お中元やお歳暮なんかで、贈り物をもらうことはウレシイとは限らない。
博多に住む夫婦が旅行先で知り合った北海道の人から、でっかい冷凍の鮭を一匹丸ごと送られて激しく困った。
冷凍だから包丁の刃は入らないし、解凍したくてもデカすぎて冷凍庫に入らない。
これはハッキリ言って大・迷・惑。
まえにSNSでそんなグチを言う人がいて、「二人暮らしなのを知ってて、送ってくるのはもう嫌がらせですね」と共感する人がいれば、「ウチなら大喜びなんですけど〜。」とコメントする道民もいた。
日本人同士でも贈り物で失敗することがあるのだから、相手が外国人ならその確率はさらに上がる。
最近、あるタイ人女性が日本人から3組の靴下をプレゼントされた。
これをもらった彼女は一体どう思ったか?
そのタイ人はSNSにこんなメッセージを書く。
ของฝากจากแดนไกล ดูลายซะก่อน 😂 แล้วถุงเท้ายาว จะให้ไปใส่ตอนไหนคะ 🤔 #ยังไงก็ต้องขอบคุณที่นึกถึงกันเสมอนะคะ #คุณลุงใจดี 😊
機械翻訳から察するにこんな意味らしい。
遠くからのお土産
長いソックスはいかがですか?
いつ履けるでしょう。
#いつも気にかけてくれてありがとう
#優しいおじさん
和柄のデザインはとてもかわいいし、日本製なら、品質も良いか最高かのどちらかに違いない。
でもここはタイのバンコクだ。
一年でいちばん寒くなる12月~1月でも最低気温が20℃を超えるタイでは、365日いつでもTシャツ&サンダル姿でOKだから、ロングソックスなんて履く機会がない。
冷凍の鮭と同じでサイズに問題がある。
気に入らないTシャツなら家で自分用に着ることができるけど、あっついタイでこの靴下だとそれもできないから、「 😂 」と苦笑いするしかない。
失敗例の次は成功例を紹介しよう。
これは、日本に住んで10年以上になるニュージーランド人から聞いた話だ。
日本の生活にはすっかり慣れて、もう驚くことも無くなったことがむしろさみしいと言う彼が、思い出したように「あ、でもこのまえ、スゲーうれしい物をもらったわ」と言い出す。
四国旅行から戻ってきた知り合いの日本人と会った時、お土産で今治のタオルをもらう。
和柄のデザインは正直言って見飽きたけど、タオルならあって困ることは無い。
その場で「サンキュー!」と言って家で使ってみると、その肌触りの良さは「なんだこれは!」という天界レベル。
ネットで「今治タオル」を調べて、改めて日本の職人技のスゴサが分かったという。
日本製のプレゼント(特に職人もの)は質が良いから、もらったら外国人は基本的によろこぶ。
でも、オールマイティーではない。
人の価値観・感覚はそれぞれ違うから、自分がされて嬉しいことを相手にすると、ド迷惑になることもある。
外国人にサプライズの贈り物をするなら、生活用品でも気候ぐらいは確認しておこうか。
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