アメリカ人認定 日本の地方都市がNYに勝ってる2つの点

 

もしニューヨークへ行って地下鉄に乗る機会があったら、居眠りはしないほうがいい。
絶対にだ。
前の日にネットフリックスを見過ぎたり、すっごく疲れていたとしても、目を開けて周囲の様子に注意しているべき。
ハッと目覚めた時、すでに財布やスマホが無くなっているということもあるけど、こういうメにあう可能性があるからだ。

 

 

もちろんあれは他の乗客が持ち込んだペットじゃなくて、地下鉄に生息しているラット(ドブネズミなどの大型ネズミ)だ。
それが眠りに落ちた乗客の足からはい上がってきて、好き勝手に体の上を動き回る。
すると乗客が「zzz…」、「あ?なんだ?」、「え…、マジで何なん?」、「うわわわわっ」と驚がくする。
最近、ニューヨーク地下鉄で撮られたこの動画が人々に衝撃を与えた。

「GROSS(キモい、ゾッとする)」と書くのはイギリス紙「ザ・サン」の記事。(6 Feb 2023)

RAT’S GROSS! Watch skin-crawling moment a RAT crawls up sleeping commuter’s leg on New York subway train

 

人間にとって、ネズミの大きな問題は感染症をもたらすこと。
コロンビア大学とコーネル大学による共同研究(2015年)によると、ニューヨークにいたネズミからノミ、シラミ、ダニが見つかり、腺ペスト、チフス、斑点熱などの病気を引き起こす可能性のある細菌を持っていたことが判明。
1925年に行われた調査では、5匹のネズミうち1匹はまったくノミがいなかったのに、この時は1匹あたり平均5匹のノミが発見されて、危険なネズミが急増していることが確認された。

the rats are commonly infested with fleas, lice, and mites that carry bacteria that can cause disease in humans, including bubonic plague, typhus, and spotted fever.They found an average of five fleas per rat, a sharp increase from a 1925 study that found one out of five rats had no fleas at all.

Rats in New York City

 

きょねんのニューヨーク市保健福祉当局は、ネズミの数は2021年に比べて約2倍に増えたと発表した。
ウィキベテアで項目が作られるほど、「ニューヨークのネズミ」は深刻な問題になっている。

ネットではネズミが我が物顔で街を走り回ったり、路上のゴミ袋をあさっている動画が山のようにあるし、人を見て逃げ出すどころか、攻撃しようとするアグレッシブなネズミもいるという。

腺ペスト、チフス、斑点熱に感染する可能性があるという情報を知ったうえで、こんな動画を見ると恐怖がマシマシ。

 

さて、ニューヨーク市に生まれ育って、大学を卒業した後、来日して浜松の中学校で英語を教えていた知人がいる。
そのアメリカ人は多様性と刺激にあふれたニューヨークが大好きで、浜松市の退屈さにはややウンザリしていた。
まあ世界的にも流行と文化の最先端をいく都市と、日本の平均的な地方都市を比べるのは不公平というより公開処刑かと。
天下をとった家康くんでも、ビッグアップルには勝てません。
それでもNYと比べて、浜松市のほうが明らかに良い点が2つあると言う。

まずは衛生環境。
キレイ好きの彼女としては路上にゴミが落ちてなくて、歩いているとドブネズミがビックリして、ゴミ袋から飛び出てこない浜松のクリーンな環境はとても快適だ。
マンハッタンのあたりを歩いていると、へんなニオイが漂ってくるけど、浜松で異臭を感じたことは一度もない。

そして二つ目は治安の良さだ。
夜中まで酒を飲んだ後、女性1人で公共交通機関を使ったり、人気のないところを歩いても問題ない。
ちょっと歩いてはうしろを振り返り、誰かが自分をつけてないか確認するNYの習慣はここではイラナイ。
女性にとって、安心安全に生活できるというのは本当に大きい。

そのアメリカ人が言うには、不潔と治安の悪さが合体したのが地下鉄で、ここにはニューヨークの闇要素が詰まっている。
24時間運行しているのは超便利だけど、地下鉄駅構内は暗い、汚い、クサイの3Kがそろっていてネズミが足元を走っている。
ホームレスや薬物中毒者がいるのはアタリマエと思ったほうがいい。
日本と違って時刻表はインテリアのひとつだから、時間通りに車両がやってくることはない。
昼間はいいとして、始発・深夜に女性1人で地下鉄に乗ることは基本的に避けるべきだし、駅構内にあるトイレを使うこともおすすめしない。

 

そんな話をしたアメリカ人は、日本の電車や地下鉄を”フツウ”と思っているあなたは幸せ過ぎて、NYの地下鉄はきっと想像できないと言う。
いま思うと、あれは言い過ぎでも誇張でもなかった。
居眠りする乗客がいてスリや盗撮はあるとしても、大きなネズミが体をはうホラー映画みたいなことは日本じゃ起こりえない。
衛生環境と治安の良さの2つなら、日本の地方都市はニューヨークシティーに勝つる!

 

ニューヨーク地下鉄のようす。
ここは特にひどいところだから、最低ラインとみておこう。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。