【日韓関係】日本を「国際的恥さらし」と書く韓国メディア

 

日韓関係が「破滅」へ向かって進んでいる。
これはもちろん韓国発。
日本との合意をひっくり返して、韓国最高裁が元徴用工訴訟で日本企業に賠償を命じて以来、1年以上の時間が過ぎたけれど、韓国政府はいまだに国際法に基づいてこの問題を解決しようとしない。

今月か来月にも、差し押さえられた日本企業の資産が現金化されると言われている。
そうなったら日本は当然報復するだろうし、これまでの日韓関係は一度「終わった」も同然になる。
ムン政権がこの状態を放置しても、時間は過ぎていく。

 

それでも韓国には関係悪化を心配する勢力もある。
反日一辺倒のムン政権とは距離を置く朝鮮日報はこう呼びかけた。(2020/01/26)

「平行線の韓日関係回復のため3つのNOと7原則ルールを守っていこう」

線というか面では?
日韓はパラレルワールド(平行世界)で、別の次元に存在している気もする。

中曽根平和研究所の藤崎一郎理事長は朝鮮日報のインタビューで、「3つのNOと7原則ルール」について語った。
日韓関係を改善させるための3つのNOについてはこのインタビュー記事を見てもうらうとして、ここでは「7原則ルール」を紹介しよう。

関係を前進させるか、最低でも現状維持するためにはこれらのことが必要らしい。

・相手に対する敬意を忘れないようにしよう
・将来の世代は常に仲の良い友達になろう
・両国間の問題は両国が解決し、ほかの国に広めないようにしよう
・両国間の関係悪化を喜ぶ国があることを忘れないようにしよう
・懸案はプロらしく協議しよう
・国内向け発言、ヘイト発言で相手国の国民を傷つけないようにしよう
・将来の世代は常に仲の良い友達になろう
・さまざまな分野の対話交流を中断することなく続けよう

まあこの逆をしたら、どんな国でも関係は崩壊しますね。
対立しているけど、切ることのできない人間関係でもこの「7原則」は役立ちそう。

これらを踏まえた上で藤崎理事長は元徴用工問題について、「1965年の日韓請求権協定を尊重しつつ、解決策を見いだすことが重要だ」と話す。
約束を守らない相手との話し合いは無意味で、「7原則」も成立しない。
まずはムン政権が正しい判断と行動を示すことが先になる。

 

問題の解決、ほかの国に広めない、関係悪化を喜ぶ国があることを忘れない、懸案はプロらしく協議するといったことは主に政治のすることで、「国内向け発言、ヘイト発言で相手国の国民を傷つけない」「敬意を忘れない」という態度は両国のメディアが大事にしないといけない。

なのに全国紙の中央日報はこんな見出しをつけやがりました。(2020.02.07)

日本、クルーズでまた10人感染…安易な対処で「感染病後進国」恥さらし

このクルーズ船は横浜港から出発して、香港・ベトナム・台湾をめぐる約2週間の旅をしてきた。
いま感染者がでたとしても、それはほとんど日本政府の責任ではない。

韓国紙のいう「恥さらし」の内容は、日本での感染者数が中国に次いで世界で2番目に多いこととミクロネシアが日本(と中国)を「新型肺炎汚染国」に指定して入国を拒否したこと。
日本に来る中国人の数がとんでもなく多いのだから、感染者の数もそれに応じた数になるのは仕方ない。
ミクロネシアについてはよく分からないけど、日本人観光客が多いけど医療体制が充実していないから不安があったかもしれない。

日本政府の対応が完ぺきだったとは言わないけれど、韓国政府より先に自国民を帰国させることはできた。
それに日本では感染者が多くても、韓国のように中国人との暴行事件が起きるとか、「中国人お断り」と紙をはる店がいくつも登場するといった事態にはなっていない。
暴力や人種差別的行為こそ世界の恥だ。

くわしいことはこの記事をどうぞ。

【韓国 vs 中国】拡大する人種主義・中国人拒否の動き

この動きについて、ソウルの学校で英語を教えているアメリカ人は「ALL chinese arent allowed.thats ridiculous」(全ての中国人が拒否されるなんて馬鹿げている)と怒っている。
これはまた別の記事で書きます。

 

この全国紙は日本を侮辱するような言葉が好きで、1カ月ほど前は記事にこんな見出しをつけた。
中央日報(2020.01.03)

ゴーン氏脱出で日本「国際的恥さらし」…出国ルートの捜査が後手に

先ほどの記事の「恥さらし」も当然、「国際的」「世界の」といった意味のはず。

このメディアの背後にいるのは韓国国民だ。
新聞も書いて売る商売だから、読者が手に取りそうな言葉やよころびそうな表現を見出しに選ぶことは日本でもある。

でも、こういう韓国メディアのやり方は国内向け発言で、相手国の国民を傷つけている。
そして何より隣国への敬意がない。
韓日関係を改善しようとする韓国紙の努力を、別の韓国紙が台無しにする。
韓国の敵は韓国だった。
国民の反日感情に迎合してメディアが日本を侮辱して、大統領が約束を破って開き直るから、両国の関係はいつまでたっても前に進まない。

韓国より長い期間、日本の統治をうけた台湾はいま日本との関係がすごくいい。
台湾は反日感情を創造することも、利用することもしないから。
台湾メディアなら、「恥さらし」なんて失礼な言葉は使わない。
そういう敬意に日本は感謝で応えるからうまくいく。
 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。