2014年のきょう9月11日、朝日新聞が慰安婦の「強制連行」についての報道は誤報だったと認めて謝罪した。(慰安婦「強制連行」報道)
朝日新聞は1990年代に、日本軍の命令で韓国の女性を強制連行し慰安婦にした、女性をトラックに詰め込んだという吉田 清治の話を記事にして伝える。
でもその後、それは根拠のない創作だったことを吉田自身が認め、完全なフェイクニュースであることが判明。
朝日新聞は吉田証言を虚偽とし、すべての記事を取り消す。
同じ報道したほかのメディアも間違いを認め、記事を取り消し謝罪した。
でもその間に、韓国政府や国連人権委員会の報告書で、慰安婦の強制連行の証拠の一つとして吉田証言が採用されて、虚偽が事実として世界に拡散してしまう。
一度刷り込まれた情報はなかなか修正できないから、外国人と接する日本人は苦労する。
広島に原爆が投下された8月6日、日本に興味のある外国人が集まるSNSグループに、ボクがそれに関する新聞記事をシェアしたところ、イギリス人からこんなメッセージがきた。
「What about Korean comfort woman?
I like modern Japan a lot, but lets not defend Imperial Japan.」
(韓国の慰安婦はどうなんだ?私は現代の日本がとても好きだが、大日本帝国を擁護するのはやめよう。)
とこんな感じに、原爆投下と関係ない話を持ち出して、日本を批判する外国人が何人も出没する。
もちろん彼らは基本的に日本が好きな人たちだ。
フランス人からも、「日本もナチスのホロコースト(ユダヤ人虐殺)と同じヒドイことをしたじゃないか!」と怒りのコメントが。
いやいや、それはない。
日本は特定の民族を抹殺するために大量虐殺したことも、そのために強制収容所を建設したこともない。
そう言うと、日本はナチスのような収容所を建てたとフランス人は主張する。
「Japan have created camps, a sex slavery trade (comforts women), a special unit for horrible humans experiments.」
(日本は収容所をつくり、性奴隷売買(慰安婦)をして、恐ろしい人体実験を行う特殊部隊をつくった。)
慰安婦を性奴隷(sex slavery)とフランス人が誤解する元となったのが、日本の強制連行説だ。
日本ではすでに虚偽だと判明し、各メディアが記事を取り消して謝罪しているのに、世界ではこんな誤解をしている人が本当にたくさんいて、頭が常にイタイ。
このフランス人は南京事件、731部隊、慰安婦を持ち出して、日本がした蛮行に比べれば、2度の原爆投下は大したことないと主張する。
(These two bombs are nothing compare to the horrible things Japan have done in Asia at that time.)
日本が韓国人女性を強制連行し、性奴隷にしたという説には根拠がなく、すでに否定されているといっても、日本政府がいまだに否定しているから、おまえのようなヤツが出てくるのだとフランス人は怒り出す。
「日本のアニメは世界観がとてもユニークだし、日本人は礼儀正しいし親切だから大好きだよ!」と全力でポジティブ評価をしてくれる外国人でも、上のフランス人のような認識をしている人はフツウにいる。
これで何度モメタか…。
日本が世界遺産に推薦しようとした佐渡金山について、韓国は朝鮮人の強制労働があったと訴えた。
それを読売新聞が社説で切り捨てる。(2022/08/13)
韓国の主張は事実に反しており、受け入れられない。(中略)政府は佐渡金山の文化的な価値だけでなく、歴史的な事実を正確に発信し、国際社会の支持を得る努力を尽くす必要がある。
佐渡金山再提出 世界遺産登録へ万全の準備を
日本政府も、国際社会に流れる日本をおとしめるデマを黙認していない。
戦時下に、多くの女性の尊厳や名誉が傷つけられた過去は否定しないが、虚偽情報はダンコお断り。
外務省は強制連行・性奴隷説を「史実に基づくとは言いがたい主張」と否定し、日本政府の立場について、国際的な場において明確に説明する取り組みを続けているという。
(慰安婦問題についての我が国の取組)
でも現状を見る限り、国際社会の支持を得るにはまだまだ至っていない。
「吉田証言」というデマを発信してしまった日本にも責任はあるが、外国人と接する機会の多い日本人にとっては迷惑この上ない。
多文化共生や国際化を推進するのなら、日本は力強く真実を発信してフェイクを打ち消してほしい。
韓国の慰安婦像①「少女像」が象徴するもの。日本への憎悪?平和?
ドイツの“少女像”まで利用するユン氏に、韓国国民「恥知らず!」
コメントを残す