アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の舞台となった静岡県の沼津はファン(ラブライバー)の間では聖地になっている。
ここに登場するキャラクターは日本でもっとも有名な沼津市民で、このたび主人公の高海千歌が特産品のみかんをPRするためのマスコットキャラクターに選ばれた。
それで「JAなんすん」がキャンペンーンをおこなって、ららぽーと沼津でこんな等身大パネルを設置したところ、「スカートみじかすぎだろがっ」とか「下半身が透けてんじゃねえか!」といった批判が殺到。
「ラブライブ!シリーズ」公式ツイッターのキャプチャー
ファンからは「過剰反応だ」という擁護もあったもの、結局このポスターは撤去された。
JA担当者は話し合いをして今後の対応を決めるということだから、そのうち下半身を修正したポスターが登場するのだろう。
この騒動についてくわしいことはこの記事を。
【hentaiの国】「ラブライブ」のポスターが大炎上したワケ
ラブライバーのやアニメファンの集まりならいいけど、「ららぽーと」にY字型の陰影がついた股間はマズい。
しかも等身大ときたもんだ。
そう思って記事を書いたのだけど、こんな批判コメントがきたから軽くびっくり。
・そもそもエロが公共の場にあってなにか問題があるんですかね?
同じ絵でも価値観や考え方によって見え方はかわるから、それぞれの目に映るものが違うのは当たり前で、「健全だ/ありえん」という意見はどこまでも一致しない。
この件に関しては問題を認めてJAが撤去したのだから、もう議論は終わりだ。
日本のアニメや各マスコットキャラクターでは、性的描写で失敗する例がある。
エロいけど社会的に許されるギリギリをねらったけど、一線を越えてしまい、世間を敵に回して謝罪&撤回を余儀なくされる。
今回の一件で思い出したことがあるから、それをこれから書こう。
同じ失敗を同じようにくり返しているところから、日本人の考える「禁断の一線」がみえてくる。
いま日本各地の鉄道会社が「鉄道むすめ」と呼ばれるオリジナルのマスコットキャラクターをつくって、『つなげて!全国鉄道むすめ巡り』というイベントを開いている。
*以下、5点の画像は「鉄道むすめ」公式サイトのキャプチャー
日本でよくある萌えかわ系のマスコットキャラで、特に問題になる表現もない。
ここまではOKだ。
でも2016年に、東京メトロのキャラクター「駅乃みちか」が公開されたときは批判が殺到。
トロンとした目に半開きの口が「男性にこびている」という指摘もあったけど、いちばん問題になったのはやっぱり下半身だ。
なんで駅員の太ももや股間にこんな陰影をつけるのか。
東京は日本の顔だ。
その公共交通機関のキャラクターがこれではマズい。
世間からぶったたかれたのもやむなし。
それでこう修正された。
以上、高海千歌と駅乃みちかの失敗からわかる、OKかNGかを分ける一線は下半身の陰影にあった。
ただこれは公共性の高いもので、場所が変われば基準もかわる。
さて、この話には続きがある。
東京メトロの「駅乃みちか」も参加する「鉄道むすめ」のイベントが数年前に開かれた。
指定された駅に行って好きなキャラのスタンプを台紙にはるとうスタンプラリーのような企画だ。
そのとき各駅で貼られたポスターを見て、「駅乃みちがサザエさんになった!」という声が続出。
こうなった理由は分からないけど、すけすけスカートで批判が集中した件と無関係とは思えない。
もちろんこれなら叩かれることはなくて、むしろ同情が集まった。
日本は性的描写に寛容というかゆるい。
それでいままではコンビニで成人誌が堂々と置かれていたけど、アメリカCNNやイギリスBBCなど世界中のメディアから「日本では子供が利用する店でポルノマガジンを売っている」なんて報じられて、いまでは撤去されりコーナーが縮小されている。
社会的に「脱エロ」が進んでいる時代に、公共の場所であのスカートの描写はやっぱり許されない。
こちらの記事もどうぞ。
反対派の過剰反応とコメントを書いた者です。
書き方が悪く擁護派のように受け取られたみたいです。
自分は中立な意見でした。
あの程度の描写に関して炎上する必要はないと思い、そう書きました。
公の場でも間接的な描写をしているものは他にも見かけるので(感じ方によりますが子供により性的だとわかりやすい接吻系など)、本件だけを公の場で性的描写をすることは何事かと問題にする必要はないと思います。
それはそれとしてみかんの販促には性描写はいらないと思う立場です。
公式が取り上げたのは妥当な判断だと思います。
スカートがそんなに透けてたらはけないです!
そりゃあ夏物や薄い色や白だと逆行の時に透けますけどね~。 なんでそうなった?
見てて思ったんですがどちらも「ちか」なんですね~。 「ちか」にはそうしてみたい何かがあるんだろうか?
友人に「ちか」がいるんですけど(^▽^;)
それにしても避難されたらこんどはサザエさん化って。 確かに非難はされなさそうです。
こんなイベントがあったんですね~。 全然知りませんでした。 広電があるー♪
鷹野はきっと鷹野橋からだと思われる。
こういう擬人化は海外ではまず発想されないと思うので日本はやっぱり「hentai」の国。
コメントありがとうございます。
こちらが誤解したようです。
失礼しました。
記事での文面は削除しておきます。
OKかNGかは見た人の主観によって違いますから、最後は数でしょう。
運営側が撤去したということは反対が多かったからで、あの下半身の描写はこれからひとつの基準になると思います。
あのスカートはないですね。
同人誌じゃないんだから。
ただ「サザエさん化」したキャラですが、あれは本来のマスコミ・キャラだそうです。
イベント用につくったキャラクターがNGをくらいました。
セクハラはされたと感じたらセクハラだそうです。
でもおっさん・キモメンにされた場合で、イケメンからされるのはOKになる。
コレに反応した人も多分ポリコレ気取った偏見持ち。オタクに偏見持った人が「オタクどもだからそうだろう!」ってことでしょ。シティハンター、クレヨンしんちゃんなんかには、反応しないですからね。
正直こんなのは世の中当たり前で、我々もイチャモン付けられないように意識してます。
そういうことで、JAや鉄道会社、絵師の方が想定不足というか想像力が足りなかったんでしょうね。
結論:気にもしない人が大半だが、クレームが入ることを想定してなかったJA、鉄道会社が悪い。
このキャンペンーンはみかんのPRが目的ですから、撤去して中断したというのは結果的に失敗です。
運営側の判断ミスでしょうね。
こうやって世間から性にまつわる物を無くしていった結果、出生率の低下に繋がった、というのは穿ち過ぎか。正直スカートが透けるのはいらないが。
外国人はよくそんなことを言いますよ。
日本では2次元のかわいい女の子が多いから3次元は必要ない、みたいな。