韓国には「反日」という熱くて激しいマグマがある。
それは韓国社会の根底にいつもたまっているから、何かのきかっかけさえあればいつでも表面に現れる。
そしてときには、反日感情というマグマで韓国の人たちが火傷を負うこともある。
今回はそんな事例を紹介しようと思う。
ことしの夏、日本政府が韓国に対して輸出管理を強化すると、文大統領は「二度と日本に負けない」「盗人猛々しい」と国民に訴えて、マスコミは「経済侵略」と呼んで日本を非難した。
不買運動が国民的な運動になるきっかけとしては十分だ。
「日本製品は買わない。日本には行かない」というノージャパン運動はいまも続いている。
反日感情や活動が激化すると、それに不安に感じて鎮火しようとする人もあらわれる。
たとえば元国会議長のチョン・ウィファ氏が、中央日報に反日を乗り越えようと呼びかける文章を書いている。(2019.07.31)
反日を越えて克日で「美しい復讐」を準備しよう
「我々の歴史を振り返ると、隣国にはあまり恵まれていないようだ」と不遇を嘆くことばで始まっているけど、中国や日本もそう思っていることを忘れないでほしい。
特にいま日本人と韓国人は、「隣国に恵まれていない」という認識で完全に一致している。
「日本は正しい歴史認識を持たなければいけない。自ら認めることは認めて完全に整理しなければいけない」というのはいつものご挨拶。
こう言わないと、次に国内の反日をいさめるようなことを書けないから。
元国会議長さんが国民に訴えたいことは、反日を克日のエネルギーにかえるという「美しい復讐」だ。
いま韓国政府がすべきことは先頭に立って反日感情を煽ることではなく、国民の克日精神を呼び起こすことだ。
日本に対する憎悪を深めるのではなく「美しい復讐」を準備しよう。
日本を憎悪するのではなくて知力や技術力をたくわえることで、日本より「魅力的な強国をつくる」ことが克日であり、美しい復讐にもなる。
反日の憎悪を向けるより、こっちのほうがよっぽどいい。
不買運動をするのではなくて、韓国企業が努力してより魅力的な製品をつくりだすことに文句を言う日本人はいない。
ただ、「世界のどの国より正しく清廉で品格の高い社会を築く」というのはどうか?
自分に設定するハードルは、越えられそうな高さにしたほうがいい。
韓国の全国紙がこんな文を載せたのも、このときすでに反日のマグマに触れて火傷する韓国企業が現れていたからだろう。
「日本には行きません」という民意が韓国の旅行会社と航空会社を直撃して、各社が大赤字となった。
さて最近、日本の会社が『大正浪漫』のゲームを配信して、「伊織ちゃんと歌織さんで『はいから大正浪漫ガシャ』です♪」というメッセージをつけたところ、韓国のネットユーザーから「その時代、日本は多くの韓国人を殺した」「戦争を起こした加害者の国として恥ずかしくないのか」という批判が殺到した。
西洋文化が広まった大正時代を「浪漫」と表現することは日本では一般的だけど、韓国の歴史認識ではその時代の日本は侵略と蛮行の集合体。
だから「大正浪漫(ロマン)」という言葉を見ると、「浪漫という言葉で歴史をわい曲するな」「戦争の被害者を無視して戦争を美化するつもりか」などと反日感情が爆発する。
くわしいことはこの記事をどうぞ。
歴史はくり返す。
同じことは去年もあって、このツイートにも同じ内容の批判が殺到した。
【プリティーオールフレンズ@ダッシュストア】
「春音あいら」「天宮りずむ」「高峰みおん」の描き下ろしイラストを解禁!大正ロマン風の純喫茶にて働く、可憐で素敵な看板娘たち♪皆様のご来店お待ちしております☆次回は8月15日(水)!お楽しみに♪https://t.co/KHM9wLSGP5#prettyall #MARs pic.twitter.com/URrHtd6TDG— ダッシュストア (@dash__store) August 8, 2018
こうした「憎悪」は国内にも向けられる。
むしろ身内の裏切りに対してその感情は激しくなる。
いま日本では古くて懐かしいものを求める「ニューレトロ」が流行していることから、韓国観光公社が日本人旅行者を呼びこむために、日本統治時代の建物などを紹介する観光PR動画を制作して公開した。
日本人観光客向けの動画だけど、「日本による植民地時代を美化する内容が含まれている」という批判が国内から上がっていまは非公開となっている。
くわしいことは朝鮮日報の記事(2019/11/27)をどうぞ。
日本人向け広報映像「植民地時代の美化ではない」 韓国観光公社が釈明
半年前にも似たようなことが起きている。
大邱~北九州の新路線を就航することになったエアープサンが日本人向けに、「大正時代のロマンを感じることができる」と宣伝したところ、これまた批判が殺到。
その時代は、日本による韓国人の強制徴連行や集団虐殺などで「民族が最大の傷を負った時」だから、そんな言葉で韓国企業が「過去の侵略の歴史を正当化したり美化する」ことはとんでもないという。
韓国の認識だと大正は「浪漫」を感じる時代ではなくて、「日本が反省しなければならない時期」だそうだ。
くわしいことはイーニューストゥデイの記事(2019.06.10)をどうぞ。
[단독] 에어부산, ‘일제시대 낭만’을 느껴보세요?…이벤트 페이지 논란
いまの韓国国民の反日感情の激しさは韓国企業でさえ読めない。
社会の底に反日マグマが流れていることは知っていても、それがどんなきっかけで噴火して自分が火傷するか分からない状態だ。
だから、「日本に対する憎悪を深めるのではなく「美しい復讐」を準備しよう」という主張には賛成だけど、現実とのギャップが大きすぎて言葉が美しいだけにむなしいも大きい。
とりあえず、「世界のどの国より正しく清廉で品格の高い社会を築く」というのはいま現在の目標ではない。
まずは日本・韓国を問わず、憎悪をぶつけるのをやめたほうがいい。
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いやもうこのままでいいと最近思うようになりました。 むしろ不買運動続けて欲しいです。
例えば1年後のオリンピックの頃はどうなっているのか興味があるし。
まあ1年くらいじゃわかりませんよね。 3年くらいかな。
歴史を省みず未来がなかった国はどっちなのかそれくらいするとわかりますかね?
そもそも約束を守らない国に未来もへったくれもないけど(^▽^;)
ユニクロの売り上げも回復してきているし、もう疲れてきたんじゃないですかね。
あれで結局、韓国がどれだけ日本製品に依存しているか分かった人も多いと思います。
本当は約束を守らない国に対して、日本が不買運動をしてもいいのですけど、やっぱり日本は冷静ですね。
そこまで関心と韓国製品がないかもしれませんが。