2か月ほど前、「ノージャパン運動」が猛威をふるっていた韓国で、朝鮮日報にこんな記事(2019/07/24)があった。
水原市、日本製の事務機器を国産に交代検討…市長「模範事例になろう」
首都ソウルに近い京畿道の水原市が「ボイコットジャパン」への”参戦”を表明。
水原のヨム市長が全ての部署で日本製品不買をおこない、「水原市を全国の模範事例にしよう」と宣言した。
*これが本当に模範事例になってしまうのが韓国という国。
それと同時に、「日本製品を買わないようにできるアイデアを提案してほしい」と呼びかけた。
この理由は書くまでもないかもしれないけど、「反日愛国」という韓国における絶対正義による。
市長はこう訴えた。
「日本政府が韓国に対する輸出を規制すると発表した後、国民たちが日本製品不買運動を繰り広げ、国家の自尊心を守っている」
日本企業のロゴが描かれた段ボール箱を踏みつぶすことが「国家の自尊心を守っている」ことにどうつながるのか?
よく分からないけど、市の関係者もやる気満々だ。
「日本の報復措置に対し、1回限りの決議大会や行事よりは、実質的で持続可能な不買運動にならなければならないという趣旨で、日本製の事務機器も長期的に国産に代替しようと述べたもの」
日本の「嫌韓」を韓国の「反日」と同レベルで伝えるメディアがあるけど、それはかなり韓国寄りのかたよった報道だ。
日本にはどこにもこんな市町村はない。
韓国と違って、日本の市長や一般の公務員は政治的対立とは距離をとって冷静だ。
それなのに、日韓には同じくヘイトがあるからお互い冷静にならないといけない、と報道するのは不公平で見当違いの中立だ。
市の「ボイコットジャパン」を好意的・愛国的にメディアが報じるから、反日活動が正義になってしまう。
だから子どもが真似するもの当たり前になる。
聯合ニュースの記事(2019/07/26)
ソウル近郊、京畿道議政府市内の高校など6校の生徒からなる学生連合は26日、ソウル・日本大使館付近で記者会見を開き「日本が経済報復を撤回し、謝罪と反省をするまで日本製品を使わない」と表明した。
「日本製品は使いません」 高校生も不買運動参加=韓国
この記者会見の場で高校生が「日本は過去の歴史の反省とともに謝罪すべきだ」と主張したのは、これまでの韓国の見ていれば理解できる。
日本はもう下げる頭がないほど謝罪してきたから、この主張には1ミリも共感もできないけど、10年以上複数の韓国紙を読んできたから、韓国社会でこういう考え方が支持されることはわかる。
でも、これにはビックリ。
会見に出席した生徒18人は「日本が後世に引き継ぐべき精神的遺産は反省と謝罪だけ」とした
この高校生は日本人を何と思っているのだろう。
いまの韓国が過去から引き継いだ精神的遺産は、日本に反省と謝罪を求めることだけなのか。
でもこの罪と責任は、こう言わせた教師や模範的に報道するメディアにある。
高校生は韓国社会の価値観や考え方を表現しただけなのだから。
このことばに「おかしい」と思わない社会がおかしい。
でも、こう言ったあとに「20年後、30年後に私たちが大人世代になったとき、韓日が親しい隣国同士であることを願う」と言うから、韓国の言うことが信用できなくなる。
反省と謝罪だけを求める隣人と仲良しになれるわけがない。
でも、闇だけに目を向けるのは不公平。
その一方で、学校での”反日教育”に耐えられなくなって「生徒たちは政治の道具ではありません」と抗議の声を上げる高校生もいる。
こういう高校生なら願ってもいい。
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