メキシコ人を連れて「浜名湖ガーデンパーク」へ行ったら、コスモスが一面に咲き誇っていた。
コスモスはメキシコ原産だから、彼にとっては「初めてなのになつかしい」という感じだったかも。
母国と違って日本ではイイ写真が撮れるということで、夢中で写真を撮るメキシコ人について記事をきのう書いたのですよ。
日本語で「秋桜」と書くコスモスは秋の季語で、日本では一般的に好印象を持たれている。
荒地にもしっかり根を張って、キレイな花を咲かせるコスモスのように、全国すべての店舗がその地域に根付いて、人びとに豊かな暮らしを提供したいという意味でドラッグストアの「コスモス(コスモス薬品)」が誕生した。(企業戦略)
では、なんでこの花は「秋の桜」なのか?
西洋由来のコスモスは太平洋戦争のころ、「敵性語」と認識されてしまって、名称を和風にこう変えられたことがきっかけらしい。
その後、1977年に山口百恵さんの「秋桜」が大ヒットして日本でこの表現が定着する。
ではでは、「コスモス」のもともとの由来をご存じだろうか?
ヒントはこの形にある。
この花を見ると、「同じ形と大きさの花びらが並んで、なんて整然とした美しさだ…」と誰もが思ってしまう。
いや、思わなくてもそう感じてほしい。
英語の「cosmos」の由来は「秩序、調和、美しい」といった意味のギリシャ語「kosmos」(コスモス)にある。
古代ギリシャ時代、哲学者のピタゴラスが宇宙を「コスモス」と呼んだのは、おそらく星座がいつも一定に、規則正しく並んでいるように見えたからだろう。
後にスペイン人が中南米のコスモスを見て、花びらが整然とバランスよく並んでいることから、ギリシャ語の「コスモス(調和)」と名付けた。
ヨーロッパ人はコスモスに秩序や調和のある美しさを感じたようだ。
ではではでは、この反対はなんだろう?
無秩序で調和や規則性がなく、ゴチャゴチャしていて「もうワケわからーん!」という様子をギリシャ語で「カオス(混とん)」という。
これはとても個人的な感想なんだろうが、TKG(卵かけごはん)を見て「カオス…」とつぶやくアメリカ人がいた。
ということで、コスモスとカオスは対義語なのだ。(コスモス)
そんなことで、滋賀県立近代美術館が「カオス(混沌)とコスモス(秩序)」をテーマに作品の展示をしたこともある。
ちなみにコスメ(cosmetics:化粧)という言葉もコスモスに由来する。
ということは、すっぴんは「カオス」と理解していいのだろうか。
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