【末期の文大統領】日韓関係を壊して、最後までキレイごと?

 

「日本の首相との対話の窓は常に開いている」

首脳会談への意欲を見せて、岸田首相にそう対話を提案した文大統領。
対する日本政府の返事は無慈悲で「その予定はない」。

朝日新聞(2022年2月10日)

日韓首脳会談の予定ない=韓国大統領の対話呼びかけで官房長官

「非常に厳しい状況にあるが、このまま放置することはできない」という日本政府(松野官房長官)には、危機的状況にある日韓関係を速やかに改善させたいという意思はある。
でも、「韓国側に適切な対応を強く求める方針には変わらない」ということで、日本は韓国に妥協や譲歩をする気は一切ないらしい。

元徴用工・慰安婦問題で韓国が日本との合意を破り、国際法に違反したと主張する日本は「国家と国家間の約束を遵守するのは国家間関係の基本だ」と迫る。
韓国語には、自分が起こした問題は自分で解決するという意味の「結者解之」って言葉がある。
関係悪化の原因を作った側が、ゆがんだ状態を元に戻すのは当たり前。
いま日本が韓国に求めているのはそんな当然のことだから、読売新聞も社説でこういう。(2022/02/15)

林外相は、韓国外相と個別に会談し、元徴用工問題などへの適切な対応を求めた。日韓関係の本格的な改善には、懸案の解決に向けた韓国側の行動が不可欠だ。

日米韓外相会談 北朝鮮抑止へ安保協力進めよ

 

いま韓国政府にある選択肢は二つに一つ。
日本に納得できる解決案を示すか、それとも日韓関係をあきらめるか。
文大統領は日本に、

「両国が民主主義と市場経済という基本価値を共有し、地理的・文化的に最も近い国家として、隣国らしい協力の手本を示せるように疎通して協力していくことを期待する」

と素晴らしくてリッパなことをくり返し言うが、「韓国側の行動が不可欠だ」という重要ポイントは一貫してスルー。
日本を無視する韓国には日本も無視で返すから、日韓関係は停滞するしかない。
だから「日本の首相との対話の窓は常に開いている」には、「その予定はない」が返ってきた。
あえて言えば「国家と国家間の約束を遵守するのは国家間関係の基本」だ。

文大統領はあと3か月ほどでお役め終了で、その座を次の人へゆずる。
その末期になって「窓は常に開いている」なんて言う自国の大統領を見て、「もうすぐ終わる人間と日本が会うと思ったか?」と書き込む韓国のネット民もいた。
実態と重みのないセリフを白々しく思った韓国人も多いはず。

任期終了を目前にひかえて、窓を開けただけで一体何がどうなるのかと。
自分の言葉を自分で否定して日韓関係を破壊した文大統領は、何の修復もしないで、キレイな言葉を言ったまま消えてくつもりマンマンらしい。
かといって日本政府に妥協や譲歩はない。
次の大統領は、日韓関係については最初からこの上なくハードモードだ。

 

 

BTSの原爆Tシャツ、海外の反応は?日本と韓国をどう見たか。

【原文付き】米人権団体「BTSは日本人とユダヤ人に謝罪しろ」

韓国人の主張「旭日旗はナチスの旗」を欧米人はどう思う?

日本のタブー①ナチス:欅坂46とマルコポーロ事件(解散と廃刊)

日本にある「ナチス式敬礼」:運動会や高校野球の選手宣誓

【旭日旗】韓国の過剰反応に、日本が過剰配慮する必要はない。

 

5 件のコメント

  • 日本政府は、今のように一貫した姿勢を保たなければなりません。左派たちは言葉の遊戯の鬼才です。
    美辞麗句で事態の本質を糊塗します。国際間の関係は文学的言語ではなく実質的行為でなければなりません。
    岸田総理は高校時代野球をしたと言いますが、韓国との関係でも直球を投げてください。

  • 朝鮮日報や中央日報など保守紙も、左派の中身のない美辞麗句や四文字熟語には時々怒ってますね。
    日本語では「やってる感」と言います。

  • 日本語が上手ではない私としては「やってる感」の意味がよく理解できません。 ハハ

  • 何もしないと、「あいつは仕事をしていない!」と批判されます。
    だから、仕事をやっているフリをします。
    一生懸命に仕事をしているように見えて、じつは仕事は進んでいません。
    「自分は仕事をやってる」という感じ(印象)をまわりの人に与えるという意味ですよ。

  • 韓国内の政治対立を見ていると、日本語で使用されるところの「左派」「右派」という区分には、しっくり当てはまらないような感じがします。やはり韓国人自身が使っているような「進歩派」「保守派」という区分の方が適しているのでは? (とは言え「進歩派」って、「これまで何か進歩したことがあるのか?」っていう気がしないでもないですが。そこのところは韓国に独特の言い回しであると考えて。)

  • コメントを残す

    ABOUTこの記事をかいた人

    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。