ハロウィーンでにぎわうソウルの梨泰院で、2人の日本人を含む約160人が亡くなる圧死事故が発生。
このとき救急隊員は一秒でも早く、現場へ駆けつけないといけなかったのに、それができなかった。
というのは、急いで車庫の扉を上げたところ、その目の前に、救急車と向かい合うようにして一台の乗用車が違法に駐車されていて、救急車はまったく前に進めなかったから。
その様子を撮影していた人がいて、それがニュースで流れて韓国国民が激怒した。
こんな嫌がらせのように堂々と違法駐車してやがったせいで、救えなかった命があったとしてら、日本でも特大炎上は避けられない。
たぶん身元はもう特定されていて、ドライバーは家で震えている。
2017年に「堤川スポーツセンター火災」が起きた時も、違法駐車の車両があったせいで初期救助が遅れて、29人の死者出す大惨事につながった。
この一件は韓国社会に大きな衝撃を与えて、法律も改正されたはずなのに、いまでもこんなコトをするバカがいる。
日本でも救急車が「道を開けてください!」と拡声器を使って呼びかけても、通行人が足を止めず、前を平気で歩いて救急車を止める動画なら見たことある。
でも、さすがにアレはない。
アパートの自分の駐車スペースに止められたから、その報復として、動けないようにその車の目の前に止めてやったというのはネットで見たことある。
それを消防署でやるというのは意味不明すぎて、もはやアニメの世界。
この一件で韓国人が日本で感心というか、感激したことを思い出した。
10年ほど前、知人の韓国人女性がワーキングホリデーでやってきて、東京で働きながら生活をしていた。
5月のゴールデンウイークに彼女を車で日光東照宮へ連れて行くことになって、当日、東北自動車道を使って栃木へ行こうとしたら、「こんなの人生で初めて!」という大渋滞につかまってしまい、いまの日韓関係のようにまったく前へ進まない。
「こんな渋滞は想像できなかった。スマン」と言うと、「チュソクでソウルから釜山へ行く時もこんな感じです。慣れてますから大丈夫です」ということでチョット安心する。
アクセルをほんの少し踏んで、車を数十センチずつ前進させるような運転を2時間ほど続けていたから、疲労はもちろん、尿意がシャレにならなくなってきた。
それはみんな同じで、パーキングエリアへ入る車線も渋滞している。
30分ぐらい並んでPAに入ることができて、次は駐車スペースの奪い合いを覚悟していたら、ちょうど目の前の車が動き出す。
「神さまって本当にいるんだ」と素直に思った。
そこに停めて、トイレへ行ってスッキリして、車に戻ってコーヒーを飲みながら待っていると、やがて彼女がやってきた。
で、助手席に座るなり、「日本人は本当にスバラシイですね!」と絶賛を始める。
あのPAで何を見たのか?と思ったら、すさまじい渋滞でみんな空きスペースを探しているのに、障害者用の駐車スペースだけはぽっかりと空いていた。
彼女の感覚では、韓国でこれはあり得ない。
食事をするのではなくて、トイレに行って飲み物を買うだけなら、障害者用スペースに停めても問題ない。この混雑で空きスペースをつくっているのは合理的ではないし、車を停めて用を済ませてすぐに出ていけば、それだけ渋滞も緩和されるだろうと韓国人なら思うと言う。
だからここが韓国なら、障害者用のスペースはきっと空いていなかったと。
あの衝撃的な“真空空間”は日本人と韓国人の大きな違いで、「ルール順守」と「自己抑制」という日本人のキーワードを理解するきっかけになったらしい。
救急車と向かい合うように止めたアホは例外として、いまの韓国では渋滞時、障害者用スペースがどうなっているか気になる。
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