話をおぼえている。
「便所の設置を行政府へ強く要望したという」という日本はもう歴史の中だ。

 

 

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2 件のコメント

  • 日本発の「ウォシュレット」ですが、欧米よりも、むしろイスラム世界での評判が先行したことをご存知でしょうか?
    なぜかと言うと、イスラム世界には(一般的には)トイレット・ペーパーというものがなくて、多くの場合「左手で水をかけてお尻を洗う」ような作法が一般的だからです。その習慣に呼応して、彼らは、食事中に左手をテーブルの上に載せることがなく、食事に左手を使うことも絶対にしません。左手は他人との握手にも使いません。(一度、私は、その習慣をつい忘れてアラブの女性に握手に左手を差し出してしまい、向こうから「身震いするような」目で野蛮人として見られてしまいました。)
    彼らにとって、左手はまさに「不浄の手」なのです。
    そのように宗教的・社会慣習的に決まってはいても、やはり左の「手」を使って尻を洗うことには彼らも心理的抵抗があるらしく、「できれば手を使いたくない」と言っていました。そのためか、一流ホテルでは、トイレに「ビデ」が必須でしたね。
    その「ビデ」を、ビルトインの形式で一般家庭のトイレでも使えるようにした、しかもお湯が出て、さらには脱臭装置もついているような、日本製ウォシュレットという「大発明」の衝撃は彼らにとっていかほどのものであったか、想像ができますか? 一昔前、初めて海外からの旅行者向けにウォシュレットが日本の家電量販店で発売された時、アラブの大金持ちが店内のウォシュレットを1日で全て買い占めてしまったというのは、まことしやかに業界で語り継がれている伝説です。

  • イスラム世界で左手は「けがれている」ということは知ってましたが、その話は初耳です。
    たしかにトイレットペーパーのない文化圏でこれは画期的ですね。
    となると日本のトイレはヨーロッパでもイスラム世界でも、世界中がよろこぶ大発明かもしれません。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。