きょねんの夏、トルコ人・リトアニア人・アメリカ人と一緒にいたとき、下のようなヤマト運輸のトラックが通りかかった。
それを見たトルコ人がこんな質問をする。
「なんであの配送会社は黒猫をロゴにしてるの?」
これはダメなん?
トルコで黒猫は不幸を暗示する生き物で、黒猫が目の前を通りすぎると悪いことが起こるという迷信がある。
するとリトアニア人とアメリカ人も欧米にもそんな考え方があると言う。
中世のキリスト教徒は黒猫を魔女のペットで不吉の象徴と信じていたから、黒猫を捕まえて殺してしまうことがよくあった。
現代でも黒猫は縁起の悪い動物とみられることが多い。
くわしいことはここをクリック。
魔女裁判によれば、猫の飼い主は悪魔崇拝主義者または魔女の証拠とされた。猫は生まれながら邪悪とみられ、裁判において人間と共に罰せられ、焼き殺された。
トルコ人もこんな歴史を知っていて、黒い猫は世界では一般的に嫌われていると考えていた。
でも日本では大企業がマスコットキャラクターにしていて街中でよく見かけるから、自分だったらこのロゴを見たら不吉な予感がするけれど、日本人は逆に黒猫が好きなのだと思ったという。
ボクも欧米では黒猫が避けられているのは知っていたけど、イスラーム教の影響の強いトルコでもそうだったというのは初耳。
イスラーム教の考え方では一般的に犬が「汚れた生き物」として嫌われていて、猫はとても好かれているから。
くわしいことはこの記事をどうぞ。
そういえばアニメ「俺妹」に出てくるクロネコも魔女っぽい。
で、なんでクロネコヤマトは黒猫なのか?
このときは分からなかったけどワケを調べてみたら、あれは母猫が子猫をやさしく運んでいる様子で、そんなふうに客の荷物を丁寧に取りあつかうというヤマト運輸の気持ちを表すものだった。
これが登場したのは1957年(昭和32年)。
親子の猫のデザインはもともとアメリカの運送会社が使っていたもので、ヤマト運輸の社長がそれを気に入って許可をもらって自社のロゴにした。
でもアメリカの会社のものは白猫で、黒猫はヤマト運輸のオリジナル。
アメリカ人としては黒い猫には抵抗があったのかもしれない。
家の前に黒猫のトラックが停まっていたら、不吉に思わないまでも、ハッピーな気持ちにはなれない人が多いとおもう。
欧米やトルコなら、やっぱり社会的には白猫のほが受けがよさそうだ。
日本ではむかし、黒猫は「夜でも目が見える」といった理由から「福猫」と考えられていた。
黒い招き猫には魔除けの意味があるから、欧米やトルコとはまさに正反対。
*イギリスの一部地域には黒い猫を幸運のシンボルとみる人もいる。
海外ではカラスも不吉な生き物として嫌われることが多いけど、日本では幸運の象徴として好まれている。
だからサッカー代表のユニフォームには三本足の八咫烏(やたがらす)がデザインされている。
ほとんどの日本人は目や髪の色が黒いし、日本では一般的に黒いものに対する抵抗が低いのかもしれない。
こちらの記事もいかがですか?
「Why did you come to Japan(You は何しに日本へ?)」は失礼な質問?
「黒猫が魔女のペットで不吉の象徴」などと、キリスト教の聖書にも、イスラム教のクルアーンにも、そんなこと一切書かれていないと思うのですが。何でしたっけ「ペイガン」だっけ? それも、他人を差別し動物を虐待しようとする人間の嗜好ゆえに、彼らの中に広がった迷信としか思えないですね。あるいはエセ宗教従事者が拡げたデマでしょうか。
黒猫、可愛いいじゃないですか。黒猫のタンゴでも、魔女の宅急便でも、大半の日本人は黒猫を好意的な視点で見ることに同意してますよ。化け猫になって人に祟るのは、虐待した人間への報いです。人間中心絶対主義の一神教の人々には、そういう考え方が根付いていないのでしょうけど。人間並みに優遇されるべきなのは、クジラとイルカだけなんですかね?
黒猫が不吉っていうのはヨーロッパからきた迷信なんですよね~。
小学生の頃~黒猫が前を横切ったら不吉~って言ってました。
前を横切ることは滅多にないんですが神戸に遊びに行ったときにわざわざ引き返してきて目の前を横切られたことがあります。 すかさず友人が「黒猫が横切った~不吉~」と言いました。 友人も私も信じてないので笑ってたんですが・・・。 地元に戻ったら~なんと!電車が事故で止まっていた!(◎_◎;)! 復旧したのは2時間後でした。 案外あるのかも~。
あのイラストマークってアメリカ発だったんですか! 知りませんでした。
真っ黒な招き猫もいる日本。 ぜひ日本の招き黒猫お土産に買って帰って欲しいですね(*^^*)
迷信ですから、聖書には書いてないでしょうね。
魔女と一緒に宗教裁判で殺されたから、キリスト教とは関係ありますが。そもそもキリスト教ではすべての生き物は神がつくったはずで、だとすると黒猫をつくった理由がよくわかりません。
日本人にもいろいろな迷信がありますが、そんな考え方はありません。
欧米では犬も人間並みと言っていいほど大事にされています。
それで去年、韓国の平昌五輪のときに犬食が非難されていましたが。
黒猫が~というのはヨーロッパ発の迷信だと思いますよ。
猫が横切ったあとに電車が事故で停まるという確率は天文学的ですね。
自分は黒猫に前を横切られたことはないですけど、そういうことがあると不吉な予感を感じるようになると思います。
中国人の日本語ガイドから、前に日本人のお客さんと仏教寺院にいったとき「仏教なんて信じません」と言ったあとに身分証明書がなくなったことがあって、それ以来、仏様の悪口は心の中でも絶対に言わなくなったと聞きました。
この世には人知を超える何かが作用しているかもしれません。