英王室を批判するメーガン妃を嫌う人は、ぶっちゃけよくいる。
でも、「メーガンを細胞レベルで嫌いだ」というイギリス人が英紙のコラムに、「彼女がイギリス中の町を裸で引き回される日」を夢見ていると書いたのは行き過ぎだ。
これには当然、批判が殺到。
対してコラムを書いた人物は、人々の気持ちをこれほど傷付けたことにゾッとしている。これからは気を付けるつもりだと釈明する。
頭を下げるが自分の非は認めない、というのは欧米でよく見るスタイルだ。
さて、「イギリス・高貴な女性・町を裸で歩く」の3つがそろうと、まさにこの人ですよ。
チョコレートで有名な「ゴディバ」は、11世紀のイギリスにいたというゴディバ伯爵夫人(ゴダイヴァ夫人)に由来する。
当時、コベントリーの統治者で伯爵だった夫が重税を押しつけて領民を苦しめていた。
それに心を痛めたゴディバ夫人が減税をお願いをすると、「おまえが裸になって馬に乗り、町の端から端まで移動したら、その要求をかなえてやろう」と夫はドSなことを言う。
つまり、「そんなことできるわけない(=おまえは黙っていろ)」ということなんだろうけど、ゴディバ夫人は本当にそれをした。
そんな伝説に感激したベルギー人が自身のブランドに「ゴディバ」の名を冠したという。
ゴディバの由来となった、11世紀イギリスの「全裸夫人」とは?
全裸になって馬に乗るゴディバ夫人
ではここで英語の問題をひとつ、次の日本語を英語にすると?
「ヤツはのぞき魔だっ!」
答えは「He is a peeping Tom!」。
一般的な意味での「のぞき見る」は「peek」でOK。
で、見てはいけないと言われたのに、小さな穴からコッソリのぞくような行為だと「peep」となる。
そして、そんなことをするのぞき魔を英語で「peeping Tom」という。
なぜマックでもニックでもなくて、“トム”なのか?
話を「ゴディバ夫人」に戻すと、自分たちのために裸になって辱めを受けていることを察して、すべての領民は家の中にいて、窓を閉めてその姿を見ないようにしていた。仕立て屋の「トム」を除けば。
このトムだけは欲望を抑えられないド変態だったらしく、小さな穴からコッソリと夫人の姿をのぞいてしまう。
そのせいで彼には天罰が下って目が見えなくなったとか、死んだとかいう話がある。
(Lady Godiva・Peeping Tom)
メーガン妃が町を裸で引き回される日を夢見ているーー。
そう書いたイギリス人にも、きっと近いうちに人罰が下される。
のぞき見をするトム。
それを見た少女はこう叫んだという。
「変態だー!!!!」
まあ、全裸のゴディバ夫人ものぞき魔トムもすべて伝説で史実ではない。
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