いま韓国社会には怒りがうずまいている。
韓国土地住宅公社の職員による投機疑惑が浮上して国民が激怒、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「容認できない不正行為」「抜本的根絶」と連日強いメッセージを発する。
でも、韓国メディアの中央日報のコラム(2021.03.12)によると、国民にそんなことばは届かない。
口先だけのパフォーマンスと見抜かれているから。
文大統領はこの疑惑の対象となっている身内を“完全スルー”している。
与党と側近の行為に対しては、一度もまともに問いただしたことがないからだ。指先の膿も一度も出せず、あたかも他人事を話すように国策公企業を叱責しても国民に受け入れられるだろうか。
【時視各角】文大統領の言葉が虚しく聞こえる理由
その場しのぎの、自分を守るだけのコトバを発する文大統領に朝鮮日報も怒りをにじませる。(2021/03/12)
「投機疑惑は全部で20人だけ」という調査結果を信じろという韓国政府
ちなみに中央日報は「正義という名で慰安婦被害者を利用した市民運動家」と、キレイでリッパなことを言いながら、実は不正行為をしていた正義連も批判した。
口先だけの大統領に国民の怒りが爆発し、支持率は残念なことになっている。
中央日報の記事(2021.03.12)
文大統領の支持率、38%に下落…不動産・住宅公社問題の影響
内容はちがっていても、文大統領の中身のないコトバがただただ虚しくて、もう信じられないという思いは日本政府(と国民)も同じだ。
文大統領は今月1日に行われた独立運動を記念する式典で、韓日関係について「過去に足を引っ張られているわけにはいかない」、「過去の問題は過去の問題として解決していき、未来志向的な発展により力を入れなければならない」と国民に訴えた。
そして日本に対して、「易地思之」(相手の立場で考えること)の態度で話し合うことを提案。
関係改善のため対話を求める文大統領に、日本政府は「重要なのは、両国間の懸案を解決するためには、韓国側が責任を持って具体的に対応すること」と突き放す。
そりゃそうだ。
請求権協定と慰安婦合意という、両国関係の土台となる二大合意をひっくり返して、いまの「戦後最悪」の関係をつくったのは韓国側なのだから、日本がその是正を求めるのはこの上なく当然だ。
韓国政府が具体的な解決策を出すまで、日本は話し合いには応じないらしい。
自分のことばを行動で裏切る、文政権のたび重なる不誠実は国民も見てきたから、いまほとんどの日本人は政府を支持している。
でもそんな態度が韓国側には不満らしい。
たとえば全国紙のハンギョレは、「文大統領「相手の立場を考えての対話」、日本も応じてほしい」の社説でこんな不満を言う。(2021-03-02)
・どちらか一方の一方的な譲歩では不可能だ。
・日本政府は「関係改善の契機は韓国が作らなければならない」という硬直した姿勢から脱し、対話に乗りだしてほしい。
・心から問題を解決しようとするならば、ボールを相手を渡し責任を問うのではなく、膝を突き合わせなければならない。手のひらは打ち合ってこそ音がするものだ。
いまの日本と韓国の立場は客観的にみて、すべての約束を守った側と一方的に破った側。
信頼を守った側が、裏切った側にする譲歩はない。
「心から問題を解決しようとするならば」と言うなら、まず韓国が解決策を示す必要がある。
対話に乗りだすかどうかは韓国しだいだ。
具体的な行動は示さずに、「手のひらは打ち合ってこそ音がするものだ」とだけ言われても何も響かない。
日本としては虚しく聞こえるだけ。
日韓関係はとても大事だから、国際法違反の状態を早く是正してほしい、という日本政府のリクエストをこれまでさんざん無視してきた文大統領。
日本の立場で考えることを拒否しておいて、その口から突然、「易地思之」というコトバが出てきてももう信じられない。
こちらの記事もどうぞ。
日本の新聞が文大統領に「”反日”体質・歴史のわい曲」と批判。
> 「手のひらは打ち合ってこそ音がするものだ」
ふうん、ではお返しに。
「日本の鼓は、どちらか1方を手で叩いてこそ良い音がするものだ」
両面を同時に叩くと音がしないらしいですよ、知らんけど。
こんなことを言わなければならないのが恥ずかしいけど文さんの言うことには全く真実が込められていません。
日本を利用する必要があったので、急に態度を変えたのです。
日本人が韓国人を全部文さんのような性格の人だとみなすのが怖いです。
>日本人が韓国人を全部文さんのような性格の人だとみなすのが怖いです。
こういうカン違いは確かに怖いです。
知人の韓国人は日本の味方なのに、そういう人も敵になってしまう。