2011年にソウルの日本大使館前に初めて慰安婦像が登場したとき、これがその後、世界中へ飛び火することを想像できた人はきっといなかった。
この像は「始まりの始まり」になって韓国を越え、オーストラリア、ドイツ、フィリピンなどでも建てられるようになり、そのたびに現地の日本人・日系人などを中心に反発が起きて、日本大使館や領事館が動く事態になる。
つい最近は、アメリカで慰安婦像だけではなくて、初めて「公園」まで作られることが決まった。
その決定の直前、像の設置に反対していたフィラデルフィア日本人会の船木真理会長は、現地の日本人や日系人コミュニティなどにとって「非常に安全を脅かされる存在になる」とし、こんな懸念を表明した。
「アジア人全体にとって非常に暮らしにくい状況になるのではないか」
FNNプライムオンラインのニュースで、「フィラデルフィア市と何ら関係がない」と言う日本人会の弁護士はこう強調する。(10/10)
「日本人蔑視や反日感情を煽ることではなく、すべての女性に対する普遍的なメッセージを送ることであるならば、このデザインの像でなければならない理由はない」
またもアメリカで?なぜ繰り返されるのか「慰安婦像公園」に住民の反対意見が続出
像の設置については、ユダヤ人協会の関係者も「政治的な動機で建てられている」、「両国を理解や癒しよりも、むしろ分裂や争いに向かわせることになる」と反対だ。
FNNワシントン支局の記者がフィラデルフィアを訪れて取材をすると、韓国系団体が訴える「平和や癒し」とは反対で、「街は分断され、市民の間での大きな対立や憎悪を生み出す結果となっている」という。
でも結局、慰安婦像と公園の設置が決まった。
これはヤフコメの上位コメント。
・情報戦に負けるとは、このような戦略に乗せられることだと思います。
慰安婦問題は、双方が合意した公式の条約ですでに解決済みです。
・幾世代にも渡る永遠の贖罪は、統一協会(統一家庭連合)と同じ理屈であり、もういい加減にしてくれ、と言うのが本音だと思う。
・この分だと未来永劫こんな事が続くんだろう。ウンザリだけど一々反論していかないといけない。
去年まで日本に住んでいて、今は韓国で働いている知人(20代・男性)とこのまえ話す機会があったから、アメリカで慰安婦像が建てられることについてどう思うか聞いてみた。
するとまず、
「それですか、韓国のニュースでもやってましたね。ボクは反対です。だってそんなことをして、具体的にどんな意味があるんですか?」
と、のっけから日本人と同じ意見で驚いた。
*以下、彼の見方。
像を建てる前と後で、韓国にいる人の生活は何も変わらないから意味はない。
それに像を建てたところで70年以上前の過去は変えられないし、大切なのはイマをどうするかということ。
植民地支配を受けた国は世界中にあって、外国は歴史問題をどこかで解決しているのに、韓日はいつまでも争っているからウンザリする。
2015年の合意で、多くのおばあさん(元慰安婦)も日本からお金を受け取って解決に合意しているから、あれで終わりにしないといけない。
*元慰安婦の7~8割が現金支給を受け入れたことは、読売新聞も社説で指摘している。(2020/12/29)
アメリカに像を建てることは、亡くなったおばあさんたちも望んでいない。
合理的に考えればあの動きは、日本と韓国を分断させることには効果的だけど、韓国にいる自分にはメリットが無いし、何の役にも立たない。
日本との関係を深めれば、安全保障や経済面で韓国に利益があるから、今はそれを大事にしないといけないのに、アメリカでの像や公園の設置はそれに逆行するから、自分はこの計画には反対。
現在を中心にして過去を見るのではなくて、その反対をするから、現在が過去に振り回されてしまう。
と、こんな感じに、彼の意見は基本的に日本人の考え方と一致している。
そんな人は韓国でどのぐらいいるか聞くと、残念な結果だった。
「ボクみたいな人は例外ですよ。10%もいないんじゃないですか? ほとんどの人は“韓日戦”のように考えて、像が設置されると気分がスカッとするから、支持していると思います。でも、深くは考えてないですね。像の設置に反対するのは、日本との関係を特に重視している人ぐらいでしょう。でも、そんなことを言うと攻撃を受けますから、ウンザリしてもみんな黙っています。」
反対意見を口にしてもメリットがないから、口を閉ざしているらしい。
フィラデルフィアの韓国系団体の中にも、日本人や日系人と良好な関係を保っている人はいるから、像に反対する人はいるし、特に結婚した韓国系と日系人の悩みは深いという。
「アジア人全体にとって非常に暮らしにくい状況になるのではないか」という現地で暮らす人の言葉は本当に重い。
米独で慰安婦像が設置される動きについて、自民党では「もぐらたたきになっている。対症療法ではなく総合的な戦略を持った対応が必要だ」という意見が出ている。
声なき“親日韓国人”のためにも、「やってる感」や「やるやる詐欺」で終わらせないことを願う。
韓国が伝えない慰安婦の”真実”、実際はどんな生活だったのか?
韓国の左派が慰安婦少女像を作った理由は、国民に反日意識を高め、北韓との連携を図る狙いがあります。広い意味では社会主義統一の戦略と見ることができます。現在は”反日”に限られていますが、結局これは”反米”に発展することになり、続いて南北の社会主義統一、ひいては中国-ロシアとの社会主義勢力化を狙うものだと思います。しかし、左派の進撃が韓国で停滞している間に再び日本への韓国人旅行客が急増しており、これは結局日本と親しくなる韓国人が多くなるため、日本は世界公共の”悪”という認識を国民に植え付ける必要があり、その方法の一つが海外各国に慰安婦少女像を建てることではないかと思います。
日本は世界に向けて真実を知らせる必要があります。
実際、あの像が設置されて「平和」が生まれたことはありません。
いつも日本と韓国で争って、負の感情が残るだけです。
せめて、韓国国内だけにしてくれたらいいのですが。