サッカー日本代表がきょう6月6日、東京・国立競技場でブラジルとの一戦に挑む。
ただ、この試合に対する日本人とブラジル人の思いはホント対照的で、まさに火と冷水。
2カ月ほど前にこのカードが発表されると、日本では高まる期待がチケットの即完売という形であらわれたけど、「弱い相手とばっか試合するから、W杯で優勝できないんだ」といった不満がブラジルではかなりあったらしい。
ブラジルは現在FIFAランクで世界ナンバーワンで、南米予選を史上最高の成績で突破した。
対して日本はランク21位で、予選ではホームでベトナム相手に引き分けた。
ことし11月に行われるカタールW杯の数少ない強化試合をして、メリットがあるのは一方的に日本としか思えない。
だからブラジルのサポーターが韓国戦を含めたこのマッチングに、ヨーロッパやアフリカの強豪とやりたかったと失望するのもやむなし。
外国人に日本批判をされると、いつもは反発する日本のネットユーザーもこれには同意か同情する人がほとんどだ。
・返す言葉がないわ
・これには日本人も総共感
・侍Japanがブラジルの草野球チームと試合するようなもんだからな
・その通りだがたまには雑魚をボコって自信を付けるのも必要かと考えられる
・ブラジルのためじゃなく日本のための強化試合だから我慢してくれ
・そら金が稼がないといかんからよ
ここ10年で行われたブラジル戦では「0-3」とか「0-4」とか、日本は毎回いいようにボコられている。
なのに地球の反対側まで移動してブラジル代表がプレーする最大のメリットは、日本・韓国との2試合で得られる3億円以上のカネしかないだろう。
ブラジル人の「サッカー好き」は日本人からすると、控えめに言って異常レベル。
25年ほど前、浜松の自動車工場で班長として働いていたボクの友人は、サッカー・ブラジル代表の試合があると次の日、「昨日は寝られなかった。いまは疲れているから今日は休ませてほしい。」というふざけた電話がかかってくると怒っていた。
ブラジルに住んでいた日本人の話では「仕事<<<サッカー」で、W杯などの国際大会で代表が決勝トーナメント進出がきまると、「今度の試合の日、仕事は休みにする」と直前になって連絡がくるから驚いたという。
どーせ取引先も休みだし、仕事にならない業種も多いと思われ。
「ワールドカップの期間中、ブラジルでは犯罪発生率が明らかに下がる」という話は、都市伝説ではなくファクトだと思ってる。
そんなサッカーを愛する人たちだからこそ、試合直前になってもまだ日本戦には不満噴出らしい。
『スポーティバ』の記事(2022.06.02)
ブラジルがこの期間に対戦するのは韓国と日本。大事な時期にこれでいいのかと、ブラジル人は不安を隠せない。
日本代表戦にブラジル国内で懐疑の声。一方、ネイマールらは羽を伸ばして絶好調だったが…
日本代表にはぜひ超奮闘・超善戦して、こんなサポーターを不安を一掃し、どっちにとってもウィン・ウィンになるような強化し合いをしてほしい。
という期待も虚しく、今回も「返す言葉がない」で終わる予感。
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