「徴用」をめぐる問題に解決のメドが一応ついたと思ったら、日韓の間にはまだコレがあった。
聯合ニュースの記事(2023/03/23)
海自哨戒機へ「レーダー照射なかった」 日本側が威嚇飛行=韓国国防相
2018年に日本海で韓国海軍の駆逐艦が、海上自衛隊の哨戒機に火器管制レーダーを照射する。
これは敵へ攻撃する直前の行動で、友好国に対してすることじゃない。
隊員を危険な状態にさらされたことに防衛省や日本政府が抗議すると、「そんな事実はない」と韓国側は一蹴しただけなく、「自衛隊機が危険な低空飛行をした」と逆に謝罪を求めてくる。
*くわしいことは「韓国海軍レーダー照射問題」で。
この5年前の出来事について、韓国の国防部長官は「われわれの立場はレーダーを照射しなかったというもの」と日本の主張を改めて否定し、「(哨戒機が)威嚇飛行したのは間違いない」と国会で明言する。
これが韓国側の最終的な立場で、もう動くことはなさそうだ。
レーダー照射問題では当時、読売新聞がこんな報道をした。(2018年12月28日)
日韓関係筋によると、韓国側は当初、一連の問題を公表しないよう日本政府に要請していた。
日本側がこれを受け入れず、積極的な対外発信に踏み切ることは想定外だったとみられる。韓国側、当初は日本政府に公表しないよう要請
このとき韓国側がレーダー照射をガンとして認めなかったため、日韓の間で「した!」「してないわっ!」の水かけ論になって、世間も世界もどっちが正しいのか分からない状態になる。
自衛隊の機密情報を世界に知らせることになるから、日本が映像を公開することはない、と韓国側は考えていたはずだ。
「日本防衛省に自信があるなら『レーダー襲撃』資料から公開しなければならない」と挑発する韓国メディア(韓国日報)もあった。
でも、日本は国際社会へ事実を訴えるため、証拠映像を公開することを決めた。
それを伝えると韓国は動揺し、中止を求めて激しく反発したという。
その声を振り切って日本が映像を公開すると、韓国国防省は「深い憂慮と遺憾を表明する」と怒りをにじませた。
この問題が発覚した当初、韓国紙の東亜日報が政府のこんな主張を載せる。(2018/12/24)
当時、海上の気象状態が悪く、機能が優れた火器レーダーまで総動員した状態で、その過程で近くの上空を飛行していた日本の哨戒機にも照射された
韓日のレーダー騒ぎ、事を大きくせず外交的に解決するべきだ
韓国政府は火器レーダーを日本の哨戒機に照射したと認めていたのに、後から説明を変えたからややこしくなる。
ではここで、日本が公開した証拠映像を見てみよう。
海上の気象状態が悪いなかで、遭難した北朝鮮の漁船を探していて、その過程で機能の優れた火器レーダーを使ったら、日本の哨戒機に照射してしまった。
韓国側はこう主張していたのだけど、映像を見ると、当日は気持ちいいほどの青空が広がっていて波は穏やかで、しかも北朝鮮の船は韓国軍の艦船の目の前にあった。
「そ、それはやめてくれ!」と韓国が日本に要請した理由がよく分かる。
「だが断る!」と公開に踏み切った日本の気持ちも。
日本が映像公開という「想定外」のコトをしたために、韓国はメンツを失ってしまった。
もう引くに引けなくなった韓国がこれから主張を変えるとは思えないし、かといって日本も事実は譲れないから、このレーダー照射問題は平行線をたどるしかない。
ただ、あの時の強気はチョット無くなったらしい。
日本から謝罪を受けるべきだと国会で野党議員に指摘された国防相は、「その部分は今後、もう一度協議する」と言葉をにごす。
あれで日本へ謝罪を要求したのは無理筋だし、やりすぎだった。
5年後にこう言われることも「想定外」だったのでは。
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