【自己破壊】日本に謝罪要求と旅行誘致を同時におこなう韓国

 

16世紀にヨーロッパ人の振る舞いに激怒した豊臣秀吉は、「バテレン追放令」をだしてキリスト教の布教の禁止する。
でも、秀吉はヨーロッパとの関係を断絶したワケじゃない。
南蛮貿易ではもうかっていたから、商売はそのまま続けて日本にとって都合の悪い宗教は規制した。
自分の利益を最優先に考えて、オイシイところを選び取る発想はいまの韓国や日本にもある。

 

日本ではもうすぐゴールデンウイークに突入だ。
ほぼコロナフリーのGWは数年ぶりだから、海外で過ごすことを考えている日本人は山ほどいる。
ということで韓国がしかけた。

聯合ニュースの記事(2023.04.12)

日本5都市で韓国観光を集中PRへ 観光担当相会合も計画

韓国さんが日本人観光客の呼び込みに全集中している。
地理的に近い広島と福岡では南部の釜山観光を売り込んで、名古屋では中部国際空港を「Kカルチャーターミナル」にして公演と体験イベントを開くつもりだ。
大阪人には食をアピール。
そのために「Kグルメフェスティバル」を開催して、チメク(チキンとビール)といった韓国グルメを紹介する。
東京では「韓国ドラマチックナイト」を開催して韓国ドラマの世界を案内したり、コンサートを行って韓国旅行の魅力をPRする。

東京、広島、福岡、名古屋、大阪の5つの都市でそれぞれの地域性にあったイベントをして、日本人を韓国へ呼び込もうとしている。
これはおもに日本の若い世代に向けたアピールで、『冬のソナタ』で韓国に興味をもった比較的高い年齢層には「ラグジュアリー旅行」を紹介するという。
韓国の文化体育観光部長官(日本でいう大臣)も来日して、このキャンペーンをバックアップするから隣国のホンキ度が伝わってくる。

ただ、そんな記事の前日、中央日報にこんな記事があった。(2023.04.11)

日本は戦犯国家であり、米国は戦犯問題をまともに処理しなかった国家であり、我々は被害者だ。日本の戦犯が誠意を持って謝罪するまではこのカードを捨ててはいけない。

【コラム】対日交渉、日本の誠意ある謝罪を繰り返し要求すべき

 

慰安婦・元徴用工問題などで日本はすでに何度も謝罪したし、両政府が話し合いを重ねて「最終的な解決」で合意もした。
約束した以上、日韓両国はそれを守らないといけない。
そんなことで日本がこれ以上、韓国に謝罪する必要はない。

そんな日本の立場に納得できないから、韓国は心からの反省や謝罪を何度も要求する。
さらに上のコラムでは、日本への謝罪要求を「絶対的な交渉カード」と表現している。
韓国は歴史問題を政治交渉で利用して、優位な立場に立とうとしているから、日本はよけい引いてしまう。

 

韓国にとって必要な「繰り返し」は、日本からすると「蒸し返し」。
”嫌韓ムード”を生み出しているのがコレだ。
3年前の読売新聞の報道によると、世論調査で「韓国を信頼できない」と答えた日本人は74%で過去最高を記録した。
韓国側が慰安婦・元徴用工問題で合意を実質的に破棄したうえに、謝罪や反省を要求してきたことが原因だ。

読売新聞の社説(2019/06/12)

歴史問題などの対立のために、日本国民が韓国に向ける視線は、かつてなく厳しくなっている。文在寅政権は重く受け止めねばならない。(中略)国家間の約束を守らず、国際常識に反する行動をとる国が、信頼を落とすのはやむを得まい。

対韓感情の悪化 「歴史蒸し返し」への苛立ちだ

 

「謝罪」について、日本人と韓国人の認識はまさに逆。
慰安婦問題で日本がさらに謝罪すべきかについて、日本では「必要はない」が80%、韓国では「必要がある」が87%と埋められない差があらわれた。

かといって、韓国が日本の主張を受け入れることはない。
「日本はもう十分謝ったから、終わりにしよう」と韓国側が考えて、謝罪要求をやめる気配はない。
でも、旅行には来てほしい。
アクセルとブレーキを交互に踏むから、韓国観光を集中的にPRすると、日本のネットでは「あれだけノージャパンを叫んでいて…」といった反応が出てくる。
せっかく5つの都市で日本人に韓国の魅力をアピールしても、同時に「戦犯国家」とよべばその効果は激減だ。
総合的にみると、自分で積み上げたモノを自分で破壊しているから、コスパとしてはかなり悪い。

そんなことはわかっていても、韓国としてはどっちもあきられない。
だから、歴史問題と経済協力は分けて考える「ツートラック」というやり方を考案して、韓国ではずっと前から、日本に謝罪要求と観光誘致を同時並行でやっている。
ただ上の社説は文前政権の韓国のことで、いまの尹政権になってからは、日本への謝罪要求が少なくなって日本政府も歓迎している。
とはいえ約9割の国民が、「日本は謝罪する必要がある」と考えていた状態が急に変わることもない。

 

日本の主張は拒否するが、韓国にはぜひ旅行にきてほしい。
「我々は被害者」だから謝罪要求はするけど、たくさんの日本人が来て韓国でお金を使ってほしい。
そんな考え方は都合がよすぎる、と言いたいところだけど、宗教はダメでも商売は歓迎するということを昔の日本人もしていた。
どっちも自分の利益を最優先に考えていて、気持ち的には矛盾していない。
なんだかんだで、日本と韓国の関係はこれからもこんな感じで続いていくはずだ。
それに韓国の視点に立つと、こういう二重基準の「ご都合主義」は実は日本人も同じだったりする。
次にそのことを書いていこう。

 

 

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2 件のコメント

  • 日本が日本統治時代を通じて朝鮮を支配する過程で犯した過ちを謝罪した公式事例をまとめたサイトをご紹介します。https://www.unamwiki.org/w/%EC%9D%BC%EB%B3%B8%EC%9D%98_%EC%82%AC%EC%A3%84.

    このサイトで調べたように、日本は34回も公式謝罪しました。
    世界で、植民地支配について公式謝罪した回数としては最多です。そうですね..
    イギリス、フランス、ポルトガルなどヨーロッパの植民地を経営した国々が公式謝罪をした前例がありますか? しかも、日本の造船支配はヨーロッパの強国が植民地を経営した方式とは非常に異なります。ヨーロッパ諸国は、文字通り植民地を搾取することがほとんどでしたが、日本は「搾取」よりは「同化」政策で、朝鮮を日本の一部として経営しました。学校を建てて国民を教育させ、鉄道、港湾、工場などを建設して朝鮮を近代化させました。 もちろん、その過程で、朝鮮人を「2等国民」として差別待遇したのは事実です。しかし、そんなことまで抗議することはできません。 朝鮮は自らを守れなかったために滅びたのですから、仕方ありません。

    今韓国で長い間行われている反日扇動は明らかに「韓国のエラー」です。

  • 貴重な情報をありがとうございます。
    これは韓国語の情報ですが、日本が34回も謝罪したということは韓国社会ではあまり知られていないと思います。
    日本では38回になっています。
    いまの日本は謝罪をする気配はありませんが、日韓の往来や交流は進んでいます。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%88%A6%E4%BA%89%E8%AC%9D%E7%BD%AA%E7%99%BA%E8%A8%80%E4%B8%80%E8%A6%A7

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。