厳寒は基本的に誰だってイヤだ。
韓国にとって「限韓」は悪夢だった。
中央日報(2023.04.24)
【噴水台】限韓令の悪夢
2016年に韓国が国内にTHAAD(サード)ミサイルの配備を決定すると、それは中国に不利益を与えるとして中国政府は「強烈な不満と断固とした反対」を示しただけじゃない。
中国で活動していた韓国企業は圧迫を受け、ロッテマートは112カ所の店舗が閉店に追い込まれて中国から撤退した。
特に打撃を受けたのは韓流文化だ。
韓国のドラマが放送中止になったり、芸能人にはビザの発給が拒否されたりして、韓国文化は中国から締め出された格好になったことで、限韓令は韓流禁止令とも言われた。
韓国にとっては控えめに言っても悪夢。
ただこれは韓国側の主張で知り合いの中国人に言わせると、中国政府の立場や要求を無視して、中国で商売をしようとするのは都合がよすぎる。
まーこのへんは、韓国と中国で解決してもらうしかない。
日本にとっての問題は韓国にある「限日令」だ。
「ゴールデンウイークにはぜひ韓国へ来てください!」
韓国文化体育観光部のパク長官(日本でいう大臣)と有名俳優のイ・ドヒョンさんが来日して、東京で韓国旅行の魅力をアピールして日本人にそんなことを訴えた。
文化体育観光部の熱の入れようはスゴイぞ。
見ると思わず、韓国行きのチケットを予約したくなるような「K(韓国)観光ロードショー」を東京、広島、福岡、名古屋、大阪の5都市で開催する。
そんなパク長官は日本人へこう呼びかけた。
聯合ニュース(2023.04.14)
「多くの日本人がKカルチャーに熱狂しているが、韓国の若者たちも日本文化に喝采を送っている」として、若い世代の交流を活性化させるためには互いの国を訪問し、交流することが重要だと強調した。
韓国観光相と「グローリー」主演俳優が訪日 韓国旅行の魅力紹介
「近くて遠い国」の日韓は政治的には距離があっても、文化面でなら近づくことはできる。
韓国観光相の言葉もそれを前提にしているハズ。
それなら韓国社会でも、日本文化をフルオープンにしてほしい。
韓国では自国の文化を守るため、そして日本統治時代の影響から国民感情を害することを理由に、日本のマンガや映画、音楽などをいまも法的に規制している。
具体的にはこんな感じ。
韓国のテレビ放送において日本語の歌詞を放送することの禁止、日本のテレビ番組を放送することの禁止等がある。
日本のテレビでは、韓国語の歌やドラマは何不自由なく放送することができるが、韓国のテレビで日本語の歌やドラマは”タブー”にされている。
この状態は不公平だということで、韓国の地上波で、日本の番組が解禁されるべきだと訴えた自民党の議員もいる。
そんな声もあるせいか、こんな「日限令」も少しずつ緩和されているらしい。
むかしは日本文化が国内へ入ってきたら、韓国のエンターテインメント産業が大打撃を受けてしまうと心配する声が韓国にあった。
でも、韓流ドラマやBTSは世界的にも大人気で、日本文化はむしろ韓国に押されている。
もう韓国のエンタメ業界がダメージを受ける不安は霧消した。
あとは過去の歴史にもとづく、日本に対するネガティブな国民感情の問題になる。
でも、若い世代の交流を活性化させたいと韓国側が本気で思うなら、もう日本文化を全開放しておたがい対等になるべきだ。
韓流禁止令を「悪夢」という韓国が同じようなことをしてはいけない。
韓国にも日本映画やアニメが入ってきています。
ラヴレター(岩井俊二監督,98年公開)をはじめとしていくつかの映画が韓国で公開されました。
あと、ご存知のように”ザ·ファーストスラムダンク”は4ヶ月以上ボックスオフィスに上がっていますよね。それに、地上波ではなくケーブル放送では日本のドラマも上映されています。
私は日本文化の開放に賛成していますが、一定部分ではある程度の制限が必要だと思います。
特に、過度に開放的な性的表現を盛り込んだ日本文化は韓国の情緒を害する恐れがあり、マッチングができません。
日本文化も少しずつ解禁されていますが、いまも地上波で日本語の歌やドラマを流すことはできません。
そんな国は世界で韓国しか知りません。
日本のテレビでは韓国語を自由に流していますし、韓国もそろそろ日本語を解禁するべきでしょう。
現在、韓国の地上波放送では日本だけでなく、アメリカなど他国のドラマも放送していません。
ケーブル放送では日本語のまま放送しています。現在、韓国の地上波放送は「第2の鎖国」の状況のように外国の放送番組は全く見ることができません。
面白い現象が一つあります。
今年3月に東京で行われた野球のWBCが韓国に生中継され、韓国の野球ファンが野球場に殺到しています。当初、韓国メディアと野球界は韓国チームが1R脱落すると、野球の興行が失敗することを極度に憂慮してファンに謝罪声明まで発表しましたが、結果は正反対でした。
私はその理由をこのように分析します。
WBC大会は日本向けドラマでした。タイトルをつけると、大谷翔平主演の「30人の侍」.
その映画を見た韓国のファンは野球がそんなに面白いと知り、野球場に押し寄せ始めたのです。
「スラムダンク」をはじめとする日本のアニメが韓国のファンを魅了したように、日本の野球も韓国のファンを魅了したものです。
ソウルのホテルのテレビで、アメリカ人のアーティストが英語で歌を歌っているのを見ました。
早く日本人にもそれができるといいです。
いまの韓国人はネットで、日本語のドラマでも歌でも何でも見ることができます。
テレビ規制は意味が無いと思いますよ。