文大統領は国民に謝罪しろ!徴用工訴訟、韓国政府案に国内激怒

 

それをやったらどういうことになるか、分かる人には初めから分かっていた。

中央日報の記事(2018.09.04)

慰安婦合意直後、朴前大統領「強制徴用賠償判決出れば国の恥さらし」

朴槿恵(パク・クネ)前大統領は国内問題で現在は刑務所の内側にいるけど、元徴用工問題は1965年の韓日請求権協定によって「完全かつ最終的に解決」し、この合意が韓日関係の土台になっていたことは分かっていたはず。

「いかなる主張もすることはできない」という内容だったにもかかわらず、いまになってこれを蒸し返して日本企業に賠償を命じたら、韓日の信頼関係は崩壊するし、韓国は国として最低限の約束も守れなかったという本当に恥さらしになる。

日本に対してだけでなくて、これはこれまでの韓国政府の立場とも矛盾してしまう。
廬武鉉(ノ・ムヒョン)政権は元徴用工問題は日本との間ではすでに解決済みで、あとは韓国政府が責任をもって終わらせることを2005年に確認した。

ハンギョレ新聞(2020-11-04)

盧武鉉政権は、強制動員被害者に対する賠償・補償問題は韓国政府が自主予算で解決し、残った3つの問題に対してのみ日本政府と外交交渉を展開する方針を維持してきた。

[キル・ユンヒョンの新冷戦韓日戦9]「ろうそく革命」文政権、日本と宿命的な葛藤へ

 

自分の言葉を自分で否定する人間は、信用を失って相手にされなくなる。
日本との合意を破って自分に”ウソ”をつくことになるのだから、まともな指導者なら「国の恥さらし」と顔を青ざめるのは当たり前。
でも文政権の韓国はその”まさか”をやって、最高裁は日本企業に賠償を命じ、政府はそれによって生まれた国際法違反の状態を放置する。
それを土台に戦後最悪といわれるいまの韓日関係が築かれた。

 

でも、このままだと原告側が日本企業の資産を現金化して、日本政府は韓国に対抗措置をとることは避けられないから、困った韓国政府は日本にこんな提案をしたという。

朝鮮日報の記事(2020/11/02)

朝日新聞「青瓦台、『日本企業が賠償応じれば、後に韓国政府が穴埋め』と打診」 

日本企業が賠償に応じれば、あとから韓国政府が全額を穴埋めするという案を非公式に日本政府へ打診したと朝日新聞が報じ、それを韓国メディアが国民に伝えた。
こんなキャッシュバックがあるとは!
でもこうすればメンツは立つし、日本企業に対して金銭的なダメージは与えないから、韓国政府としてはギリギリの妥協案なのだろう。

が残念なことに、あくまで国際法違反の是正を求める日本は韓国案を一蹴したという。
それに日本には、「安易に韓国側の提案を受け入れれば、前例となって同様の訴訟を次々に起こされかねないとの懸念もある」ということだ。

韓国政府側は「事実無根だ」と否定したけど、この報道はまず間違いなく正しい。

 

”戦犯企業”にあとから賠償と同額を国民の税金から渡すということだから、この政府案が知れわたって国内は大騒ぎになっている。
チン・ジュングォンという元大学教授は「土着倭寇(親日派)は青瓦台にいたのか」、「事実だとすれば大きな問題になる。青瓦台が国民をだまそうとしたことになる」と文政権を猛批判。
「土着倭寇(親日派)」とは国や民族の裏切り者のことで、それが青瓦台(大統領府)にいたとしたら国民への背信となる。

これまで日本への敵対心をむき出しにして、国民をあおってきた文政権がウラではこんな親日行為をしていた。
そんな疑惑が持ち上がり、しかもその信ぴょう性は高いことから、政府が否定しても批判と怒りの声は収まらない。

朝鮮日報の記事(2020/11/03)

「強制徴用裏取引は外交惨事…この政権の竹槍はどこに隠れた?」 

政府の「裏取引」を野党議員のキム・ギヒョン氏が「屈従的外交惨事」と表現し、「穴埋め案」を力の限りこうこき下ろした。

「これが事実ならば、蹴り損ない外交を通り越えた、卑怯(ひきょう)で耐え難いほど屈従的な外交惨事」

「日本の菅首相の訪韓をイベントにするため、国の品格を損なう裏取引をするならば、これは許し難い親日行為だ」

「青瓦台首席秘書官だという方は『竹槍歌(日本軍に反乱を起こした東学軍を題材にした歌)』を叫び、資格さえ疑われる光復会会長は『破墓』うんぬんと反日感情をあおった」

「青瓦台は韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄を唱え、『No安倍・Noジャパン』と叫んでいたが、そうした方々は今、みんなどこに隠れたか」

「あいつらの竹槍は日本に向けてではなく、国内の野党を刺すための『選択的憤怒の武器』だったのか」

「先に現実性のない大声を上げて国民たちをだまし、後に猫をかぶって国民の税金で日本といやらしい裏取引をしているのなら、これはまさにペテン師並みだ」

「反人倫的犯罪をした日本企業の罪の代価を払い、怒鳴りつけられないとは言え、『賠償するふりさえすれば、税金で全額を穴埋めする』と言えば、(植民地化の元凶とされる)李完用(イ・ワンヨン)も感服するほどの屈辱だ。これが歴史歪曲(わいきょく)や親日でないなら、いったい何だというのか」

 

国民には「竹やりを持って日本に抵抗しろ!」というようなことを呼びかけていた人たちが、国民の税金で日本といやらしい裏取引をしていて、しかも拒否されたというのは強烈にみっともない。

でもこれは自業自得の因果応報だ。
いままで政治目的で日本叩きをしてきた文政権に、巨大ブーメランが返ってきただけ。
この野党議員は、「文在寅大統領と康京和(カン・ギョンファ)外交部長官がいったい日本とどんな裏取引をしているのか詳しく解明し、国民と歴史の前に謝罪しなければならない」と主張する。

数年前に「強制徴用賠償判決出れば国の恥さらし」と言った前大統領は優秀な予言者だった。

 

 

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3 件のコメント

  • 個人間でも約束は重要ですが、国家間、あるいは国際関係における協定や条約の重要性はいくら強調してもし過ぎることはありません。ところが韓国は、そのような国家間の約束を簡単に破ってしまいました。
    非常に恥ずかしいことであり、国の品格が損なわれることです。多くの韓国人が恥ずかしがっています。

  • >韓国は、そのような国家間の約束を簡単に破ってしまいました。
    いまの文政権は破りましたが、朴政権ならそうしなかったと思います。
    朴政権が続いていたら韓日関係もいまのように悪化していなかったでしょうね。

  • 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は自由民主主義者です。しかし、文政権は実質的に階級闘争思想で武装した社会主義左派集団です。その差はとてつもないものです。
    大韓民国が危機に瀕しています。非難ばかりせずに、近所の人として助けることは手伝ってくれなければなりません。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。