今月16日、北海道の函館市で、ほとんど誰にも同情されない盗難事件が発生。
20代の男性がコンビニの駐車場に入り、エンジンをかけたまま、ロックもしないで車を停めて店へ入る。
買い物を終えて駐車場に戻ると、愛車が消えていた。
「盗まれた!」とあせった男性はすぐに通報すると、警察は捜査を開始し、その車を発見して40代の男を窃盗の疑いで逮捕した。
落ち度があったとしても、男性が被害者であることは動かない。
でも、この場合の被害者は「じごうじとく」や「いんがおうほう」とも読めるから、ネット上の書き込みを見ると、いまの時期らしい冷たいコメントがほとんどだ。
・ドライバーバカすぎる
・私人逮捕しようと罠を仕掛けたら本当に盗まれてしまったとかじゃね?
・職場にこういう危機感ない人はいて欲しくないし、恋人や結婚相手にも選びたくないタイプ。
・道民で冬にコンビニ入る時でもちゃんとエンジン止めて施錠してるなんて札幌の街なかくらいのものでは?
・コンビニでよく見る光景。
盗んで欲しいのだと理解している。
冬になると車内が急速冷却するから、コンビニの駐車場などで、エンジンをかけっぱなしにしている車を昔はワンシーンに2〜3回見かけたが、いまではほとんどなくなった。(ちなみにボクは静岡県民)
春や夏にもそんな車を見たことあるけど、あの理由はよく分からない。
なお、エンジンをかけたまま車を離れると、道路交通法違反になるから、警察に見つかってもやっかいな事態になりそう。
ベトナムの民族衣装・アオザイ
5年ほど前、日本に住んでいるベトナム人と話をしていたとき、日本でビックリしたことはあるか尋ねると、彼女はさっきの「平和ボケ」を挙げた。
ある日、日本人の友だちとコンビニへ行くと、駐車場にエンジンはかかっているのに、無人の車があるのを見つけた。
彼女の頭では、何がどうなったらこんな状態になるのか、さっぱり理解できない。
友人に聞くと、日本ではたまにこんな人がいるけど、気にすることはないと言われ、「平和ボケ」という新しい日本語を教えてもらった。
こんな車を見たのは初めてだったから、彼女には違和感を超えて、ホラー映画のワンシーンみたいな不気味さを感じたという。
後日、そのベトナム人は別の駐車場で、エンジンがかかっていて、カギがついたままの原付バイクを見つけてまた衝撃を受けた。
でも、理解することはできた。
ベトナムでそんなことをしたら、いったい何が起こるのか?
それを聞くと、「ベトナムにそんなバカな人間はいませんよー。だから、前提が成り立ちません」と笑われた。
それでも、もしそんな車やバイクがあったとしたら、場所によるけど、きっと1分以内には無くなるらしい。
ベトナムでそれは自殺行為かチャリティーだ。
友人や家族に言っても、同情の代わりに責められる。
警察に訴えてもまともに相手にしてくれないし、バイクが再び戻ってくる可能性はない。
彼女の地元では、警察署(交番?)に泥棒が侵入して金品を奪って、騒ぎになったこともあるらしい。
東京に住んでいたベトナム人がこんな光景を見て、思わず写真を撮り、「これが日本だ!」とネットにアップした。
スリの気持ちとしては、電車や地下鉄で物を盗んだ後、すみやかに車両から出ていきたい。
扉が閉まる直前にスッて、被害者がアッと思った時には、もう自分は外に出ているのが“理想的”だ。
だから、扉の近くがデンジャーゾーンになる。
一番警戒しないといけないところで、しかも扉が開けっぱなしなのに、このリーマンは爆睡している。
彼の友人は、「ベトナムだったら、バッグのほかに財布や携帯も無くなる」「いや、靴も奪われるよ」「日本は本当に安全だ」といったコメントをしていた。
ベトナムは、平和ボケした人間が住めるところではないのだ。
でも、時代が進んで治安が変化して、地球上で、きっと日本にしかない光景がなくなるのも残念。
【最強 vs 最古】ベトナム人と日本人が自国の歴史で誇れること
ベトナムの国民的英雄&”テロリスト”の「ヴォー・ティ・サウ」
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